4・19尼崎 事故弾劾し360人がデモ 〝安全崩壊のJR体制倒せ〟

週刊『前進』10頁(2630号01面02)(2014/04/28)


4・19尼崎
 事故弾劾し360人がデモ
 〝安全崩壊のJR体制倒せ〟

(写真 尼崎事故から9年、外注化による事故をますます続発させるJRへの怒りを込めて団結ガンバローを行った)

 4月19日、JR尼崎駅北口広場で尼崎事故弾劾の全国総決起集会が闘われ、全国から360人が結集した。事故から9年目のこの闘いは、安全を崩壊させたJR体制打倒へ、階級的労働運動をつくり出す決定的な跳躍台になった。
 司会を国労東海の木村芳雄さんが務めた。
 主催者として動労千葉の中村仁執行委員が発言、国鉄闘争全国運動の6・8集会までに解雇撤回・JR復帰の10万筆署名を集めようと訴えた。
 主催者の国鉄闘争全国運動関西準備会を代表して発言した全国金属機械港合同の中村吉政委員長は、事故続発のJRを弾劾し、橋下大阪市長の処分攻撃と対決する労働者の闘いの意義を強調して、改憲と戦争の安倍政権との対決を力説した。
 基調報告に立った動労西日本の山田和広書記長は、冒頭、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の勝利を報告し、4月15日に芸備線戸坂(へさか)駅構内の遮断機のない踏切で死亡事故が起きたことを弾劾して、「あらゆる産別・職場に階級的労働運動をつくり、反合理化・運転保安闘争で闘おう。外注化・非正規職化に怒りをもって決起する青年労働者と団結してJR体制打倒を」と呼びかけた。
 国労郡山工場支部の橋本光一さんは「労働者に希望と展望を示せるのはわれわれだけだ。体制内改革派ではなく体制打倒の立場だからだ。青年は中途半端なものには希望も展望も感じない。私の職場でも外注化が提案されたが、攻撃は倍にして返す」と力強く表明した。
 動労水戸の石井真一委員長は外注阻止の決意を述べ、常磐線竜田延伸との攻防について「竜田駅は整備されいつでも走れるようになっているが、動労水戸の闘いが阻止している」と報告した。
 国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんは、組合員資格を奪った国労本部をJR体制もろとも打倒すると決意を述べた。国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「データ改ざんの責任を青年労働者に負わせて懲戒解雇したやり口と私たちを解雇したやり口は同じだ」と怒りをほとばしらせた。
 動労西日本の大江照己委員長は「JR西日本はダイヤ改正前後の3日間、ストをさせないため私を勤務から外した。だが私は3月17日、ストに立ち職場にビラをまいた。会社は動労西日本に抗議してきた。われわれの闘いには威力がある。もっと大きく組織拡大に出る」と宣言した。
 JR関連企業の労働者は、新津車両製作所の分社化に反対して打ち抜かれたデモについて報告し、「会社の違い、労組の違いによる分断をのりこえ、労働者は団結できると確信した」と力強く語った。国労米子、国労福知山の労働者の発言を受け、国労東京の小林洋さんが「JR東日本は川崎駅事故を下請け労働者のせいにしようとしている。駅でも委託が始まり、さらに無人化されている。安全問題を最大の課題に闘いを広げる」と決意を述べた。
 国労奈良電車区分会の橘日出夫さんのカンパアピールの後、国鉄闘争全国運動関西準備会に参加する団体・個人が決意を表明した。
 関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長は「春闘は2年連続の1万円の賃上げで妥結したが、ゼネコンとセメントメーカーからその原資を取る新たな闘いを続けている。皆さんとともに闘いたい」と表明した。
 全国金属機械港合同昌一金属支部の木下浩平書記長は、「大和田幸治事務局長の『国鉄闘争を闘ってこそ低迷する労働運動の現状を変えられる』という提起を受け、国鉄闘争を正面課題にして闘う労組を守っている。労働者を犠牲にする安倍と対決する」と決意を語った。
 関西合同労組、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組、大阪市職の青年労働者、日教組奈良市、全学連の決意表明が続いた。
 国労兵庫保線分会の富田益行さんが「軸となるのは青年労働者の獲得だ」と集会をまとめ、団結ガンバロー。直ちに事故現場までのデモが意気高く打ちぬかれた。
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