4・25法大解放集会へ すべての不当処分撤回せよ マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部

週刊『前進』06頁(2626号05面01)(2014/03/31)


4・25法大解放集会へ
 すべての不当処分撤回せよ
 マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部

(写真 昨年の4・25法大包囲デモ。法大生を先頭に全国学生が元気に街を席巻【東京・千代田区】)


 新入生のみなさん! 全国学友のみなさん! 私たち学生の未来をかけて、4月25日、法政大学市ケ谷キャンパスで開催される「4・25法大解放総決起集会」への結集を呼びかけます。新入生を先頭に全国から結集し、大学と社会を変える巨大な学生運動を法大からつくり出そう!

田中新体制と対決し武田君の処分撤回へ

 法大では2006年3月以降、のべ125人の不当逮捕と13人の不当な退学・停学処分という大弾圧が行われてきました。しかし、法大文化連盟(文連)と全学連はついに今年2月、極悪の治安弾圧法である暴処法(暴力行為等処罰ニ関スル法律)を適用した弾圧を打ち破り、裁判で「完全無罪」をかちとりました。そして、今やすべての不当処分を撤回させ、キャンパスを解放する完全勝利に向かって突き進んでいます。
 これに驚がくした法大当局は、4月から新総長に「改憲反対、脱原発」を掲げる田中優子教授(社会学部)を就任させ、田中新体制で学生運動を禁圧するという、きわめて危機的な支配構造にのめりこんでいます。「完全無罪」という日本学生運動史をぬりかえる大勝利をバネに、私たちは田中新体制打倒―キャンパス解放―法大自治会建設へと突き進みます。とりわけ、裁判を含めて闘われている文連委員長・武田雄飛丸君(国際文化学部)の処分撤回闘争はその突破口です。
 台湾の学生の国会議事堂占拠闘争が大きく報道されていますが、今や世界中の学生が怒りを爆発させて行動を開始しています。4・25法大集会は、この歴史的激動の時代の中で開催されます。
 4・25法大集会の最大のテーマは武田君への処分撤回です。
 武田君への処分の理由は、一つに、一昨年10月に法大で行われた大久保利晃講演会に対する抗議行動を、「授業妨害」とデッチあげられたことです。放射線影響研究所理事長であり郡山市原子力災害対策アドバイザーでもある大久保は、「(放射能は)100㍉シーベルトまでなら浴びても大丈夫」と主張し、福島で「放射能安全キャンペーン」を行う札付きの御用学者です。この講演会に参加しようとした武田君を、法大当局は暴力的に教室から排除し、それに抗議した武田君を「授業妨害」とデッチあげたのです。3・11福島原発事故以降、大学には「原発は安全」「放射能は安全」とデマをふりまく御用学者が大量にいることが明らかとなりました。こうした御用学者を批判した学生を処分する法大当局こそ、この「原子力ムラ」の最先兵です。
 今一つ、大学祭実行委員会(学祭実)と教職員に対する「迷惑行為」が「処分理由」とされています。一昨年、法大当局は、学祭に対して「全面禁酒」をはじめとする大幅な規制強化を狙いました。学生の代表であるはずの学祭実は、当局と癒着して規制強化を推進しました。
 この規制は単に「飲酒の是非」という問題ではありません。「施設管理権は当局にある。だから規制強化は仕方がない」という学祭実の言葉が示すとおり、これは「当局の言うことに学生は無条件に従え」ということであり、理事会による大学・教育の私物化を推進することが狙いです。事実、法大当局は学祭規制と一体で学生のビラまきを規制してきました。
 文連はこれに対し、「大学の主人公は学生だ!」と訴え、絶対反対の声を上げました。しかし学祭実は、学祭の決定機関である全学説明会の会場から武田君らを暴力的に排除した上、武田君への処分を当局に要請していたのです。

安倍政権の大学改革攻撃を粉砕しよう

 こうした当局と学祭実のやり方に多くの法大生が怒りを燃やし、一昨年10月19日にはキャンパスで1000人の規制強化反対集会がかちとられました。これに対する当局の報復が、武田君への「無期停学」処分です。
 武田君は全国の学生に向けて訴えています。「僕への処分は『学生は黙って従え、一切逆らうな』という恫喝です。ともにこの処分に怒り、処分撤回の声をあげてほしい」――この呼びかけに応え、4・25集会へ集まろう!
 法大闘争の核心は第一に、仲間への不当処分や弾圧に対して「絶対反対」で闘うことです。
 06年3月14日、法大当局は、「ビラまき・立て看板規制」に反対して学内デモに立ち上がった29人の学生を、「威力業務妨害」「建造物侵入」をデッチあげて警視庁公安部に逮捕させました。それ以降、学内で声をあげた学生を次々と逮捕させ、不当処分を強行してきました。
 サークル団体の連合体である文連は08年、大学から非公認化されながらも、当時副委員長だった恩田亮君への停学処分に対して、「一人の仲間も見捨てない、これ以上の大学の暴挙を絶対に許さない」と訴え、学内で集会、デモ、ハンガーストライキなどの闘いに立ち上がりました。
 09年には暴処法を用いた大弾圧が行われました。当局は、学費が払えず除籍となった文連企画局長・増井真琴君の「入構を禁止する」と書かれた人権侵害の看板を各門に張り出しました。この看板が破壊されたことをもって暴処法が発動され、11人が逮捕、5人が起訴、全国20カ所以上に家宅捜索が入り、「学生運動をやめろ」という恫喝が加えられました。
 文連と全学連は、暴処法弾圧に対して「完全黙秘・非転向」を貫いて闘い抜き、今年2月に完全無罪をかちとりました。仲間と団結し、弾圧に「絶対反対」を貫いたからこその勝利です。
 「絶対反対で闘う」ということは、当局や国家権力と非和解で闘うことです。法大では、処分や規制などに対して絶対反対で闘えない団体はすべて自主解散するか当局に懐柔され御用団体化しました。武田君への処分を当局に要請するまでにいたった学祭実がその典型です。「絶対反対で非和解的に闘うこと」こそが、9年目に突入した法大闘争の魂であり、処分撤回の道もこの中にこそあります。
 第二に、学生の団結した力に徹底的に依拠して闘うことです。私たちは仲間への処分を自らへの攻撃として捉え、団結を拡大してきました。法大のみならず、東北大や富山大、京都大、広島大、福島大、沖縄大、全国大学の学友が団結して法大闘争を闘ってきました。労働組合との団結、国際連帯も広がっています。
 「団結に依拠する」とは、当局や国家に対して「お願い」するのではなく、学生自身の中にこそ大学・社会を変える力があると実践で示すことです。4・25集会に集まり、全国・全世界の学生と団結しよう。
 第三に、「教育の民営化」との対決です。法大弾圧は、04年の国立大学法人化を突破口とした「大学改革」=「教育の民営化」と一体です。全国大学で学生自治破壊と権利の剥奪(はくだつ)が強行されています。「教育の民営化」とは世界大恐慌の中で、国家・資本が生き残りをかけて、教育をカネもうけの道具に変え、学生の主体性・自主性をとことん否定していく攻撃です。民営化・外注化による非正規雇用の増大などもこれと完全に一体です。
 今、安倍は「大学改革」攻撃を成長戦略の柱に位置づけ、教育委員会制度を変えて首長に独裁権限を与え、大学をさらに資本に従属させようとしています。しかし、「暴処法無罪」で示したように、闘えば必ず勝てます。4・25集会をその突破口としよう。

大学と社会を変革する学生運動の爆発を

 文連は4・25集会に向かって、「青年、学生を取り巻く現実は......武田君のように闘う学生を処分することで初めて成り立っています。逆に、法大3万、全国300万の学生が団結して行動を開始したときに、それは大学のみならず社会を変える大きな力となります。......4月25日、全国学生は法大集会とデモに集まり、不当処分を撤回させ、ともに腐った大学のあり方を変えていきましょう!」と呼びかけています。
 4・25集会の大爆発で大学と社会を根本から変えよう! 法大から巨大な学生運動のうねりをつくり出そう! 全国に「教育の民営化」をうち破る学生自治会を建設し、闘う労働運動とともに新自由主義打倒・帝国主義打倒のプロレタリア革命へ突き進もう。

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すべての不当処分を撤回しろ!
大学の主人公は学生だ!
4・25法大解放総決起集会
 4月25日(金)12時40分
 法政大学・市ヶ谷キャンパス
 ※集会後デモ
 主催/法政大学文化連盟

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