団結ひろば 投稿コーナー
週刊『前進』08頁(2627号08面01)(2014/04/07)
団結ひろば 投稿コーナー
〝仲間の大事さ〟を実感した職場交流集会 ちば合同労組 綿貫 透
3月下旬、千葉市内でちば合同労組の主催で「モリタ闘争1周年集会&職場交流集会」が開かれ45人が参加しました。大手歯科器具メーカーであるモリタ社が派遣労働者が労働組合を結成したことを嫌悪し、派遣会社丸ごとの全員解雇攻撃を強行して1年。いったん職場は奪われたものの季節は巡り、組合員を拡大しながら日々新しい闘いを開始しています。
冒頭に諸町三夫委員長が、これまでの支援へのお礼と経過の説明を行い、「モリタ闘争のこれからとその勝利をかけて、ちば合同労組の200名建設を進めよう」と提起。
モリタ分会からは「もとの職場の物流センターへビラまきを続け、職場の闘いと地域の闘いを一体でつくるために分会連絡会を立ち上げた」「いい1年だった。団交に参加するようになって、周りも大変で自分だけじゃないと思った」と発言しました。
続いて、柏市まちづくり公社、A運輸など、争議中の多数の仲間が登壇。「仲間の大事さが少しずつ分かってきました」「自分よりも、もっと非道な職場がたくさんある。この仲間と闘っていきたい」などの発言が相次ぎ、短期間のうちに固い団結が打ち固められたことを実感しました。かけつけた東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会も「職場に仲間をつくるんだ!」と、にこにこしながら語りかけてくれたことは、すごく励みになっています。
今回の職場交流会は、動労千葉や千葉労組交流センターとともに、千葉の春闘集会として行われました。それぞれの職場の攻防はけっして「派手」なものではないが、すべての労働者の置かれている現状を体現しており、自分たちの存在の大きさを私自身あらためて
実感しました。
国鉄10万署名集めに労組を回って手応え 青年 津川比呂志
私たちは先日、国鉄労働者解雇撤回10万筆署名を集めるために労働組合を回りました。最初に訪れた県関連の組合では、「県本部から下りてこないとこちらでは対応できない」ということで署名用紙を受け取ってもらうことさえできませんでした。
この日最初の訪問先がこのような対応だったので、「今日は署名に協力してもらえる組合が少ないのかもしれない」と思いましたが、その後も自治体、郵政などを回りました。
その中で最も印象に残った組合は、ある独立行政法人でした。その組合は、最初は「何の署名なのか?」と思われた感じでしたが、国鉄の解雇撤回署名であることを説明すると、その場ですぐに職場署名をしてくれました。組合回りの手応えを感じ、とてもうれしかったです。
「民営化で、あの理化学研究所もうちと同じ独法になってたなあ」「ええ! そうなの?」など、職場討議の輪にも加えてもらいました。
また、自治体にも署名を集めに行きました。署名用紙を受け取ってくれた人の対応もよく、こちらも手応えを感じました。
私は、国鉄の時代にはまだ生まれておりませんが、これからもこの署名活動や国鉄闘争をしていきたいと思いました。
職場に団結をつくり新自由主義打倒へ! 中四国・郵政非正規労働者 大井泰男
今、私の職場では(どこの職場でも)あってはならないことがあります。仕事の中ではつらいときもありますが、そんなときこそ、職場の仲間同士で連帯しあって、互いにサポートしていけるような職場環境をつくっていかなければならないと思うのです。私たちは仕事の中でミスもしますが、誰一人、好んでミスをするわけではありません。それなのに幹部は「今度ミスしたら辞めてもらう。今回処分するから始末書を出すように」と強く要求してきたのです。反省もしているのに、なぜこのようなことを言われ、モチベーションを低下させるような悲惨な思いをしなければならないのでしょう。
また、とても悔しい思いをしたことが最近ありました。私用で休まざるを得ないことがあって、年休届けを出したのですが、あくる日、年休届けを返還されました。私は、その年休対象日の約3週間前に提出したのです。
「何のために年休届けを早めに提出したのか? 早めに出せば勤務のローテーションも都合がつくと思ってのことではないか! そんなことも総括(管理者)は分からないのか?」という怒りがわき上がりました。
最近、民営化以後、一緒に働いてきたKさんが退職しました。Kさんも非正規雇用で、正規雇用を求めて8時間、一生懸命働いてきました。このような中で人員不足という状況が続けば、当然年休も取れないでしょう。これ以上黙っていたら、私たち労働者にはストレスがたまる一方で、過労死になるようなとんでもないことが発生します。
そこで私は、一刻も早く新自由主義を解体し、シニアも含め、差別やパワハラなどの問題をなくし、労働者同士が互いに助け合って、快適に働ける職場をつくっていけるようにと思いました。
もちろん、解雇や賃下げも絶対になくしていくことです。是非とも、これからの時代をつくっていくために、皆で団結を築いていきましょう。
『前進』と国鉄署名で現場の怒りとむすび 東京 取手行夫
3月15日、日比谷野音で行われた「さようなら原発集会」で『前進』販売に決起しました。自治労C市職の執行委員である男性が、国鉄新10万筆署名に応じ、『前進』を購入しました。私が自分の組合の名刺を渡して「自治労は3・14統一行動を打ち出していましたね」と言うと、男性は「うちは地方の小さな組合で残念ながら大したことはできませんでした」とまじめに答えました。「全国自治体労働者通信」を渡して「今、公務員の賃下げだけでなく、足立区や横浜市など全国で民営化、非正規職化の攻撃が吹き荒れています」と話すと、男性は真剣に読んでいました。その後で『前進』第2623号3面の自治体論文を見せながら13人勧について話すと、男性は『前進』を購入しました。
その時、男性は悔しさをにじませながら、「確かに今は民営化が行われていて……、とんでもないですよ!」と言いました。
男性との会話はここまでですが、この自治体労働者の悔しさのこもった言葉から、賃下げと一体で民営化・非正規職化と闘うことが労働組合をよみがえらせる最大のテーマなのだと感じました。
全国から反原発集会に結集する現場の労働者は、体制内指導部の制動にあいながらも、職場でこのテーマと必死で闘っている。問われているのは私たちの執念だ。全職場で国鉄署名と『前進』を武器に賃下げ、民営化と闘って、拠点建設を進めよう! これこそ安倍政権打倒の道だ!
労働者と学生に読んでほしい『50年史』 富山大学 仲井祐二
革共同50年史『現代革命への挑戦』上巻が発刊された。大恐慌が戦争と革命を生み出している中、全労働者と学生に読んでほしい本だ。とりわけ労働者階級と一体となって闘う学生運動、自治会建設論にとって必要不可欠だ。特に第6章「プロレタリア革命と共産主義」の内容は圧巻だ。国鉄決戦、動労千葉労働運動が到達した革命的地平と、党と階級の一体的建設論から共産主義革命論が生き生きと展開されている。
スターリン主義やエセ「マルクス主義者」は、労働者階級の闘いや運動を切り捨てた理論的理論か、国有化計画経済や統制にすり替えた「共産主義論」を展開してきたにすぎません。
しかしこの6章は、プロレタリア革命と共産主義社会を担い、維持、発展させる原動力が、労働者階級の白熱的決起と労働組合運動にあることを圧倒的説得力と展望をもって語られている。「労働者階級の解放は、労働者自身の事業」(綱領草案)であり、現場と結びつかない「マルクス主義」や「プロレタリア革命」は空論だということだ。
50年史を武器に、階級的団結をつくり、資本主義を打倒する現代革命の挑戦へ踏み出そう!
福島での健康問題は労働運動の課題だ NAZEN神奈川 佐伯 悠
小児甲状腺がんの激発とあらゆる健康被害、そして原発事故との因果関係を否定し、JRと教育を先兵として帰還を強制する政府と福島県・県立医大が結託した「殺人行為」は絶対許せません。3・11集会では、高校生の発言と、「子どもたちが大人から本当に愛されていると感じられることを、私たちが一丸となってやらなければいけない」という野呂美加さんの訴えを原点に据え、福島と一体の闘いをつくり出すことをあらためて決意しました。
帰りのバス内では、「ケチな私がお土産を買った。これを食べながら福島の話を職場でする」「怒りの輪を広げよう!」「来年はバス2台で参加!」「神奈川でも賃下げ、非正規職化、民営化攻撃などがかけられている。自分自身の問題として闘いぬこう」と熱い発言が続きました。
福島第一原発では溶け落ちた燃料がどこにあるのかも確認できず、4号機の燃料棒の移動に伴う再爆発の危険が迫っています。その中で、「今度こそ安定ヨウ素剤を子どもたちに飲ませる」というお母さんたちの決意に「ふくしま共同診療所」が応えた安定ヨウ素剤の処方。これは必ず県医師会に分岐をつくり出し、福島の医療を変え、社会を変えるエネルギーになります。私たちの力で福島の健康問題、診療所建設運動、また保養運動を職場・労働組合の課題に押し上げることです。反原発をすべての労働者の課題として発展させましょう!