第4回全国機関紙担当者会議の基調 労働者が機関紙の担当者となり『前進』拡大と革命勝利の先頭に 革命的共産主義者同盟書記長 天田 三紀夫
第4回全国機関紙担当者会議の基調
労働者が機関紙の担当者となり『前進』拡大と革命勝利の先頭に
革命的共産主義者同盟書記長 天田 三紀夫
第3回会議以後の闘いは現代革命への新たな挑戦だ
全国機関紙担当者会議は今回で4回目だ。われわれは党の変革と飛躍をかけて三つの課題に挑戦してきた。
一つには、2006年からの「党の革命」において根本的な飛躍が求められた。2006年以来の闘いの中でどういうふうに一人ひとりが考えるのかが問われた。それは血債主義派との闘いという形で路線的に整理できる。
二つには、2011年3・11の東日本大震災・福島第一原発大事故に際して階級的な態度が問われた。革共同は、福島現地において労働運動・医療拠点建設・学生運動・農民運動・市民運動の5大拠点建設であると、われわれの立場をはっきりさせてきた。
三つには、今年の東京都知事選挙において階級的な立場が問われた。そして、日帝権力を相手に総決起した。
これら三つの課題に果敢に挑戦してきた。そしてすべての土台に、国鉄決戦を革命の問題として路線的に整理し、プロレタリア革命に接近する闘いとしてやってきた。昨年の9・25判決という形で国鉄分割・民営化に際して不当労働行為が行われたことを東京高裁に認定させ、1047名解雇撤回闘争の新たな段階を切り開いてきた。
一つひとつに真正面から対決し、自らの変革をかけて闘いぬいてきた。革命運動においては、常に新たな諸困難にぶつかる。しかし自らの変革をかけて闘いぬくならば絶対に正しい方向に行く。主体の革命的な変革が全体を貫く重要な契機だったと総括できる。
加えて、労働者階級全体の根底的な怒りが爆発していることをつかみとった。主体の変革と階級の新たな決起が完全に結合することによって情勢を切り開いてきたと言える。
労働者階級の階級闘争の大地に根を下ろす――これは「党の革命」以来自分たちに言い聞かせてきたことであった――このことをやりぬいてきた革命的共産主義運動が現在存在している。『現代革命への挑戦』(上巻)の発刊は、そのイデオロギー的・路線的な活動の成果である。
階級闘争全体を見渡すと、あるいは都知事選を闘ってみてはっきりしたことは、血債主義派が総転向していった現実だ。細川を支持する。小泉を支持する。全部転向していった。その一方で、階級的労働運動派としてのわれわれ以外に闘う勢力がいなくなり、唯一無二のわれわれの存在が世の中全体を動かしている現実を自覚させられる。
全世界で新自由主義の崩壊が始まった!
最末期帝国主義の延命形態、新自由主義が全世界で崩壊を開始し、現代プロレタリア世界革命が勝利する条件が圧倒的に成熟している。韓国・民主労総は昨年12月に鉄道労組が23日間ストライキを闘い、今年2月25日に10万人の国民ゼネストを闘った。イギリスの鉄道・海運・運輸労組(RMT)は2月初めに48時間ストライキを行い、ロンドン地下鉄の960人解雇・駅窓口閉鎖攻撃を撤回させた。ドイツには大連立政権と対決する労働者階級が存在する。アメリカでは環太平洋経済連携協定(TPP)に反対する労働者階級の決起が始まっている。
大争闘戦、日米同盟の矛盾爆発と安倍政権
日帝・安倍政権がやってきたことは何か。第1次安倍政権は「戦後レジームからの脱却」をスローガンに掲げた。「戦後レジーム」とはアメリカ体制だ。第2次安倍政権は「脱却」を具体化しようとしている。一つひとつの攻撃が対米対抗性をもち、あるいは大争闘戦時代に「アメリカ何するものぞ」という形で進められ、日米関係が激突情勢になっている。
基軸帝国主義・米帝が本当に崩壊し、大恐慌が爆発している。米帝の中東支配が崩壊している。米帝がそれを軍事力で突破する、日帝とあるいは中国と東アジアの覇権を争う、これらを含む戦略として「4年ごとの国防政策の見直し(QDR)」が出されている。その中でウクライナ問題が爆発した。崩壊したスターリン主義・ロシアによるウクライナ侵略、クリミア併合が世界戦争に進むことは不可避だ。
2014年、国家主義と排外主義が歴史の前面に登場してきた。これを革命の時代が訪れたと見ることが重要である。われわれは一歩も引かず、労働者国際連帯の強化と階級的労働運動の推進で果敢に挑戦している。
労働運動解体の攻撃との激しいやりあい
われわれはJR体制打倒、1047名解雇撤回、国鉄決戦で日帝・安倍に反撃している。ものすごい情勢になった。「おれは国労だ」「おれは動労総連合だ」と境界線を引くんじゃなく、全国鉄労働者が、あるいは全労働者階級がJR体制打倒の闘いに総決起する方向に路線的に整理して闘っている。
3・16春闘大行動は、連合・全労連に代わる独自の運動体をつくる創造的な闘いの開始だ。5・1メーデーは、動労千葉派が昨年に引き続いて闘い、もっと発展させていく。
職場闘争が基礎である。他のどの勢力も職場で闘えなくなっている中で、わが労働者同志は職場の労働者に注目され、期待されている。職場で闘うために機関紙を広げフラクション活動を行う。フラク活動を、党への結集という目的をはっきりさせてやろう。
経団連の2014年版経労委報告、安倍政権の成長戦略と全面的に闘う。成長戦略との対決は労働者階級の琴線に触れる闘いであり、絶対に譲ることができない。階級的労働運動の復権をかけて闘いぬく。
フクシマ切り捨ての攻撃と全力で闘おう
フクシマの現実は本当にいたたまれない。福島の同志を先頭とする闘う労働運動が今年の3・11反原発福島行動(郡山)に真っ向から取り組んだ結果、1100人の大結集というすばらしい3・11行動となった。
5大拠点建設が絵に描いたように進んでいる。3・11行動が切り開いた地平はものすごく大きい。なかでも、ふくしま共同診療所は、われわれの知らないまったく接触のない全国の人たちの力によって支えられている。今の日帝に対する「生きさせろ!」という怒りが根底から広がっている。
2010年代中期の30年代型階級闘争論
都知事選への不退転の決起は、日帝ブルジョアジー打倒、安倍政権打倒への党としての決断だった。
それがなぜできたか。2012年〜13年に動労千葉労働運動が大きく前進したからだ。階級的労働運動派が躍進すると体制内労働運動との激突になる。右翼・ファシストも歴史の前面に登場する。われわれは2010年代の中期決戦に国鉄を拠点にして先制的に突入したと言える。日帝との全面的な激突戦に突入した。新自由主義への労働者階級の怒りが爆発している。帝国主義はすさまじい危機にのたうち回っている。しかし、帝国主義戦争に一挙に突入できない。
つまり、戦争に向かって突き進んでいるという問題と、あまりにも危機だからすぐに戦争だと言えないという問題とがある。日本帝国主義に対して階級的労働運動派が真正面から激突している。革命の現実性がそこにある。であるがゆえに日帝はそれを根絶やしにしなければ延命できない。しかし根絶やしにもできない。言うに言われぬ激突情勢になっている。犬の遠ぼえみたいにやっている敗北主義者では全然だめだ。日帝権力は戦争に行きたいんだけど戦争に行けない。自分たちがぶっ倒されることを覚悟しなければ戦争に行けない。このやりあいの中に、日本階級闘争はあるのだ。
ロシア社会民主党プラーグ協議会路線の現代的な実践
『現代革命への挑戦』で提起したロシア社会民主労働党の全国協議会(プラーグ協議会)について深めたい。
1912年1月にロシア社民党の全国協議会が当時オーストリア領内にあったプラーグ(現チェコのプラハ)で開催された。ロシア全土から20組織が集まる実質的な党大会で、5日から17日まで23回の会議が行われた。
この全国協議会はロシア社民党の新しい出発点をなした。解党主義者やメンシェビキを追放して新しい型の党、レーニン主義の党、ボルシェビキ党の基礎を据えた。全国協議会で中央委員会(今日的に言えば政治局)メンバー10人が選出され、単一のボルシェビキ党が結成された。
「解党主義と闘争すること、解党主義が労働者階級の解放の事業にとってまったく有害なものであることを説明すること、非合法のロシア社会民主労働党の再建と強化のために全力をあげることを呼びかける」(協議会議案)
次に党と労働組合の一体的闘いへの決起が確認された。
「非合法の党組織は、経済闘争(ストライキ、ストライキ委員会等々)の指導にもっとも活発に参加し、この分野で非合法の党細胞と労働組合との、とくに労働組合内の社会民主党細胞との協力を、同じくまた、労働組合運動の個々の活動家との協力をうちたてることが必要である」(同)
さらに「飢餓との闘争」が提起された。われわれの「生きさせろ!」の闘いと同じだ。
「飢餓をきっかけとした民主主義的興奮状態を、デモンストレーション、集会、大衆集会、その他ツァーリズムにたいする大衆闘争の形態の方へ差し向けることに努力する」(同)
飢餓との闘争を帝国主義国家権力との対決として行うよう提起した。
第四国会(ドゥーマ)選挙闘争への決起を訴えた。
「すべての選挙活動は、労働者の労働組合その他すべての労働者団体と緊密に同盟しておこなわれなければならない」(同)
ボルシェビキは再び国会議員選挙に力を注ぐ。党と労働組合、労働者団体が一体となり、緊密な同盟を結んで選挙を闘い、6人のボルシェビキ党員が当選し、労働者指導部、労働者の国会議員団を形成した。
そして機関紙闘争の意義を確認した。
「社会民主主義を文献によって体系的に煽動(せんどう)し、規則的にかつ頻繁に発行される非合法の党新聞をとくに規則正しく普及させることは、非合法の細胞のあいだにも、合法的な労働者団体内の社会民主党細胞のあいだにも組織上のつながりをもうけるうえに大きな意義をもちうる」
機関紙は細胞と労働組合を結ぶ赤い糸になっていく。機関紙闘争の意義はものすごく強調されている。われわれが今やろうとしていることとまったく同じだ。ボルシェビキは1912年にそれを始め、5年で一挙に1917年の革命まで行った。
今はもっと破局的であり、帝国主義の最末期、新自由主義が崩壊しているわけだから、もっと可能性に満ち満ちている。この2〜3年が決戦だ。それに対応する党、革命情勢に対応できる党になることが課題だ。都知事選に出なかったら転向集団になっていた。マルクス主義の生きた実践だった。
2014年決戦の勝利へ大胆な実践方針貫徹しよう
階級的労働運動の普遍的な力で闘おう
階級的労働運動路線はすべてを獲得する力をもっている。戦闘的労働運動ではなく階級的労働運動とネーミングしたことには重要な意味がある。そこには、プロレタリア革命の思想がある。革命へと階級を組織していく決意がある。そこには統一戦線とか、統一行動とか、もちろん職場闘争とか、団結権の問題とか、労働組合運動に関する諸問題が含まれている。その核心は、労働組合は労働者階級の基礎的団結形態であるということだ。そこから発して階級的労働運動はすべてを獲得する普遍的な力を持っていることを確認したい。
階級的労働運動の軸=国鉄決戦に総決起を
実践的にはJR体制打倒の国鉄決戦に総決起することを訴える。ここで日本の階級闘争を変えていく。外注化攻撃のエスカレーション、あるいはJR北海道の安全崩壊、JR東・京浜東北線川崎駅の事故という中で、青年労働者の獲得=JR体制打倒という決戦になっている。
国鉄労働者は北海道、京浜東北線など、全国で外注化による安全問題、雇用問題などにさらされている。JR体制打倒、国鉄1047名解雇撤回・10万筆署名で国鉄闘争をやっていくことが日本の階級闘争の勝利への道だ。
2・16国鉄集会を北海道と東京と九州でやった。これは北海道闘争団と九州闘争団を獲得、再獲得する偉大な挑戦である。今年は階級的労働運動、動労千葉労働運動に対する畏敬(いけい)の念で青年が雪崩のように動労千葉、動労水戸に入ってくる年になる。それに対応できる党組織にならなければならない。
戦争・改憲阻止の一大統一戦線形成しよう
労働運動を全力でやると同時にドラスティックに動く情勢と対決する。
8月に戦争反対・改憲阻止・反原発・非正規職撤廃の全国実行委員会を結成したい。われわれは、既存の体制内運動の行動に登場するだけではなく、われわれの運動を独自に職場でつくっていく。ここに来てくれと言えるようなものをつくり出す。
ロシア革命を教訓にして、そういう運動体を意識してつくっていく。国鉄・反原発・改憲・星野・三里塚・沖縄・部落・在日/滞日闘争の闘いのすべてを包含・包摂する大運動体としてつくっていく。それで天下国家の決戦に出ていく。階級的労働運動路線派が統一戦線論を駆使して実践的に闘うことが求められている。都知事選を闘う中でこの構想がはっきりしてきた。
国際情勢としてもウクライナ問題が爆発している。北朝鮮情勢がどうなるか、QDRがどうなるか、沖縄がどうなるかを含めて、大恐慌の時代、大争闘戦の爆発、戦争の時代へ突入している。階級的労働運動がもつ普遍性をもっと独自に発展させていく領域がないと情勢に間に合わない。今年の夏から秋に向かって続々動いていくことをはっきり見すえてやっていかなければならない。
党と労働組合の一体的建設かちとるための課題は何か
地区党建設に責任をとる労働者指導部を
分担主義を排して階級的団結を拡大する。地区党建設に責任をとる労働者指導部として決起する。労働者指導部が機関紙担当の指導部になっていかなければ革命運動は前進しない。どんなに時間がかかろうとも、労働者指導部が先頭に立つことが革命勝利の最大の近道だ。
拠点建設論で闘う
「拠点建設」と言えること自身がものすごい前進だ。拠点とは労働運動の拠点であると同時に党の拠点でもある。この一体性をもって闘わなければ絶対いつか破綻する。最大の拠点建設は国鉄労働運動の中にある。動労千葉の中に巨大な細胞をつくる。国鉄職場に巨大な細胞をつくる。動労千葉、動労水戸の拠点を基礎にして、国鉄労働運動の中に党をつくることは焦眉(しょうび)の課題である。さらに全国的に同質の拠点を建設していく。
階級的労働運動は職場の圧倒的多数を獲得する運動だ。多数を獲得して体制内派をたたき出していく。そういう根性をもった労働運動ができる党になる。そのためには動労千葉労働運動から学ぶ。動労千葉はどうして79年に分離・独立したのか。9割方、動労千葉に残るという中野洋委員長の判断があったからだ。1割が飛び出したんじゃない。自分が全組合員の家族を回り、それで9割は行く、分離・独立しても平気だというのでやった。
拠点建設のもう一つの課題は戦闘的な地域運動だ。拠点建設に執念を持ちつつ戦闘的な地域運動を進め、プロレタリア革命に向かう。
時代認識と路線での一致の階級的な意義
世界大恐慌とか、3・11情勢とかは重要な時代認識だ。また動労千葉労働運動の路線を全面的に吸収することが重要だ。もっと激しく闘いぬくにあたって、われわれは時代を変える2010年代中期決戦論で武装していく。
機関紙を軸に活動家集団を形成していく
動労千葉が何でもって維持されているのか。それは活動家集団がいるからだ。活動家集団の形成と『前進』読者網の形成を意識的に進め、階級形成する。階級形成はものすごく重要だ。
「階級のリーダー」を次々に輩出しよう!
本紙2625号の大原武史論文が述べているように、階級のリーダーを階級闘争の烈火の実践の中で輩出しよう。階級闘争、革命運動はリーダーぬきにはありえない。それも労働組合出身のリーダーが決定的だ。
以上のような五つの課題に取り組み、党と労働組合の一体的建設の闘いを進めていこう。レーニンの時代も悪戦苦闘だった。われわれも当然、悪戦苦闘しなければならない。
1万人読者網建設へ本格的な機関紙拡大に踏み出そう
半年間の前進と突破すべき課題について
機関紙活動は今年ものすごく前進した。定期購読者とばら売りと宣伝紙の数は1万人読者網建設が十分可能であることを示している。これからの半年間、変革と飛躍で時代に挑戦しよう。
第1回機関紙担当者会議の後、『革共同の機関紙活動』パンフレットを出した。担当者会議の定期開催、月曜配布と配布網の建設、宣伝紙の活用、フラクション建設、機関紙財政の確立など、いろいろな論点を出してきた。それらは全部生きている。突出しているところもあれば、遅れているところもあるが、課題として全部生きている。
毎週の『前進』読了が機関紙活動の出発点
普遍的な課題は毎週の『前進』を完全に読了することだ。隅から隅まで読むことが機関紙活動のベースだ。これがものすごく重要だ。自分で読み、自分のものになったら、『前進』読者にオルグしたいという気持ちが出てくる。機関紙拡大闘争には手練手管なんてない。読む力がついてきたら、労働者と会うことが楽しみになり、会いに来る方も楽しみになる。「この人と会えば何か新しいことを言ってくれる」「自分の身に降りかかっている火の粉を振り払う助言をしてくれる」と思わなかったら会いに来ない。
時代認識と路線で一致すること、マルクス主義の党としての力量をアップすること、転向と屈服を拒否して資本と闘い生きている己の姿をさらけ出す自己解放的な決起――。これらはものすごいオルグとなる。
プロレタリア革命の目的意識性で挑戦を
『前進』の大変革が一切である。『前進』が「これで良い」と思ったら終わりだ。この真摯(しんし)な確認から出発する。前進編集局を機関紙担当者を先頭に全党の力で創造的に強化していこう。
「今週は成功した」と編集局のみんなが思って編集作業が終われるかどうかが鍵だ。投稿と報告活動は自分が労働者階級の一員として活動しているという自覚を生む重要な闘いだ。
体制内指導部打倒へ
拠点がどうなっているかは全党員の関心事だ。拠点細胞が『前進』を1部拡大したということはわがことのような喜びだ。「こうやればいいんだ」となる。体制内労働運動指導部を打倒する力を機関紙闘争でつくり出す。
労働者指導部が地区党の指導部に参加していく。地方委員会とか地区委員会とか地区党に結集して、そこでやりきらなかったら拠点建設はできない。そういう力があれば産別委員会建設も前進するし、あるいは青年労働者獲得も前進する。
拠点建設が前進するためには、日月火と会議前に『前進』の配布が全部終わるようにする。地区委員会前に配布することには意味がある。1週間を2サイクルにする。『前進』読んで、それで会議をやる。会議をやって沸き上がる力で細胞会議をやる。あるいは支持者に会う。1週間に2サイクルの活動をやるという運動だ。革命運動は、このように自己解放的、価値創造的、献身的闘いだと思う。
労働者指導部建設しプロレタリア革命へ
労働者指導部の建設こそプロレタリア革命勝利の道だ。機関紙担当者が労働者指導部の第一人者にならなければならない。地区に何部の『前進』があって誰に増やすかを把握し指導するのが担当者の役割だ。そのためには自分が地方委員会・地区党の指導部になっていなければならない。機関紙担当者が中央指導部になっていくことだ。労働者指導部となると同時に中央指導部になるということだ。それをやりきらなかったら、革命の道は行かない。
機関紙拡大の闘争で青年労働者の獲得を
青年労働者を獲得することがものすごく重要だ。それから宣伝紙を圧倒的に活用する。宣伝紙が定期購読部数の4割くらい使われている。宣伝紙を活用して配布網をつくっていく。宣伝紙をずっと配る中で、ある地方は「定期購読のお願い」という文書を月に1回入れて定期購読者を獲得している。
また宣伝紙をカバンの中に3〜5部入れ、すぐ渡せるようにしておく。全員が常に宣伝紙を持とう。
機関紙財政の帳簿を作ることが重要だ。分担金制度は革共同が50年かけてつくったものだ。創成期は借金をして機関紙を作っていた。1万人の読者網が建設されたら分担金も要らなくなる。今は産みの苦しみだ。
まとめ
最後にまとめとして4点提起したい。
一つ。ブルジョアジーは生き延びるために真剣だ。ゆとりはない。戦争に行くしかないと必死である。われわれプロレタリアートも、敵の階級意志を上回る意志をもって立ち向かわなければ勝てない。プロレタリア革命は労働者階級が階級の事業として自覚的に闘い、労働者が階級の指導部にならない限り実現できない。そのために労働者の機関紙担当者をつくる。担当者になるのは第一歩。次は担当者が組織者になる。そのための転換点にきている。組織者になるということは、地方・県・地区の課題を全部担う、路線的に担うということだ。限られた力をどこに向けるのか。路線的に闘う、すなわち計画的・戦略的に闘うことだ。国鉄闘争と反原発闘争の爆発の中でこそ労働運動が前進するし、国鉄決戦も前進する。
二つ。担当者は『前進』の企画者、立案者だ。できあがったものを受け取り配るだけではない。毎号の企画をする。各地区は人づくり、革命家づくりの観点から投稿を組織しよう。
三つ。今の壁をどう突破するか。壁は現にある。ある県の読者は立って声に出して読んでいる。赤線を引いて読む。提起を真正面から読むとともに、行間を読みとるまで真剣に読むことに挑戦する。
四つ。拠点建設にむけて戦略的に闘おう。国鉄闘争で勝負する闘いをさらに前に進めたい。全国党としてあらゆる闘いを拠点建設に向けて戦略的に闘おう。