6・25弁論へ署名訴え 三里塚一斉行動 空港拡張の公聴会を弾劾
週刊『前進』10頁(2630号05面03)(2014/04/28)
6・25弁論へ署名訴え
三里塚一斉行動
空港拡張の公聴会を弾劾
(写真 出発前の打ち合わせで反対同盟ニュースをもとに訴えの要点を確認【4月20日 天神峰】)
(写真 北原事務局長は精力的に各所で辻立ち演説を行い農地裁判への支援を訴え【多古町五辻】)
4月20日、三里塚芝山連合空港反対同盟と三里塚支援連絡会議は、空港周辺地域での一斉行動を行った。昨年5月から開始されたこの闘いも、12回目を数える。
午前9時、成田市天神峰の市東孝雄さん宅の離れに集合して打ち合わせを行った。この離れも、農地裁判において不当にも明け渡しの対象となっている場所だ。
最初に北原鉱治事務局長があいさつし、「3月26日の控訴審第1回弁論はすばらしかった。急所を突いた闘いだった。特に市東さんの陳述は裁判長を圧倒した。さらに今日の行動をがんばろう」と一同を鼓舞した。
萩原富夫さんは「今日出された反対同盟ニュース第7号で報道されているが、〈3本目の滑走路〉を検討していた国土交通省の首都圏空港機能強化検討委員会が、3月末に出す予定でいた報告書を延期せざるをえなくなった。そんなものを出せば地元住民の怒りに火を付けることになるから踏み込めない。われわれの周辺行動の一つの成果とも言える。本日もがんばろう!」と激励した。
市東孝雄さんは、「地道な活動だが大切な行動だ。3月30日から羽田の国際線が本格的に増便され、成田から羽田へとシフトが起きている。『成田をハブ空港に』なんていまだに利権団体が騒いでいるが、成田の未来はない。いよいよわれわれの努力が報われる日が来ている」と勝利感を語った。
それぞれの分担を確認し、直ちに反対同盟を先頭に全員が担当地域へ散っていった。
伊藤信晴さんはかつての周辺住民会議のメンバーの家を訪ねて歩いた。そのうちの一人は羽田と成田の事情に詳しく「成田に展望はないよ。羽田と比べたら大違いだ。羽田は夜でも明かりがこうこうと点いて活気があるが、成田は夜になると墓場のようだ」と語った。
宮本麻子さんは芝山西部を回って多くの住民とと対話した。
北原事務局長もいつものように旧下総地域から多古町、芝山町、地元三里塚へ南下して、精力的に辻説法を行った。語り口は次第に熱を帯び、市東さんから農地を奪おうとする成田空港会社(NAA)の非道を弾劾しつつ、3月26日の霞が関での控訴審闘争の様子を各地域で報告し、「みなさんからいただいた署名8019筆を貝阿彌裁判長に突きつけました。さらに6月25日の第2回弁論に向けて協力をお願いします」と訴えた。
反対同盟の宣伝カーは、公安警察の車両による尾行を弾劾しつつ、4月14日に成田市中郷体育館で行われた空港拡張のための公聴会の内容を暴露して地域を走った。LCC(格安航空)の専用ターミナル建設のために取香住民を追い出すという「公聴会」で、反対派住民は参加をボイコットし、賛成派4人のアリバイ的陳述だけ行われた。
午後からはボイスを宮本麻子さんが担当して終日宣伝をやりぬいた。
午後4時30分に市東さん宅離れに再び集合し、この日の成果と反省を報告し合った。獲得された署名は85筆。さらに、一斉行動を毎月継続しつつ、千葉や東京のターミナル駅での街頭宣伝、各種イベント・集会への参加と働きかけなどの課題について熱い議論が交わされた。
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三里塚裁判傍聴を!
◎団結街道裁判
4月28日(月)午前10時30分 千葉地裁
◎一坪共有地裁判
5月15日(木)午前10時30分 千葉地裁
(傍聴券抽選のため1時間前に集合)