3・11反原発福島行動に大結集し日帝・新自由主義=安倍政権打倒へ  革共同東北地方委員会

週刊『前進』08頁(2622号06面03)(2014/03/03)


3・11反原発福島行動に大結集し日帝・新自由主義=安倍政権打倒へ
革共同東北地方委員会

 プロレタリア世界革命を切り開く歴史的挑戦

 3・11反原発福島行動は、東京都知事選の歴史的勝利を引き継ぎ、国鉄決戦と反原発決戦の爆発で新自由主義を打倒し、プロレタリア世界革命を切り開く歴史的闘いだ。
 「3・11は全国、全世界の反原発の日。鎮魂と闘いの日。福島に立って、未来に向かって社会を変えていこうと、その思いをひとつにする日だ」「原発も放射能もいらない! 福島の切り捨てを許さない! 安倍政権を倒そう! 自分たちの手で核も原発もない社会をつくろう! 怒りのデモをたたきつけよう!」と3・11郡山への決起が熱烈に呼びかけられている。青年、学生を先頭にさらに巨大な安倍打倒、新自由主義打倒のうねりをつくり出そう。
 すべては2011年3月11日から始まった。大地震と大津波、福島第一原発爆発事故は家族を、家を、生活のすべてを奪った。福島のお母さんたちの決起は国家と資本のウソを暴き出し、すべての原発をただちにとめよう!の官邸前、全国での数十万、数百万人のうねりとなり、政府、資本と非和解の闘いとなった。山本太郎選挙の勝利は、原発再稼働と秘密保護法への「あきらめない」怒りとなって猪瀬まで倒した。東京都知事選は、新自由主義の破綻の中で決断した、30年代型階級闘争であり、現代革命への挑戦であった。ファシスト、スターリン主義、小泉などの生粋の新自由主義者による反革命を許すのか、階級的労働運動と国際連帯で安倍を倒すのかの歴史的決戦だった。
 鈴木たつお候補の「戦争させない 被曝させない 貧困、過労死許さない だからオリンピックはやらない 弾圧と闘う」の訴えは、青年の怒りとフクシマの怒りがひとつになった労働者階級の戦闘宣言だ。フクシマ圧殺のために登場した田母神は完全に打倒され、石原は文字通りダウンした。宇都宮、細川の「脱原発」の化けの皮がはがれ、労働者階級の敵としての本性が暴かれた。
 福島では15万人を超える人びとが今でも県内外での避難生活を強いられている。震災関連死が1656人(2月19日現在)となり、震災による死者1607人を上回った。南相馬市447人、浪江町317人など、3年経ってもまったく展望の見えない避難生活が命までも奪っているのだ。
 これに対する安倍の仕打ちが「帰村」だ。政府は2月23日に田村市都路地区の住民説明会で「避難指示解除」を突然通告してきた。住宅除染は効果がなく、森林はそもそも除染をしない。戻っても生活ができる状況ではないのに、「避難指示解除」で東電資本による補償は打ち切られる。本当に働くことも、食べていくこともできない。これこそ新自由主義の生み出す現実だ。「反原発闘争は徹頭徹尾、新自由主義との対決にほかならない」(『現代革命への挑戦』235㌻)のだ。
 「就活自殺」などという言葉まで生まれるほど青年が殺され、就職できても年収200万円以下という労働者が1千万人を超えた。こんな社会はもう終わらせなくてはならない。社会の主人公である労働者階級が労働組合で団結し、資本、政府と絶対反対で闘うときに新たな時代がつくられる。3年目の3・11をその出発点にしよう。

 福島の子どもたちの命と未来を守る闘いだ

 ふくしま共同診療所は一昨年12月に開院し、さらに全国からの基金、支援を受け、あらゆる妨害をはね返して、被曝と闘う拠点、あらゆる分断をうち砕くよりどころとして前進している。
 福島市、いわき市、郡山市で開催された診療所の報告会には父母や教育労働者などが多数参加し、「子どもたちの甲状腺がんは原発事故の影響なのか」「今まで相談できるところがなかった」「子どもたちの未来のために国、県と闘って」など、切実で熱烈な訴えがあふれた。
 それは74人の18歳以下の甲状腺がんとその疑いを、「放射線の影響とは考えにくい」(県民健康管理調査検討委員会座長・星北斗県医師会常任理事)と言い切る「医療」への根底的な怒りと不信だ。2月21〜23日に環境省と福島医大などが「放射線と甲状腺がんに関する国際研究会」を開催し、悪名高い山下俊一福島県立医大副学長(非常勤)兼長崎大副学長と鈴木真一県立医大教授は記者会見で「甲状腺がんが多く見つかっているのは、これまで実施しなかった集団検査を行っているため」などと言い放った。25万人で74人、福島の子どもたちの3300人に1人が甲状腺がんを発症しているのだ。チェルノブイリを超える異常事態ではないか!
 今年4月からは「本格検査」=2回目の甲状腺エコー検査が始まり、この3年間に生まれた幼児も対象となる。福島医大は県内の民間医療機関も検査に動員し、検査結果を受診者に直接伝えないで全データを医大に集中しろ、と要求している。検査だけして、説明も診療もするなというのだ。
 「医療の否定ではないか」と医師会でも怒りが噴出する中で、福島医大とともに検査を推進しているのが福島の民医連だ。民医連は「2年ないし5年ごとに繰り返し甲状腺エコー検査を受け続けることによって、自分の行く末を見守ってもらえているという安心感を得ることが何よりも大切」などと全面賛美している。何が「安心感」か! がん多発を認めず、原因究明も対策も行わない、それで安心だと思う人などいるものか! 3・11直後に「マイクロシーベルトなど問題にもならない」と安全キャンペーンに立った民医連=日本共産党スターリン主義が再び前面に引きずり出されてきたのだ。
 国、県と真正面から対決するふくしま共同診療所の存在は本当に決定的だ。子どもたちの未来を守るために避難・保養に取り組み、仮設住宅での健康相談、地域での報告会や被曝労働についての学習会など、労働者、農民、住民とともに放射能汚染を告発し、医療の現場で原発再稼働と対決している。全国の力でふくしま共同診療所を守り、避難・保養・医療を発展させよう。

 被災地と福島で階級的労働運動の拠点建設を

 今年の3・11反原発行動は郡山市で開催される。外注化絶対反対、被曝労働拒否を闘う国労郡山工場支部と固く団結し、被災地で、福島で、階級的労働運動の拠点を打ち立てるのだ。労働組合の旗を掲げ、職場の旗を作り、全国の階級的労働運動の大隊列を登場させよう。
 フクシマの怒りは、新自由主義によって破壊された人間社会を取り戻そうという根源的な憤激であり、人間解放を求める階級的労働運動を深く強く発展させる力をもっている。また、福島、全国を貫く反原発闘争の発展は、国家、資本、日共、体制内労働運動幹部の攻撃と分断をうち砕く階級的労働運動の拠点建設にかかっている。
 昨年、動労水戸の被曝労働拒否のストライキの闘いを国労郡山工場支部が引き継ぎ闘い抜いた。国労本部のJR資本への屈服と断固対決し、指名ストを要求して決起した国労郡工支部の闘いは、職場支配権をめぐる闘いを復権させ、闘う国労を取り戻す画期的な闘いであった(『共産主義者』179号・福島県委員会論文を参照)。
 被曝労働との闘いも外注化絶対反対も、労働者を生きたまま殺す資本との非和解的闘いであり、労働者に誰と運命をともにするのかを鋭く突きつける。被曝や外注化に怒りを持たない労働者はいない。「JR北海道のようにしてはならない」というのは誇りある労働者の共通の思いだ。
 だが、日共や体制内労働運動幹部は資本の攻撃に屈服、加担し、労働者に闘いをあきらめさせ、「労働組合には力がない」と思い込ませてきた。この「常識」を粉砕し、絶対反対で闘えば勝てることを示したのが動労千葉、動労水戸、国労郡工支部の闘いと、9・25判決の画期的勝利だ。
 追いつめられたJR東日本は、20人以上が対象となる10・1外注化提案を行い、国労郡工支部の組織破壊と3・11反原発行動破壊をかけてきた。しかし、4・9政治和解と決別した国労郡工支部の組合員は、外注化絶対反対を掲げ、自らの人生と青年の未来をかけた闘いへと決起している。安倍と葛西JR東海会長が結託し、新幹線やリニアモーターカーのパッケージ輸出を策動しているが、23日未明の京浜東北線の脱線事故など、相次ぐ鉄道事故はJR体制そのものの破綻と崩壊だ。国労郡工支部の闘いは、間違いなく青年労働者の心をとらえ、全国の国労の革命的再生を生み出す。3・11反原発行動の大爆発で葛西もろともJR体制を打倒しよう。
 被災地労働運動を牽引する仙台市職労は3・11反原発行動への労組動員を組織決定し、「今ストライキをやらなくていつやるのか」「消費税が3%も上がるのに1%賃上げ要求では賃下げだ」と3・14春闘統一行動への決起を開始している。
 宮城、岩手では完成した復興公営住宅はいまだ500戸、計画のわずか2%だ。津波被災地区の高台移転、かさ上げ工事も全体の5%しか進んでいない。労働者、農漁民をたたき出し、その後を大資本が「特区」として奪いつくす魂胆だ。闘う労働組合を被災地に生み出すことはまさに生き抜く闘いだ。「仲間の死を無駄にするな」を労働組合の原点に据え、民営化・外注化絶対反対を反原発と一体で闘おう。
 3・11反原発行動は国際連帯の闘いだ。ドイツのゴアレーベンやアメリカから熱烈な賛同と参加表明が届いた。韓国民主労総ゼネストと断固連帯し新自由主義打倒へ3・11郡山に大結集しよう。

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