星野討論会 運動の力こそ大事 全国の60人が熱い論議
週刊『前進』06頁(2629号04面02)(2014/04/21)
星野討論会
運動の力こそ大事
全国の60人が熱い論議
4月12日、東京・渋谷勤労福祉会館で「全証拠開示・星野さん解放/全国討論会」が、「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」が主催して開かれた。全国から60人が結集して熱烈な討論を繰り広げた。
開会のあいさつで、星野再審連絡会議の戸村裕実さんは「3月27日に袴田巌さんが解放された。次は星野さんの番だ。是が非でも全証拠開示をかちとろう」と訴えた。
星野暁子さんが、星野文昭さんのメッセージを読み上げた後、「2千万人の非正規職の出発点は、国鉄分割・民営化だ。動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁決戦へ向けた10万筆署名は極めて重要だ。星野の39年は解放に向かう力をつくり出してきた。労働運動を軸に運動を広げ、6・29全国集会の成功をかちとりたい」とアピールした。
続いて、再審弁護団長の鈴木達夫弁護士が、証拠開示の闘いについて全面的に提起した。「袴田事件の再審開始決定をかちとったが、弁護団は祝福ムードではない。怒りの固まりだ。裁判所は無実の人を死刑台に送ってきたと、激しく弾劾している」「星野さんの件は政治的弾圧事件だ。一番鋭い弾圧としてある。検察の証拠隠しを許さない運動の力こそ大事だ。今、司法に対する怒りが沸騰しており、裁判所はグラグラになっている。星野再審闘争は国家権力と最先頭で闘っている」と、勝利の展望を圧倒的に示した。
基調報告は、事務局の金山克己さんが行った。
その後の討論で16人が次々に発言した。小竹運輸グループ労組の野沢副委員長は「星野さんの闘いをバネにしてきた。資本に勝つだけでなく、新自由主義を打ち倒すことだ」と力強く提起した。東京北部の会は「国鉄闘争10万筆署名で労組を回った。その中で星野署名も訴えた。都高教の分会が署名を送ってくれた」と報告した。
みやぎの会の仲間は「鈴木さんの話で星野闘争が権力を追い詰め重大段階に至っていることがわかった。時代をはっきりさせ、大運動をつくりだそう」と述べた。全学連の学生は「法大暴処法弾圧裁判の無罪確定は、星野さんを奪還できることを証明した。われわれこそ主流派になろう」と明快に語った。
階級的労働運動の前進と団結の力で、今こそ星野さんを取り戻そうという熱気と確信に満ちた発言が続いた。
世界大恐慌の一層の深まりとウクライナ情勢は、戦争と革命の時代に突入したことを示している。安倍政権の戦争と改憲攻撃への労働者階級人民の怒りは、広大に巻き起こっている。袴田裁判の再審決定は、「証拠隠しは国家犯罪だ」「無実の証拠を全部出せ」という国家権力への怒りを爆発させている。
全証拠開示運動の全人民的拡大を全力でかちとろう。国鉄闘争新10万筆署名を貫徹して6・8国鉄闘争集会をうちぬき、階級的労働運動派が一大勢力として登場しよう。6・29星野全国集会の大結集を実現しよう。星野同志奪還へ、本気で勝負をかけよう。