星野国賠 〝徳島刑務所許さない〟 面会不許可、手紙墨塗り弾劾 暁子さんが怒りの陳述

週刊『前進』06頁(2625号06面05)(2014/03/24)

 星野国賠
 〝徳島刑務所許さない〟
 面会不許可、手紙墨塗り弾劾
 暁子さんが怒りの陳述


 3月7日、星野文昭同志の面会・手紙国家賠償請求訴訟の第10回裁判が、東京地裁民事第38部(谷口豊裁判長)で開かれた。原告代理人の西村正治弁護士が57ページにわたる最終「準備書面」を提出し、さらに星野暁子さんと金山克巳さんが結審にあたっての「陳述書」を提出した。暁子さんが「陳述書」を朗読して、裁判は結審した。
 「私が、今回訴訟に踏み切ったのは、徳島刑務所の対応が、30分という短い面会と手紙のやりとりによって成り立っている私たちの夫婦生活を根本から踏みにじるものだったからです。そして、このような人権侵害が、日本の刑務所全体に進んでいることに気づいたからです。谷口豊裁判長!夫婦でありながら、手を触れることのできない苦しみを想像してください。そのような夫婦にとって、一回一回の面会と自由な手紙のやり取りが、いかに重要か想像してください」
 暁子さんはせつせつと読み上げ、傍聴席には怒りが充満した。その通りだ! 星野同志との面会を不許可、手紙の墨塗りをした徳島刑務所と国家権力を絶対に許さない。
 この裁判は、徳島刑務所が7人の友人と暁子さによる星野同志との面会を不許可にし、暁子さんから星野同志への手紙を墨塗りしたことを弾劾して、2011年以来闘われてきた。徳島刑務所による攻撃の核心は、星野同志と獄外の闘いとを分断することにある。06年から始まった総計94人におよぶ友人面会は、星野闘争の巨大な前進を切り開く力になってきた。無実でありながら39年間もの獄中闘争を闘っている星野同志と実際に面会し、その息吹を感じることは、獄壁を事実上打ち破る団結と連帯をつくり出してきたからである。
 12年2・5、13年9・8には、星野全国再審連絡会議と全国労組交流センターが一体になって徳島刑務所包囲デモに決起し、星野同志との「集団面会」を実現した。参加者は「この力で星野さんを取り戻せる」と確信した。この闘いに対する大逆流としてかけられた面会の不許可、手紙の墨塗りを絶対に粉砕しよう。
 判決は6月20日午後1時25分。都知事選決戦が切り開いた地平で100万人民と結びついて全証拠開示大運動を前進させ、星野同志を労働者階級の手に取り戻そう。

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