鈴コン闘争 解雇撤回かちとるぞ 4・16判決―4・18報告集会へ
鈴コン闘争
解雇撤回かちとるぞ
4・16判決―4・18報告集会へ
4月16日、東京地裁民事36部で、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の2011年三役解雇の不当性を暴いてきた解雇撤回裁判が判決を迎える。4月16日は動労総連合の強制出向無効確認訴訟の第6回裁判と同日となった。法廷内外を貫いて解雇撤回、外注化・非正規職化粉砕へ闘おう。4・16国鉄―鈴コン裁判闘争、4・18鈴コン闘争報告・決起集会で、5・1メーデーと6・8国鉄全国集会の大成功をたぐり寄せよう。
組合への嫌悪あからさまに
鈴コン闘争とは何か。裁判と並行して闘う都労働委員会の3月最終審問では、社長と御用団体の組合嫌悪の本性を暴いた。審問で社長は「都労委で係争中だからストはやめてくれと言ったのに、やったのが違法」と述べ、労働者の分断のための「あなただけ手当」や「組合分裂破壊工作時の発言」の追及には取り乱し、断末魔の形相で「うそつき組合」と叫ぶに至った。「極悪資本家は去れ、おれたちが代わってやる」と確信した。
組合結成から5年、三役解雇から2年半、不屈の職場闘争を継続し、産別・地域を越えた解雇撤回・非正規職撤廃の共闘を拡大し、国鉄闘争と一体化して闘ってきたと自信を持って総括できる。
09年7月、「おれたちは奴隷じゃない!」と東京・板橋の工場地帯・舟渡の生コン会社に3カ月更新の非正規職生コン車ドライバーの労働組合が生まれ、ただちにバトルが始まった。職場安全闘争に進撃すると、資本と権力は同年11月、田口守組合員の雇い止め解雇と組合分裂破壊を行った。同年12月、これをはね返した組合員6人が固く団結した分会を生み出した。再度の団結の核心は「解雇絶対反対。仲間を裏切らない。全組合員が納得するまで討論して闘う」という原則だった。翌10年4・9の国鉄闘争和解反動に抗して闘う動労千葉・動労総連合がぐっと身近になった。
11年、再び大決戦となった。解雇当該の田口組合員が8月に急逝。分会の資本への怒りはすさまじく、9月に御用団体が浮上し手当カットが一方的に通告されるや、解雇撤回(名誉回復)・賃下げ撤回を掲げたストを構えた。9・27ストライキは分会の団結を守って闘うための腹を固めた決起だった。資本はうろたえ、ストへの出勤停止処分に加え、同年12月、社前・駅前街宣を「名誉棄損」だとして三役解雇の暴挙に出た。この2度目の分会解体攻撃にも負けないどころか、ただちに仮処分裁判に訴え、職場・地域に猛然とオルグ・宣伝に打って出た。
2012年2月、仮処分裁判で「解雇には客観的に合理的な理由がない」と解雇者3人への賃金仮払いの決定をかちとり、以来2年余り仮賃金を支払わせてきた。また支援・連帯共闘会議が同年7月、世田谷地区労顧問の花輪不二男氏を代表に、関西地区生コン支部の故高英男氏も含め、国鉄闘争全国運動と深く重なってつくられた。
闘いの構図は鮮明だ。鈴コンは動労千葉と同様、特別な存在ではない。新自由主義の攻撃が破綻していることを見抜き、解雇撤回・非正規職撤廃を国鉄闘争と一体で愚直に貫くことだ。労働者は必ず立ち上がるという確信を腹に据え、怒りを全開にして闘う。高さんの遺志を必ず引き継ぐ。共闘会議運動を基盤に前進する小竹運輸グループ労組を始め首都圏広域労組連絡会、ストライキ会議の発展を支え、党と労働組合の一体的な前進をさらにけん引する。
街宣は正当な労働組合活動
4・16判決を前に裁判のポイントを紹介する。「違法企業」「田口さんは会社が殺した」「会社はうそばかり言う」――社前と駅前の街宣発言に対して、資本は56項の発言を名誉・信用棄損だとして解雇の理由とした。争点は、これが労働組合活動か否かという点だ。仮処分裁判では「街宣での発言は、雇い止めできるほど、正当な労働組合運動の範囲を大きく逸脱したとは言えない」という決定をかちとった。本裁判では分会の発言はほとんど大部分が真実であり、資本は組合を嫌悪して組合破壊と差別、過積載や保険未加入を始め違法行為を繰り返してきたことを立証した。80年代の旧総評運輸一般の組合のストに対しては職場に警察権力を待機させ刑事弾圧してつぶしたことも暴いた。時代を越え、日本共産党の屈服をのりこえ、のしを付けて返さなければならない。
いかなる判決だろうと職場・共闘で闘いを拡大することが基本だ。新自由主義資本をなめてはならないが、巨大に見るのも違う。負けないで団結して闘うことの意義は絶大だ。鈴コン分会と共闘会議には、解雇撤回まで闘うことはもちろん、非正規職撤廃の礎になる大いなる野望がある。何より総非正規職化攻撃をぶっ飛ばし、「おこぼれをもらう」腐敗を一掃し、国鉄10万筆署名の先頭に立って労働者の誇りを奪い返す。4・16判決と4・18鈴コン報告決起集会への結集を訴えます。
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4・18鈴コン分会闘争報告決起集会
4月18日(金)午後6時開場/午後6時30分開始
ハイライフプラザいたばし2階Aホール
主催 鈴木コンクリート工業分会闘争支援・連帯共闘会議