新入生の皆さんに訴えます! マルクス主義を復権し闘おう 命脈尽きた資本主義を打倒しプロレタリア革命きり開こう

週刊『前進』08頁(2627号05面01)(2014/04/07)


新入生の皆さんに訴えます!
 マルクス主義を復権し闘おう
 命脈尽きた資本主義を打倒しプロレタリア革命きり開こう


 新入生のみなさん! ウクライナで台湾で、全世界で世界史を塗り替える巨大な激動が始まっています。資本主義は「永遠」でも「万能」でもありません。資本主義の歴史的な寿命は尽き果て、全世界で労働者・学生が怒りをもって行動に立ち上がっています。「生きさせろ!」の叫びが満ちみちています。今こそ資本主義を打倒し、私たち自身の手で新たな社会=共産主義社会をつくり出す時です。その闘いの武器が労働者階級自己解放の理論=マルクス主義です。団結し「大失業と戦争」という現実と闘い抜く中からマルクス主義を復権し、プロレタリア世界革命に向かってともに立ち上がりましょう!

賃労働と資本に基礎を置く階級社会の根本矛盾

労働力が商品化されている

 私たちが生きる資本主義社会は、「賃労働と資本」の関係に基礎を置く階級社会です。一握りの資本家が工場などの生産手段を独占し、労働者は資本家に雇われ自分の労働力を切り売りしなければ生きていけません。
 労働者は本来、社会のすべてを生産し、社会を成り立たせている真の主人公です。しかし、「賃労働と資本」の関係のもとでは、労働の成果の一切は資本家の所有物とされ、労働者は「労働力の再生産費」として、自分と家族の生活を満たす最低限の労賃しか受け取れません。それを超える剰余価値の一切は資本家に搾取され、生産が拡大すればするほど、それはますます資本の蓄積となり、労働者を支配する力となります。〝人間の生命の発現が人間自身を支配する力となる〟――この根本的な転倒こそが資本主義社会の本質です。

合理化で搾取を強める資本

 資本家は生産過程で労働者を働かせ、剰余価値を搾取します。しかし、実際の利潤は作った商品を売ることで得られます。売れなければ価値増殖はできません。だから各資本は絶えず競争戦を展開します。労働時間の延長、労働の過密化、生産設備の拡張、膨大な失業者群の創出による賃金の抑制などの合理化を徹底的に推し進めます。
 「資本の価値増殖運動」には終わりがありません。絶えざる合理化で労働者を徹底的に搾取した者だけが資本家として生き残れる社会が、資本主義社会なのです。

過剰資本・過剰生産力の問題

 「無限の価値増殖」を追い求める資本の運動は、20世紀初頭の帝国主義段階になると「過剰資本・過剰生産力」状態を生み出し、大恐慌の爆発を不可避とします。根底にあるのは「労働力の商品化」の矛盾です。
 もともと19世紀の自由主義段階の資本主義は、好況期に労働者を次々と雇い入れ、労賃の上昇による利潤率の低下を招きます。それが「利子率の高騰」と衝突し、価値増殖が実現できない資本運動の破綻が恐慌として爆発してきました。社会の富が最も増大した時、「生きていける賃金をよこせ」という労働者の人間的要求が、倒産と失業を全社会に波及させる。売れない商品が積み上げられ、買うことのできない失業者が膨大に生み出される。不合理極まる資本主義の転倒した本質が、恐慌を通して突き出されます。
 資本はより激しい合理化で失業者・産業予備軍を巨大に形成し、賃金の上昇を抑えて利潤を確保しようとします。それは、帝国主義の時代にはますます巨大な資本蓄積をもたらし、過剰資本・過剰生産力の矛盾を強めます。
 「それでどうなるのか? ブルジョアジーは今までより、もっと全面的な、もっと激烈な恐慌への道を開き、恐慌を予防する道をますます狭めるのである」(マルクス著『共産党宣言』)
 「労働力の商品化」を基礎に成り立つ資本主義社会では、不断の合理化を止めることも恐慌を解決することも絶対にできません。

世界大恐慌の爆発が示す新自由主義の歴史的破産

 私たちの目の前で、資本主義の全歴史とりわけ1974〜75年恐慌以来の「新自由主義」の展開でさらに膨大に蓄積された過剰資本・過剰生産力の矛盾が、2008年の「リーマン・ショック」を大きな契機に世界大恐慌として爆発しています。資本は、国家による巨大な金融緩和政策で何とか息をつないでいるにすぎません。各国が天文学的な財政赤字を積み上げ、とりわけアメリカの財政赤字は基軸通貨=ドルの暴落を切迫させています。戦後世界体制の基軸国だったアメリカ帝国主義の没落は深まっています。それが世界市場の分裂化・ブロック化を促進し、市場再分割戦が激烈に開始されています。
 他方で、労働者人民に対しては民営化・外注化・非正規職化と労組破壊、労働規制撤廃、社会保障削減と大増税として、大恐慌の矛盾を転嫁する階級戦争が繰り広げられています。
 世界大恐慌は資本主義の歴史的破産を突きつけています。私たち青年・学生は、このような社会でこれ以上生きていくことはできない! 今こそ、怒りをもって資本主義を打倒する革命に立ち上がろう!

党と労働組合を一体的に建設し世界革命の勝利へ

 新自由主義は民営化・外注化・非正規職化と労働組合の破壊を通して、全世界で膨大な青年を非正規職にたたき落としてきました。教育・医療・福祉などの公共部門が民営化され、人間が生きるために欠かせない事業が資本の金もうけの手段に変えられてきました。労働の安全は切り捨てられ、多くの労働者が殺されました。「命よりも金もうけ」の新自由主義は人間社会そのものを破壊するに至っています。
 一方で、新自由主義は全世界に膨大な労働者を生み出しました。今、この労働者たちが怒りを持って立ち上がっています。新自由主義と大恐慌は、大失業・戦争と同時に、膨大な革命の主体を生み出したのです。
 この先頭に立っているのが動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)であり、韓国・民主労総です。動労千葉は、日本の既成労働運動が屈服し続けてきた合理化に絶対反対を貫き、1987年の国鉄分割・民営化における国家的不当労働行為を暴き出し、今またJRが推進する全面外注化と対決し、青年労働者を獲得する闘いに突入しています。民主労総は、パククネ政権の鉄道民営化・労組破壊攻撃と対決し、昨年12月の鉄道労組の23日間ストライキを引き継いで10万人ゼネストに立ち上がっています。
 私たち学生も同じです。全世界で学生の仲間が「教育の民営化反対」を掲げ、巨大なストライキに立ち上がっています。動労千葉とともに闘い抜いてきた全学連は、全国で新自由主義をうち破る学生自治会建設への挑戦を開始しています。敵は一つです。学生の未来は、労働者と団結し、資本主義を打倒して新たな社会をつくりあげる中にあります。
 すべての学生は、労働者階級自己解放の理論=マルクス主義を武器に、団結してキャンパスから闘いに立ち上がろう!
 マルクス主義を「改良主義・議会主義」へと歪曲する日本共産党スターリン主義のペテンをうち破ろう。資本の合理化に現場では闘わず、「生産力の発展」を賛美し、原発を容認し、国鉄分割・民営化に屈服してきた日本共産党は、世の矛盾のすべては「共産党の議席を増やして社会を改良することで解決する」と主張してきました。「労働者に社会を変革する力はない」という蔑視です。こんな連中が「マルクス主義」を語ることは許せません。
 「労働者階級の解放は労働者自身の事業」であり、マルクス主義は資本家階級との非和解的激突を通してうち鍛えられる闘いの理論です。新自由主義に対する絶対反対の闘いこそが、資本家階級の破産とスターリン主義の裏切りを暴き出し、階級的団結を拡大していきます。この闘いの中で「生きたマルクス主義」は復権されます。
 新入生のみなさん、マルクス主義学生同盟に結集し、ともに腐り果てた資本主義体制を打倒する闘いに立ち上がろう!
〔マルクス主義学生同盟中核派〕

------------------------------------------------------------
すべての不当処分を撤回しろ!
大学の主人公は学生だ!
4・25法大解放総決起集会
 4月25日(金)12時40分
 法政大学・市ヶ谷キャンパス
 ※集会後デモ
 主催/法政大学文化連盟

このエントリーをはてなブックマークに追加