マル青労同2014メーデーアピール 国鉄解雇撤回!労働者は団結し 戦争と非正規職化の安倍倒そう
マル青労同2014メーデーアピール
国鉄解雇撤回!労働者は団結し
戦争と非正規職化の安倍倒そう
新自由主義の崩壊が音を立てて始まり、資本主義社会が終わりの時を迎えています。安倍政権が国家主義や領土問題をふりかざす中、あらゆる反動が噴出しています。問答無用の解雇も吹き荒れています。しかしみなさん! 4月16日、東京地裁における解雇撤回裁判で東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が「解雇無効・賃金支払え」の完全勝利判決をかちとりました。3カ月雇用の非正規職労働者が労働組合をつくり、資本と非和解に闘い勝利したのです。青年労働者に希望の光が見えました! マルクス主義青年労働者同盟は訴えます。鈴コン分会を先頭に新自由主義・安倍政権に対する労働者階級の反撃を開始しよう!正規・非正規、職業、労働組合の違い、国境や民族も越えた団結をかちとろう。それを唯一実現できるのが国鉄闘争です。連合・全労連や全労協傘下のみなさん! 労組のない職場のみなさん! 2014年5・1新宿メーデーへ「新自由主義・安倍打倒」を高々と掲げて大結集しよう!
資本主義を打倒し労働者の社会を!
5・1メーデーに向かって何よりもはっきりさせたいことは、この資本主義社会が、もはやあらゆる意味で終わっているということです。
内閣府は「このまま放置すれば2110年には日本の人口は4286万人になる」という試算を発表しました。このまま資本家階級を放置すれば8500万人もの人口が減り、社会を滅亡・崩壊させるということを、政府が自白しているのです。そして資本家階級は続けて「外国人労働力を導入すればいいではないか」と平然と言い放っています。どこまで労働者をモノ扱いするのか!
外国人労働者が日本の労働者以上に使い捨てにされることはあまりにも明らかです。国籍・国境を越えた労働者の団結で安倍をぶっ飛ばさない限り、私たちは生きることすらできません。労働者の生活にも、この社会全体にも責任を取れなくなった資本家どもに、「この社会を返せ!」と引導を渡そう。誰もが人間らしく生きられる共産主義社会を実現するのは、私たち労働者なのです。
2011年3・11以降、「命より金」という国家と資本の正体があらわになっています。しかし安倍は開き直り、福島丸ごとの棄民化、社会全体の民営化・外注化を通した総非正規職化と労働組合の解体、そして戦争・改憲に向かっています。それは鉄道や郵便、教育、自治体業務、医療・福祉など、人間の生活に必要なあらゆるものを崩壊させながら突き進んでいるのです。
なぜ安倍政権はこのような破滅的なことをやるのか。それは1929年以上の世界大恐慌が爆発しているからです。戦後の世界を支配してきたアメリカ帝国主義が没落し、帝国主義間・大国間の争闘戦はウクライナ・クリミア情勢に見られるように領土をめぐる軍事的衝突にまで行きつきました。資本主義は足元から崩れ落ち、その歴史的命脈は尽きたのです。
このような「戦争か革命か」の情勢に対し、安倍は迷うことなく戦争を選択しています。政府関連人事を自らの「極右人脈」で固めているのはそのためです。しかしだからこそ、「あとがない」のは安倍の方なのです。
今こそ私たち労働者はひとつに団結し、安倍を絶対に倒そうではありませんか。5・1新宿メーデーにあらゆる怒りを集めよう! 5・1メーデーから、闘う労働組合の圧倒的な組織拡大を自らの手でやり抜こう。
国鉄10万筆署名で闘う労組の復権へ
すべては労働者の基礎的団結形態である労働組合をめぐる攻防にかかっています。
この攻防は1987年の国鉄分割・民営化にまでさかのぼります。「戦後政治の総決算」を掲げて登場し、国鉄分割・民営化を強行した中曽根首相は、「行革でお座敷をきれいにして立派な憲法を安置する」「国労をつぶし、総評(日本労働組合総評議会)・社会党を解体することを明確に意識してやった」と公言しました。分割・民営化の過程で20万人の国鉄労働者が職場を追われ、200人が自殺に追い込まれました。この結果、労働組合の後退が強いられ、今日に連なる労働者への全面的な非正規職化や生活・権利破壊、差別と抑圧、国家主義といった「命より金」の腐り果てた現実がつくりだされました。まさに国家的不当労働行為=国家犯罪の上に、今日の新自由主義攻撃が始まったのです。
この戦後最大の労働組合破壊攻撃に対して日本の労働者階級は、動労千葉・動労水戸と国労共闘を先頭に100万人と言われる国鉄闘争支援陣形をつくりだし、「国鉄分割・民営化絶対反対」「解雇撤回」を貫いて闘ってきました。国鉄闘争をつぶそうとするあらゆる攻撃を打ち破って動労千葉は今日、「第2の国鉄分割・民営化攻撃」である外注化・非正規職化攻撃に対し、反合理化・運転保安闘争路線で闘いぬき、組織拡大を実現しています。
また動労千葉鉄建公団訴訟においては、国鉄1047名の解雇が不当労働行為であったことを認める判決を東京地裁、東京高裁で出させるところまで国家権力を追いつめています。解雇撤回・JR復帰、そしてJR体制打倒まであと一歩です。この国鉄闘争が新自由主義への対抗軸となって今日まで、改憲も阻止してきたのです。
国鉄分割・民営化から27年、ついにJR体制の破産と崩壊が本格的に始まりました。JR北海道事故やJR東の京浜東北線・川崎駅事故、JR西の尼崎事故(05年)を見てください。安全は金にならないと民営化・外注化を進めた結果、安全が崩壊しているのです。これは新自由主義の全面崩壊の始まりです。
この中で、解雇撤回の勝利判決をかちとった鈴コン分会の闘いは、労働組合が闘えば勝てることを指し示し、非正規職撤廃への大きな扉を開きました。
私たちは、ここまでJRと国家権力、そして新自由主義を追いつめてきました。だからこそ絶対に、最後の勝利まで闘いぬこう。新自由主義への青年労働者の怒り、3・11以降、噴き出す膨大な労働者民衆の怒り、戦争・改憲に突き進んでいる安倍に対する怒りのすべてを、5・1メーデーへの組織化と完全に一体で最高裁への解雇撤回10万筆署名になんとしても結実させよう。そして6・8国鉄闘争全国運動全国集会への大結集をかちとろう。
解雇と闘う組合を職場・地域・全国に
この国鉄闘争の地平は国境を越えて、韓国における鉄道民営化反対のゼネストへと拡大しています。また鈴コン分会の解雇撤回判決の勝利、解雇撤回を不退転で闘う新たな青年労働者の闘いへ引き継がれています。郵政非正規ユニオンへの雇い止め、郵政・八王子西局でのパワハラ解雇、沖縄IJBS労組書記長への雇い止めに対し解雇撤回闘争が猛然と始まっています。すべての解雇攻撃を職場を越えひとつになって粉砕しよう。
今、労働組合がよみがえるなら歴史は動き出します。すべての職場で民営化・外注化・非正規職化、その結果である「長時間労働・過労死」と「事故問題」に対し、反合理化・運転保安闘争路線で闘い、4大産別(JR、郵政、自治体、教育)を始めとする労働組合の拠点を全国につくりだそう。この拠点攻防で得られた教訓をもって地域の中に、階級的労働組合と戦闘的な地域運動を広範につくりだそう。階級的労働組合を軸にした改憲・戦争反対の壮大な労働者民衆の闘いをつくりだそう。
社会も支配階級もすべてが揺らぎ、これまでの価値観がガラガラと崩壊しています。しかし揺らがないのはただひとつ、歴史的存在としての私たち労働者の存在と闘いです。団結した労働者には社会を変える力、国境を越える力、歴史を創る力があります。この力を結集させるために今、一人ひとりが本気になろう。
『前進』を読んで労働者党建設を
この闘いを通して、プロレタリア革命のために必要な労働者の組織=党をつくりだそう。機関紙『前進』を完読し、1万人読者網を建設することがその最短距離です。5・1メーデーを労働者の闘いと団結の日として復権し、階級的労働組合と労働者党の一体的建設へ、ともに闘おう!