官邸前金曜行動 「原子力協定」に怒り 海外からも〝原発止めろ〟

週刊『前進』10頁(2630号05面02)(2014/04/28)


官邸前金曜行動
 「原子力協定」に怒り
 海外からも〝原発止めろ〟

(写真 福島を踏みにじり原発再稼働と輸出に突き進む安倍政権に怒りを表した【18日 首相官邸前】)


 トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)への原発輸出を可能にする原子力協定が参院本会議で可決、承認された18日の金曜日、首相官邸前・国会前で恒例の反原発行動が闘われた。
 この日はベラルーシとドイツから来日しているグループが発言した。
 最初にベラルーシの女性が、「私たちはチェルノブイリ原発事故の被害者です。福島とチェルノブイリは二度と繰り返してはなりません」と発言、「原子力はノー」とシュプレヒコールを連呼した。
 次にドイツの若者が、「ドイツにも原発があります。ドイツの原発でも福島のような事故が起きるかもしれません。私は去年ベラルーシに行ってきました。そして今回福島に行きました。被曝した土地、汚染された土地で生きることがどういうことか、よく分かりました。こんなことが二度とあってはいけません。私たちは皆さんと一緒に闘います。けっしてあきらめてはいけません」と訴えた。そしてドイツの反原発運動でよく使われている「原発止めろ」のシュプレヒコールをドイツ語で連呼し、参加者も唱和した。
 福島県浪江町から来た女性が福島の怒りを体現して発言し、参加者の共感を得た。「中間貯蔵施設問題ですが、白紙委任状を求められているような状態です。福島のことを考えずに進められる原発再稼働と、エネルギー基本計画に我慢できずに、福島から出てきたのです。私たちの姿が見えていますか。怒りでどうしようもないほど福島県民は苦しんでいるんです。ふざけるなー。白紙委任状は出しません。ご支援をよろしくお願いします」。
 安倍政権はエネルギー基本計画を閣議決定し、原子力基本協定を国会で承認させ、原発の再稼働と輸出を強行しようとしている。福島の怒りをわがものとし原発再稼働を絶対に阻止しよう。
(K)

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