4月法大闘争の勝利引き継ぎ5月沖縄―沖大自治会決戦へ 革共同中央学生組織委員会
週刊『前進』06頁(2631号05面01)(2014/05/12)
4月法大闘争の勝利引き継ぎ5月沖縄―沖大自治会決戦へ
革共同中央学生組織委員会
「学生運動の大爆発の時代だ!」――オバマ来日の超厳戒体制をうち破った4・25法大闘争は、文化連盟・全学連と法大生の大合流を実現し、全参加者に勝利の展望を確信させた。法大闘争はますます多くの学友の決起を引き出し、文化連盟委員長・武田雄飛丸君への「無期停学」処分撤回と法大自治会建設へ突き進む。そして5月の最大の焦点が、沖縄現地闘争への大結集と、沖縄大学学生自治会再建への歴史的挑戦だ。法大に続き、沖縄から安倍打倒の巨大なうねりをつくり出そう!
新自由主義大学粉砕へ学生の反乱が始まった
4月25日、法大生の怒りは堰(せき)を切って爆発した。4月開講以来の法大当局=田中優子新総長体制のあらゆる誹謗(ひぼう)中傷と団結破壊策動は逆に当局への怒りに火を付け、新入生を先頭に法大生の行動が生み出されていった。4月22日、当局は全学生に宛てたメールを発信し「25日は外濠校舎門を封鎖する」と宣言した。直ちに圧倒的な抗議の声が巻き起こり、法大生は当日昼休みに雪崩をうって門前に駆けつけ、ものすごい勝利感で総長室包囲デモに決起した。
鳴り物入りで登場した田中優子新総長の4月は、まさに「ぶざま」の一言だ。2月の「暴処法完全無罪」の事実に何もコメントできず、4月2日の就任記者会見は中止に追い込まれた。学生からの申入書の受け取りを5度にわたって拒否し、最後は「封鎖断念」で醜態をさらした。
田中総長は学生とまともに正対することすらできず、「改憲反対・脱原発=リベラル」のメッキは瞬く間にはげ落ちた。田中総長が「社会の矛盾に立ち向かう法大の伝統」(入学式式辞)、「法政は憲法のとりで」(4月26日法大外濠校舎での沖縄問題シンポジウムでのあいさつ)などと口にするごとに、法大生の怒りは高まっている。
法大闘争は、4・25闘争に上りつめる過程で、「『教育の民営化』絶対反対」「団結して新自由主義大学と闘う」「大学の主人公は学生だ」という路線的核心に、巨大な大衆的求心力をもって法大・首都圏の新入生を糾合していった。今や法大闘争8年の不屈性のもとに、新自由主義大学に怒りを燃やす首都圏の主流派学生集団が結集している。日本学生運動の未来を照らす「新世代」の登場だ。
4・25法大闘争は、都知事選決戦と1〜4月大闘争の前進と一体で闘いとられた。そして、マル学同法大支部の拡大という決定的勝利をかちとった。6・13武田君処分撤回裁判、5〜7月の大学祭決戦(文化連盟の組織拡大決戦)を闘い、3万法大生の総決起による田中総長体制打倒へ突き進もう。法大闘争は日帝・安倍政権打倒の最先端攻防だ。
5・19沖大集会に結集し学生自治会再建しよう
法大闘争の高揚は沖縄大学情勢と直結している。新自由主義大学の支配の破綻点は、一方での法大・田中体制であり、他方での沖大・仲地博新学長体制だ。「辺野古新基地建設反対」を唱えながら、キャンパスではビラの1枚もまかせずに学生を分断支配する仲地を弾劾し尽くし、沖大生の全力の決起を実現した時に、2万沖縄学生全体の自己解放的エネルギーが爆発する。「どれだけ弾圧されようが沖大生は必ず立ち上がる」――これが4月新歓の教訓だ。戦争・基地に対し、沖縄の学生が自治会のもとに団結して「NO!」の意思表示をする、こうした当たり前のあり方が徹底的に否定されてきた。沖縄学生の主体性は押しつぶされ、「基地の現実」「高失業率・非正規の現実」が動かせない重石のように語られ、現実に適応することが「沖縄で生きていく道」のように語られてきた。沖縄学生には、基地を撤去し世界を変革する力などないと思い込まされてきた。仲地を先頭にブルジョアジーと妥協・野合して「オール沖縄」などと称するあり方と、「学生運動なんかやっていたら就職できないぞ」と沖大生を恫喝するあり方は、表裏一体なのだ。ブルジョアジーに人生を支配されてたまるか! 誇りをもって立ち上がろう。
われわれは今年、IJBS(日本IBMビジネスサービス)労組の雇い止め撤回闘争と沖縄大自治会再建という、新自由主義をうち破る具体的闘いを爆発させ、沖縄階級闘争の主流派に躍り出る。労働運動と学生運動の力で、沖縄を「国際連帯=革命の島」へ! かつて70年安保・沖縄闘争時に、全軍労牧港支部青年部(牧青)が「死すべきは基地だ。労働者は死んではならない!」と空前の決起を実現したような、沖縄の青年・学生の生き方をかけた決起をかちとる時だ。
沖大生の呼びかけに応え、5・19沖大キャンパス集会を大成功させよう。それは、5〜6月の京都大と広島大での自治会執行部全学選挙の大勝利を引き寄せるものとなる。
安倍戦争政治と対決し全国学友は沖縄現地へ
法大・田中総長体制、沖大・仲地学長体制、そして福島大・中井勝巳新学長体制のような、「戦争反対・脱原発」を唱えながら、キャンパス内では学生弾圧に手を染める支配構造の登場は偶然ではない。世界大恐慌と争闘戦の激化、労働者人民の反乱の激発――「戦争と革命の時代」への恐怖が支配階級を突き動かし、田中・仲地・中井のような何の求心力も持ちえない、凶暴な支配体制を登場させている。ここをぶち破れば敵に「次」はない、最後の支配形態だ。日帝支配の破綻点である法政―沖縄―福島を「革命の根拠地」に転化する大チャンスだ。田中・仲地・中井は新自由主義の推進者であり、安倍戦争政治の先兵だ。「戦争反対・脱原発」は大ウソであり、安倍の「成長戦略」にもろ手をあげて賛同している。キーワードは「グローバル人材育成」と「国際競争」だ。
田中優子は、新総長就任決定直後の昨年12月12日付日本経済新聞夕刊に登場し、法大・清成総長体制(96年〜05年)を手放しで賛美してみせた。その後も、メディアで「グローバル教育の促進」(サンデー毎日4月13日号など)を繰り返し呼号している。これこそまさに、日帝支配階級が「国立大学改革プラン」(13年11月)で狙う、「世界で活躍するグローバル人材を育成する」ことそのものである。「新興国の台頭などによる競争激化」「持続的な『競争力』を持ち高い付加価値を生み出す国立大学」とあるように、大学をアジア侵略と勢力圏化の先兵とせよ、ということだ。田中優子は、日本資本主義の延命を渇望して「成長戦略」とグローバル化を推し進める、法大はその先頭で清成直伝の「自立型人材育成」を掲げて学生支配を貫徹すると支配階級に向けて誓ったのである。
経済と軍事は不可分一体だ。日帝のアジア勢力圏化の経済的表現としての「成長戦略」に大賛成しながら、その軍事的表現としての改憲・戦争・原発に反対するなどということは成り立たない。むしろ「教育」の名で学生の主体性を圧殺し、帝国主義への幻想を振りまきながら「大学改革」と「成長戦略」の推進者となることで、田中・仲地・中井は安倍戦争政治の最悪の旗振り役となっている。
大学は戦争に加担するのか
「大学は戦争に加担するのか?」――今こそこれへの回答を示す時だ。「戦争はなぜ起きるのか?」のみならず、「戦争を止める力はどこにあるのか?」への回答を実践で示すべき時だ。もちろんその力は、田中・仲地・中井のような腐敗した「リベラル」「体制内左翼」にあるのではない。全学連と日本学生運動は、法大闘争8年の激闘と並んで、3・11以来の「原発と大学」問題に鋭く焦点を絞った御用学者弾劾闘争の中から、新自由主義大学をうち破る学生自治会建設の闘いを推し進めてきた。労働組合と学生自治会にこそ戦争を止め、社会を変える力がある。資本主義・帝国主義を打倒する力がある。
法大の息吹を引き継ぐのは沖縄だ。5月沖縄闘争と沖大自治会再建で、そのことを全世界に鮮烈に告げ知らせよう。
国鉄決戦勝利・改憲阻止へ、闘う革命的労働者党を全国の大学に建設し、300万学生の怒りを解き放つ学生自治会建設に挑戦しよう。全国学友は沖縄現地へ駆けつけ、日米安保粉砕・基地撤去へ闘おう!