「残業代ゼロ」の安倍倒せ 5・1新宿メーデーに立とう 鈴コン解雇撤回の勝利に続き国鉄10万筆署名達成へ全力を マルクス主義青年労働者同盟

週刊『前進』10頁(2630号01面01)(2014/04/28)


「残業代ゼロ」の安倍倒せ
 5・1新宿メーデーに立とう
 鈴コン解雇撤回の勝利に続き国鉄10万筆署名達成へ全力を
 マルクス主義青年労働者同盟

(写真 新自由主義粉砕へ尼崎闘争 【4月19日 JR尼崎駅前】)


 安倍よ! 学生・青年、労働者の「生きさせろ!」の怒りが聞こえるか! すでに全国で集会やデモに立ち上がる多くの労働者が国鉄解雇撤回10万筆署名に応じ、戦争と非正規職化に突き進む安倍自民党政権への怒りを爆発させている。労働者こそ社会の主人公だ。5・1メーデーは労働者の闘いの日であり、あらゆる分断を超えて労働者が団結を復権する日だ。2千万青年労働者をはじめ6千万労働者のみなさん! そして新自由主義大学で闘う学生のみなさん! 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会(鈴コン分会)の4・16完全勝利判決に続き、職場・キャンパスで立ち上がり、団結して、闘う労働組合・学生自治会をつくろう! 5・1新宿メーデーに結集し、戦争・改憲と解雇、非正規職化、そして「残業代ゼロ」を狙う安倍政権を打倒しよう! 闘うメーデーを私たち自身の手で復権しよう!

総反撃ののろしが上がったぞ

 4月16日、鈴コン分会は組合三役解雇の撤回を求める裁判で「解雇無効・賃金支払え」の完全勝利判決をかちとった。これは昨年9月25日の動労千葉鉄建公団訴訟における東京高裁・難波判決と一体で、新自由主義攻撃を粉砕できることを証明する歴史的勝利だ。膨大な非正規労働者に「職場で労働組合をつくって闘えば勝てる! おれたちに続け!」と総反撃ののろしを上げたのだ。3カ月雇用契約の非正規職労働者が「雇い止め解雇」という極限的攻撃に、労働組合として職場にこだわって非和解的に闘い、団結をつくりだし、地域へもそれを広げていくことで勝利したのだ。
 鈴コン分会は、この4・16完全勝利判決と4・18勝利報告集会の大高揚をもって、ただちに19日、職場復帰の工場門前闘争に立ち上がっている。職場の全労働者を闘う労働組合に組織し、さらに産別の全労働者を組織する展望をもって、職場に、地域に打って出ているのだ。
 この勝利は郵政・八王子西局や沖縄IJBS労組の青年労働者、さらに埼玉における新採教員への分限免職=解雇など、正規・非正規、民間・公務員を問わず襲いかかる解雇攻撃に対して立ち上がった青年たちに無限の希望・展望を与えている。「鈴コン解雇撤回の大勝利」を報じる『前進』先週号を全国の職場の労働者に配り、鈴コンの勝利を知らせよう! 鈴コン分会が先頭に立つ5・1新宿メーデーに全職場から結集しよう!

連合を打倒しメーデー復権を

 鈴コン分会と国鉄闘争の勝利・前進と対極にあるのが連合だ。連合は4・26のメーデー中央集会(代々木公園)に首相の安倍と公明党代表・山口を招待した。連合会長の古賀は「今回は政府が労働者を保護するルールを見直している重要な時期だ」から招待するという。
 安倍がこれから労働者にやろうとしていることは何か。「残業代はゼロに!」と叫んでの8時間労働制解体、労働者派遣法改悪、限定正社員の導入と活用、地方公務員法改悪や「国家戦略特区」での解雇自由化・10割非正規職化など、4月からの消費増税の上に、さらに生きていけない現実を全面的に強制しようとしている。
 「エネルギー基本計画」の閣議決定―原発再稼働と海外輸出、核武装化、福島への帰還と被曝の強制、集団的自衛権の行使容認策動など、戦争と改憲の政策も猛然と進めている。
 すでに膨大な青年に解雇・雇い止め、人格否定を通した退職強要が吹き荒れている。すべて安倍がやっていることだ。どうしてこんなやつらをメーデーに「招待」しなければならないのか!
 メーデーは、その誕生から資本家や国家権力と非和解的に対決し、団結をかちとってきた「闘いの日」だ。1886年5月1日、アメリカ・シカゴの労働者が「8時間は労働のために、8時間は睡眠のために、そして残りの8時間はわれわれの自由に!」を掲げて統一ストライキに立ち上がった。それ以来労働者が国境を越えて長きにわたり血を流して闘いかちとってきたのがメーデーだ。
 日本でも、1952年の「血のメーデー事件」などが示すように激しい闘争を通して、労働者が生存権・団結権とメーデーをかちとってきた。だからこそ資本家と国家権力は、メーデーに象徴される労働者の団結を破壊するために全力をあげてきた。この労働組合をめぐる攻防の巨大な転換点となったのが87年の国鉄分割・民営化だ。その後89年に結成された連合は「会社あっての労働者」を第一に掲げ、現場労働者・組合員の怒りを圧殺するために登場した。
 14春闘は安倍政権と連合、マスコミが総力をあげて「賃上げ」「ベースアップ」をキャンペーンする「官製春闘」となった。連合は「労働組合」の名で、そのもとにいる労働者全体を安倍の前にひざまずかせようというのだ。ふざけるな! 東京都知事選で鈴木達夫さんと1万2684人の労働者が、そして3・16春闘大行動がはっきりさせたように、労働者は安倍や資本家ごときにおこぼれをもらったり、頭を下げて守ってもらったりするような惨めな存在ではない。日々社会を動かしている、誇り高い社会の真の主人公だ。資本家は搾取対象である労働者が働かない限り生きていけない種族だ。これを否定する連合はまさしく戦前・戦中の「産業報国会」だ。
 その帰結こそ今年の「安倍招待」だ。彼ら労働貴族から、メーデーと闘う労働組合を労働者の手に実力で奪い返すとき、本当に歴史は動き出す。

新自由主義の崩壊を革命へ!

 安倍は支配階級が「もうこのままではやっていけない」から凶暴な攻撃に出ているのだ。世界大恐慌はウクライナ情勢が示すように、大争闘戦とその戦争化を生み出している。4月11日に閉幕したG20でも大恐慌の深化、アメリカ帝国主義の没落、G8の解体とG7の失墜、G20の分裂と対立を示した。1929年大恐慌から30年代危機を経て第2次世界大戦へと向かったのと同じ過程が進行している。24日の日米首脳会談は、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉が日米合意に到達しない危機の中で、米帝オバマのQDR(4年ごとの国防戦略の見直し)に基づくアジア重視と、日帝・安倍の「積極的平和主義」が激突する戦争会談となった。22日には新藤総務相ら閣僚や国会議員が靖国神社を参拝するなど、安倍政権の対米対抗性は露骨だ。JR北海道の安全崩壊、JR東日本・京浜東北線川崎駅事故は新自由主義の民営化・外注化の根本的破産を示した。貿易赤字も13年度13・7兆円と過去最大を記録し、アベノミクスは完全に行き詰まった。戦争と国家主義・排外主義を全面化する以外に支配を維持できないのだ。
 新自由主義の崩壊――これは国境を越えた真実だ。韓国「セウォル号」の沈没事故は、新自由主義が労働者の生活と安全を破壊することを衝撃的に示している。日本で18年も運航し退役した老朽船を韓国企業が買い取り運航できたのは、イミョンバク政権が09年に「船齢規制」を緩和したからだ。しかも船員の多くが(船長も含めて)非正規職の労働者だった。この規制緩和・新自由主義攻撃を完全に引き継ぐパククネは「船員が取った行動は殺人行為」と労働者を非難している。絶対許せない!
 労働者が怒りを爆発させ、職場から闘いに立ち上がり歴史を変えよう。勝負は国鉄闘争で決まる。労働組合の解体と社会の崩壊は、完全にひとつだ。民営化・外注化阻止、非正規職撤廃で職場から闘い抜いたとき、職場、組合、そして国境をも越えた労働者の団結をつくり、資本家を打倒して社会を運営できる。5・1メーデーに立とう。国鉄1047名解雇撤回10万筆署名を6・8国鉄闘争全国集会までに集めきろう!
 「復帰」42年沖縄闘争に「解雇撤回・基地撤去・戦争反対」を掲げて決起しよう!
 階級的労働運動の拠点建設を軸にした反原発闘争、星野同志奪還闘争などの広範な闘いの展開と『前進』読者網建設を通して、本物の労働者党をつくりだそう。青年労働者と学生は、マル青労同、マル学同中核派、革共同に結集してともに闘おう。

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低賃金・長時間労働、もうがまんならない!
 解雇撤回! 生きさせろ!
 戦争と非正規化の安倍倒せ!
 5・1新宿メーデー

 5月1日(木)午後1時30分開始(1時開場)
 四谷区民ホール(東京都新宿区内藤町87四谷区民センター9階)
 集会後、JR東日本本社へ向けてデモ
 主催:5・1新宿メーデー実行委員会

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