２０１４年日誌　3月４日～10日
　震災関連死、福島で１６６０人／ウクライナ新政権、ＥＵと協定締結へ

●Ｆ15風防ガラス海に落下　米軍嘉手納基地所属のＦ15戦闘機１機が４日午前、通常訓練中に同基地の北西１５０㌔の海上で風防ガラスと呼ばれる操縦席のカバーを脱落させた。沖縄県は５日に米軍に飛行停止を要請。（４日）
●ウクライナへ米が10億㌦支援表明　ウクライナを訪問したケリー米国務長官は４日、新政権幹部らと会談。新政権を全面的に支えるという米国の方針を伝え、10億㌦（約１千億円）の財政支援策などを発表した。（４日）
●米ＱＤＲを発表　米国防総省が４日、「４年ごとの国防政策見直し」（ＱＤＲ）を発表した。「歳出強制削減が続いてもアジア重視と同盟国との強固な関係は維持する」としたが、「空母を含む太平洋での現在の軍事力の維持は困難に直面する」とした。（４日）
●中国、全人代開幕　中国の全国人民代表大会が５日、北京の人民大会堂で開幕した。14年の国防予算案が発表され、前年実績比12・２％増の２億３千万元（約13兆４千億円）に上った。国防予算は４年連続で増加。（５日）
●武器輸出原則、「紛争国禁止」削除せず　政府は武器輸出三原則に代わる新たな武器輸出管理原則について、「国際紛争の当事国」への輸出を禁止する項目を復活させる方針であることがわかった。（５日）
●米、ロシアに制裁　オバマ米大統領は６日、対ロシア制裁の発動を命じた。ウクライナの主権や領土などの侵害に関与する個人や機関の資産凍結と、ロシア政府関係者へのビザ発給を禁止した。（６日）
●ＥＵもロシア制裁　欧州連合（ＥＵ）は６日、ウクライナに軍事的圧力を強めるロシアとのＥＵへのビザなし渡航実現を目指す交渉中断を決めた。ロシアが強硬な態度を変えない場合、資産凍結などさらに強い制裁を科す方針も決めた（６日）
●日本、対ロ制裁明言せず　オバマ大統領は安倍首相に電話し、対ロ制裁への協力を日本にも働きかけた。ロシアとの関係も重視する日本は、制裁への対応を明確にしなかった。（７日）
●震災関連死、福島で１６６０人　東日本大震災後の震災関連死が、岩手、宮城、福島の被災３県で２９７３人にのぼっている。なかでも福島第一原発事故による避難者が13万人を超える福島県が最多の１６６０人で、津波や地震による「直接死」の１６０７人を上回った。（７日付け朝日）
●武装部隊、クリミアでウクライナ軍拠点を制圧　クリミア半島のセバストポリで、ロシア軍とみられる武装勢力がウクライナ軍のミサイル基地に押し入り制圧。これで、ウクライナ軍の主要拠点はほぼ制圧された。（７日）
●ウクライナ新政権、ＥＵと協定締結へ　ウクライナの新政権は９日、将来の欧州連合（ＥＵ）加盟に向けた「連合協定」の政治部分を３月中にも署名する考えを明らかにした。（９日）
●日本、経常赤字が過去最大　財務省が発表した１月の国際収支によると、「経常収支」が月間で過去最大の１兆５８９０億円の赤字になった。経常赤字は４カ月連続。（10日）