3・11 怒りを郡山へ 福島県庁で記者会見 椎名さん、吉沢さんらが訴え
3・11 怒りを郡山へ
福島県庁で記者会見
椎名さん、吉沢さんらが訴え
2月21日午後、「あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない/3・11反原発福島行動14」実行委員会の記者会見が福島県庁で行われた。呼びかけ人から福島市の椎名千恵子さん、浪江町の「希望の牧場」代表・吉沢正巳さん、桜の聖母短期大学名誉教授の佐々木信夫さんが参加し、賛同人である福島市の若い女性も発言した。
椎名さんは「もうすでに子どもたちに疾病が起きています。74人が『がんおよび疑い』と発表されました。それに加えてオリンピック招致です。福島で子どもたちが外で遊ぶこともできない状況なのに、何がオリンピックですか。オリンピックによって福島の現実を切り捨てていくのではないかと不安でいっぱいです。原発事故などなかったような状況にさせないために、3月11日に反原発福島行動を行うことにしました」と訴えた。
吉沢さんは「3・11直後、政府はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の情報も隠し、その結果、浪江町民は避難先の津島でひどい被曝をさせられた。あれから3年。除染なんてしたって住民は戻れません。人生のテーマとして声を上げていかなければならない。安倍政権が原発を再稼働すれば、福島事故の二の舞が全国のあちらこちらで始まる。3月11日、私は会場で写真展をします。原発の時代をのりこえるために頑張っていきたい」と訴え、写真パネルを掲げて希望の牧場で牛に異常な斑点が出ていることを報告した。
佐々木さんは「私は沖縄の米軍基地の問題について反戦地主としてずっとかかわってきました。原発事故の処理など全然できていないのに、もうすでに風化が始まっています。3月11日、みんなで元気に立ち上がって、『原発を二度と動かしてはならない、すぐに廃止しなければならない』と訴えたい」と述べた。
賛同人の女性は「福島に住む人間として、原発の情報まで押し隠す秘密保護法を子どもたちに残してはいけないと思い、駅前で声を上げてきました。3月11日の行動で、みんなで声を上げれば原発はとめられることを子どもたちに伝えていきたい」と語った。
最後に再び椎名さんが「福島第一原発事故の責任は国と東電にあることをしっかり見定めて、ものを言っていきます。怒りを3・11に集め、原点に戻って声を上げていきたい」と、3・11郡山への参加を呼びかけた。
呼びかけ人の熱い訴えに応え、3月11日、職場・学園・地域の仲間とともに郡山市総合体育館を埋め尽くそう!