自治会の力で安倍を倒せ 監獄大学=富山大を解放し全学生の手に取り戻すぞ マル学同中核派・富山大学支部

週刊『前進』06頁(2624号04面01)(2014/03/17)


自治会の力で安倍を倒せ
 監獄大学=富山大を解放し全学生の手に取り戻すぞ
 マル学同中核派・富山大学支部

(写真 3・11反原発福島行動で福島の学生とともにデモ行進した【郡山市】)

 マルクス主義学生同盟中核派・富大支部は、13年に組織拡大に成功した地平から、東京都知事選において鈴木達夫候補とともに闘い、さらに3・11反原発福島行動に最先頭で決起した。決戦の2014年、「第2の法大」・監獄大学=富山大を全富大生の手に取り戻す闘いに本格的に立つ。闘う学生自治会こそ、階級的労働運動と一体となって安倍政権を打倒する最大の力だ。

自治会建設は安倍打倒の環

 世界大恐慌と帝国主義間争闘戦の激化・深化の中で、帝国主義の最弱の環である安倍政権は徹底的に追いつめられている。安倍は、戦争・改憲のための特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、武器輸出の解禁、「福島切り捨て」による原発再稼働と海外輸出、そして戦略特区=解雇自由化へ乗り出しているが、この凶暴な姿とは裏腹に、労働者階級の闘いに揺さぶられている。
 新自由主義攻撃の根幹であった国鉄分割・民営化に風穴を開けた昨年の「9・25判決」と動労千葉の外注化絶対反対の闘い。日米帝国主義と米軍新基地建設反対で激突している沖縄労働者人民の闘い。そして、3・11反原発福島行動は、原発再稼働策動を粉砕する最大の闘いとして火を噴いた。階級的労働運動と一体での、法政大学8年の闘いを先頭とした学生自治会建設方針は、安倍政権打倒の突破口だ。

「学蓄」つくるキャリア教育

 昨年、富大支部は「教育の民営化反対・御用学者追放・原発推進大学粉砕」を掲げ、監獄大学=富大における組織拡大に勝利した。安倍政権と富大当局の弾圧では、富大生の怒りは抑えきれない。学生の怒りはキャンパスに充満している。
 大学当局と資本はますます学生を食い物にしている。3月12日、富大当局は学生10人ほどを連れて「海外キャリア研修」を行った。内容は、「グローバル社会で活躍できる、国際的感覚を身につけた人材の育成を目的」とするものだ。しかも、現地で視察するのは海外で展開するYKK、コマツNTCなど、富大経営協議会に入っている企業だ。加えて、この企画は北陸銀行との包括的連携協力で行われている。前年度の「キャリア研修」で北陸銀行は、「君たちはたった1万円で中国に行けるんだ。われわれ北陸銀行に〝何かしなくては〟と思いませんか?」「全員北陸銀行に就職してもらいたいものだ」「引き換えと言ってはなんだが、みなさんには必ず北陸銀行に口座を開設してもらいたい」などと言い放った。
 こうした「キャリア教育」という名の「学生の奴隷化」が学生の誇りを徹底的に落とし込め、「私は学蓄だ」と学生に言わしめている。「就活」は学生の団結を破壊して資本のもとに支配していく攻撃であり、大学と大資本は癒着してえげつない金もうけにのめり込んでいるのだ。

学生の誇りと未来をかけて

 これこそ、2004年以来の国立大学法人化=「教育の民営化」がつくり出した現実であり、「第2の法大」と言われる監獄大学=富大の学生支配と弾圧の結果だ。
 国立大学法人化は大学に市場原理を導入し、国公立・私立を問わず激烈な大学間競争の中に放り込んだ。富山大学長には富山経済同友会の肝いりの西頭(さいとう)が就任し、「産官学金(金融)」として地域ブルジョアジーの利益を最大限に追求し、他方で徹底的な学生自治会つぶし、新樹寮つぶし、闘う富大生への退学処分攻撃が行われてきた。その行き着いた先が「3・11東日本大震災と原発事故」であり、原発推進大学・富大の姿だった。富山大学経営協議会には久和進・北陸電力社長が入り、定期的に「放射能は安全」という講演会やシンポジウムを開いているのだ。
 安倍政権は「成長戦略」の要に「大学改革」を据え、「グローバル・リーダーの育成」「産官学連携の強化」などとうち出しているが、まさに富大において「従順な賃金奴隷」をつくり出し、戦争と改憲、市場争闘戦に大学・学生を動員しようとしている。安倍とブルジョアジーの生き残りのために、「ブラック企業」よりも悪辣(あくらつ)に、学生の誇りや未来が奪われ、全人生が支配される! 富大での闘いは学生の未来をかけた決戦だ。

自治会建設に必ず勝利する

 富大当局は、1万富大生と闘う学生とを暴力的弾圧と退学・停学処分で分断・支配してきた。しかし、富大学生運動は法大闘争と同様、新自由主義大学の弾圧・分断・処分と対決し、団結の中で共同性を取り戻し、弾圧に対して絶対に屈しない学生のリーダーを育てあげてきた。この地平は、「学内での闘いに踏み込む」という13年の富大支部の闘いをつくり出し、富大生との合流をかちとっている。新自由主義大学への怒りの高まりの中で、創意工夫も含めた自己解放的闘いが生み出されている。「大学と原発の癒着」「就職するだけの教育」を拒否する学生を生み出し、学生自治会との結合が始まっている。
 闘う学生と学生自治会建設方針が学内で求められている。2014年、富大支部は自治会建設の路線で1万富大生と圧倒的に結合し、原発再稼働と「教育の民営化」を粉砕する闘いに本格的に突入する。全国学友は4・25法大闘争に大結集しよう! 闘う学生自治会建設で安倍政権を打倒しよう!
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