国労新潟 新津車両製作所に90人がデモ分社化・子会社化反対を訴え

週刊『前進』06頁(2625号02面02)(2014/03/24)

国労新潟
新津車両製作所に90人がデモ
分社化・子会社化反対を訴え

(写真 デモに先立ち新津駅西口で宣伝行動に立つ国労新潟の組合員【3月10日 新潟市】)

 3月10日、国労新潟を先頭にJR職場から、そして地域の労働組合も参加し、総勢90人がJR新津車両製作所に向けて分社化・子会社化反対のデモを行いました。
 午後5時、新津駅西口広場に「分社化反対! 許すな偽装出向! 貨物の賃金抑制絶対反対!」の横断幕を広げ、国労新潟地本、新潟県支部、各分会の組合旗が翻り、宣伝行動が始まりました。仕事を終えた国労組合員、県職労、市職労、高教組、新津地区労会議、阿賀地区労連、新潟地区労、新潟県労組交流センター、新潟地域一般労組、えちごユニオンなどが続々と集まり、赤旗を林立させました。
 午後5時50分に集会開始。地本書記長の司会で地本副委員長の主催者あいさつ、支部書記長の経過と方針提起、貨物協議会の報告があり、県職労役員から連帯のあいさつを受けました。
 6時10分、いよいよデモ出発。新津駅西口から製作所に向けて、組合員と青年労働者を引きつけた怒りと団結の行動です。国労組合員30人を中心に地域の仲間約60人を含む3けたに近いデモは、鉄道の町・新津を揺るがしました。「車両製作所の子会社化反対」「新津にJRの製作所を残そう」「外注化反対」「すべての労働者の大幅賃上げをかちとろう」「消費税反対」「原発再稼働反対」「福島原発事故を忘れないぞ」と響き渡るコールは、参加者の団結を強化しました。終着点の製作所正門前でのコールには、所内から拍手がわき、参加した青年たちもデモを闘った感動をともにしました。
 直後の国労組合員のメールを紹介します。「久しぶりに国労らしかったですね! でも一番はデモコールでしょう! やっぱり国労! 決める時は決めますね!」「大成功ですネ! 人数が少なくても、頑張る!ことが大切ですね。しかし、人数も多く!地域のみなさんにも感謝です」「ほんとに久しぶりに身体の底から達成感を感じました。やっぱり国労組合員はすごい! 総括は執行委員会でやりましょうね。今日は東日本大震災の日です。私たちの昨日の感動を被災した人たちに分けてあげられればなぁと思っています」
 この行動は、危機に立つJR体制に大きな打撃を与えました。

労働者を吸引したデモ方針

 昨年秋、新津車両製作所の全面子会社化計画が明らかにされて以来、今年1月に国労新潟県支部執行委員会として反対決議を上げ、反対闘争に取り組んできました。当該分会の現状も考慮して、激励して団結を形成する方針を考え、2月の支部執行委員会で闘争方針を提起しました。3・10デモ方針は、①全面分社化という乱暴な合理化に反対する、②「就職詐欺だ」と怒る青年の声に応える、③何よりも国労の団結を回復する闘い――として提起しました。「デモ⁉ 寒いのに」「距離が長い」「駅でもチラシ配布を」「事務所でやっても集まらない」などの積極的討論を経て、駅頭街宣―集会―デモ方針を決定しました。
 2月22日の国労新潟地方委員会では、地本の「事務所で集会」方針に対して、支部としてデモ方針を提起し、貨物協代表と貨物分会から賛同発言があり、「建設的提起ありがとうございます。後日、地本の態度を決めたい」という地本答弁を引き出しました。
 2月25日には支部主催の分会代表者会議で方針を具体化しました。「たまには行動もいいな」「デモのビラは明日掲示していいのか」「本部集会にもビラを持参・配布しよう」「分会の旗も出したほうがいいよな」。ここでも分会長クラスの積極的意見が交わされました。地本はこの段階でも態度決定をしなかったものの、分会代表者会議の活発な議論は、事実上3・10デモ方針を決定しました。
 2月末には県支部執行部で地域の労働組合への支援要請を行いました。3月初めにデモ申請をすると、地本は否定的で心配だらけの反応をしましたが、支部はデモ方針の求心力を感じていました。3月7日には当該分会の組合員にグループ下請け企業の仲間が連帯の手紙を寄せてくれ、門前に国労の旗が立ち、支部執行部と当該分会のビラ配布につながりました。また、事前に三つのJR職場から青年たちが国労の掲示を見たりして「参加してもいいですか」と質問していることが報告されました。ここでもJRにデモをかける吸引力が発揮されました。
(投稿/国労新潟・新潟駅連合分会 星野文男)

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