集団的自衛権NO! 百万人署名運動 〝安倍倒せ〟と420人がデモ 沖縄・福島の怒りを共有

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週刊『前進』06頁(2631号06面01)(2014/05/12)


集団的自衛権NO!
 百万人署名運動 〝安倍倒せ〟と420人がデモ
 沖縄・福島の怒りを共有

(写真 「憲法改悪と戦争の安倍を倒そう!」。集団的自衛権反対を訴えて進むデモ【4月27日 赤坂見附】)

 4月27日、東京・星陵会館で「集団的自衛権に反対する4・27集会」(主催/とめよう戦争への道!百万人署名運動)が開催され、420人の労働者・学生・市民が結集した。改憲・戦争へ突き進む日帝・安倍政権に対して、闘う労働組合を中心に広範な怒りの声を結集し、改憲阻止・安倍打倒へ闘う決意が会場にみなぎった。
 集会冒頭、沖縄からの訴えとして、百万人署名運動・沖縄の会の金城幸男さん、沖縄民権の会の座覇光子さんが発言に立った。金城さんは「政府は今、辺野古新基地建設に向けて、ボーリング調査のための警戒船を海に出しています。5月沖縄闘争をともに闘いましょう」と呼びかけた。座覇さんも「私たち労働者が団結し本土・沖縄が一つになって闘いましょう」と訴えた。
 続いて、福島から駆けつけた女性が登壇し、怒りに声を震わせながら福島の現状を訴えた。「4月1日から田村市都路の避難指示が解除され、小中学校が一部再開されました。なぜそんなに高線量の所に子どもを帰すのか。怒りでいっぱいです。動労水戸の皆さんのような闘いをもっと広げてほしいと思います」
 「裁判員制度はいらない!大運動」と「破防法・組対法に反対する共同行動」から連帯あいさつを受けた後、百万人署名運動事務局長の西川重則さんが国会報告を行った。西川さんは①改憲問題、②防衛問題、③教育問題の三つの柱にそって、安倍政権の改憲策動を分析・批判し、「世界の民衆との国際連帯によって、戦争反対の具体的な運動を展開することが私たちの歴史的使命だ」と力を込めて訴えた。

(写真 労働現場からの訴えに闘う決意が会場にみなぎった【星陵会館】)

改憲阻止労組声明の拡大を

 後半に入り、百万人署名運動事務局の川添順一さんがスライドを使って基調を提起した。
 「日米首脳会談で示されたように、今や日米対立が一線を超えて激化し、日米の支配者が東アジア支配をめぐる主導権争いを演じている」「世界は今、1929年大恐慌から第2次大戦へ突入した10年間と同じ道筋を進もうとしている。そうした中で、戦争・改憲に対する怒りと危機感も急速に高まっている。労働組合がこの怒りの先頭に立って、戦争を阻止する大きなうねりをつくり出そう」。そして最後に「憲法改悪反対労組声明」を紹介し、集団的自衛権反対の新たな署名運動への取り組みを訴え、提起を締めくくった。
 特別アピールとして、動労千葉執行委員の川崎昌浩さんが「憲法改悪反対労組声明」を読み上げ、各産別での取り組みを呼びかけた。
 集会の最後に、改憲阻止リレーアピールとして、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会書記長の吉本伸幸さん、三浦半島教職員組合の二本柳実さん、全学連の斎藤郁真委員長、東京武蔵野病院・精研労組執行部が発言に立った。
 解雇撤回をかちとり歓声を受けて登壇した吉本さんは、「3カ月雇用の非正規労働者でも職場で労働組合をつくって闘えば勝てる! それを4月16日の勝利判決で示しました。労働者が団結すれば改憲・戦争の安倍は倒せる!」と元気いっぱいにアピール。二本柳さんは「安倍は教育を戦争と非正規化の道具に変えようとしている。この攻撃に連合、日教組の幹部は総屈服し、三浦半島教組執行部は『不正選挙』をもって闘う執行委員を排除した。闘う労働組合を職場に取り戻すために闘う」と決意を語った。
 斎藤委員長は「4・25法大解放集会・デモは、多くの新入生が決起して大成功した。新総長・田中優子は、学生のデモを『組織的業務妨害』と呼びキャンパスを封鎖しながら『デモクラシー』を語る。こんなおしゃべりはもう終わりにしなければいけない。労働者が職場を、学生が大学を取り戻し、戦争を阻止しよう」。最後に精研労組執行部が「安倍の改憲攻撃は、解雇自由化や非正規職化と一体で職場に襲いかかっている。今こそ労働組合が立ち上がる時だ」と強調した。
 団結ガンバローで集会を締めくくった後、国会周辺から新橋駅前へデモが行われた。参加者は「集団的自衛権絶対NO!」と書かれたボードを手に、「安倍を倒そう!」のコールを元気よく都心に響かせた。力強いデモに沿道からも拍手や声援が寄せられた。

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