動労西日本 四条畷駅で春闘スト 労災居直るJR西に怒り

週刊『前進』06頁(2629号02面03)(2014/04/21)


動労西日本
 四条畷駅で春闘スト
 労災居直るJR西に怒り

(写真 尼崎事故を居直り続けるJR西日本に怒りのシュプレヒコール【4月12日 四条畷駅前】)

 動労西日本は4月12日、中西剛副委員長の勤務地である四条畷(しじょうなわて)駅で春闘ストライキに決起した。組合員と支援の労働者・学生40人が駅東口に結集し、ともに闘った。
 スト突入時刻は午後1時。その5分前に中西副委員長が制服姿で登場し、大江照己委員長がJR西日本本社の労務や駅管理職にストライキを通告した。山田和広書記長の司会でスト突入集会が始まった。山田書記長は、尼崎事故の責任をとらず、尼崎事故によって病気になった中西副委員長への労災事業者証明を行わず、パワハラを加えるJR西日本を徹底弾劾、「JRを追い詰めるストを貫徹しよう」と呼びかけた。大江委員長は「社会を変えJRを変えるため終業時までのストを打ち抜く。安倍政権の憲法改悪やTPPなどに労働者が声を上げるストだ」と意義を訴えた。
 中西副委員長は「ブラック企業のJR西日本と立ち向かうために立ち上がった」と決意を述べ、ストライキ宣言を読み上げた。スト宣言は「JR資本が積極的に取り入れた外注化体制が全面的に崩壊している。安全崩壊のJR体制を打倒しなければならない。JR資本は尼崎事故の責任を現場労働者に転嫁し、歴代3社長の無罪判決により居直り、事故を激増させている。川崎駅で発生した事故は、首都圏で尼崎事故が起きていたかもしれない恐るべき事態だ。JRは安全を軽視し、総外注化・総非正規職化で本業の鉄道をないがしろにし、副業ばかりに力を入れ、利潤を極端に追求する企業と化している。事故の責任を現場労働者に転嫁するなら、労働者に経営権を渡せ。私ら労働者のほうが、運転保安の確立した安全な鉄道会社にすることができる」と高らかにうたいあげた。
 岡崎昭夫組合員は「ストで闘うのが労働組合だ。あきらめを組織する労働組合指導部と決別し、われわれとともに闘おう」とJRの青年労働者に呼びかけた。
 国労の労働者も支援に駆けつけた。大阪事業所の不当配属職場で27年間闘いぬく東元さんは、「JR西日本の本性は闘う労働組合つぶしだ。ブラック企業JR西日本と闘いぬく」と決意表明。神戸土木技術センターの富田益行さんは「このストは4・19尼崎闘争に向けた重要な闘いだ。青年労働者が決起する情勢が来ている。JR北海道による23歳の保線労働者の懲戒解雇は許せない。JR西日本では89人の下請け労働者が殺されている。反合・運転保安闘争を闘い労働運動の主流派に」と提起した。
 関西青年労働者集会実行委、全国水平同盟の佃文弘青年部長の発言が続いた。関西合同労組は八尾市にあるブラック企業・中西工業での青年労働者の闘いを報告。大森靖之全学連副委員長も決意を表明。3度目の四条畷駅ストは青年労働者の怒りと固く結びつく闘いとして打ち抜かれた。
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