三里塚 ゴアレーベン前委員長が訪問 反対同盟の農民と熱い交流
三里塚 ゴアレーベン前委員長が訪問
反対同盟の農民と熱い交流
3月13日、ドイツのゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟前委員長のケアスティン・ルーデックさんが三里塚現地を訪れ、三里塚芝山連合空港反対同盟と交流した。
3・8国際婦人デー行動、3・11反原発福島行動などに精力的に参加したケアスティンさんは疲れも見せずにこの日、念願していた三里塚の地に初めて立った。
まず天神峰の市東孝雄さんの離れに着き、農作業中の市東さんが笑顔で出迎えて固い握手を交わした。そして現闘の同志の案内で、天神峰の市東さんの畑、監視やぐら、南台の市東さんの畑、暫定滑走路北端の進入灯、東峰の開拓組合道路、東峰神社、頭上40㍍をジェット機が飛ぶ東峰地区、東峰墓地などを見学した。ケアスティンさんは、持参したカメラで各所を写真に収めながら、熱心に質問をした。「関連書籍を読んでから来たが、やはりこの地に立って初めて実感を得ることができました」と感想を語った。
現闘が用意した心尽くしの食事を味わったあと、午後は市東さん宅の離れで、反対同盟の北原鉱治事務局長、市東さん、萩原富夫さんとの交流会が開かれた。
自己紹介が済むとただちに、双方が積み重ねてきた闘いの経験、教訓、現状、闘争戦術などを語り合い聞き出す熱い場となった。ゴアレーベンの写真集を見ながら、市東さんと萩原さんは熱心に質問を投げかけた。双方が国家権力・警察と対峙しながら、「絶対反対」を貫き、実力闘争の経験を積み重ねてきただけに、相互理解と共感は瞬く間にこの場を満たした。ケアスティンさんは、「三里塚闘争の存在を広く知らせ、ドイツ、ヨーロッパ各地の闘いとの連携をつくりだすために努力します」と約束し、反対同盟と固い握手を交わした。
小さな会合ではあったが、ゴアレーベンと三里塚が国境を越えて合流した歴史的瞬間であった。