2・23怒りのいわき行動での発言
週刊『前進』08頁(2622号06面02)(2014/03/03)
2・23怒りのいわき行動での発言
子どもに責任を押しつけるな!
ふくしま共同診療所運営委員会・女性
(写真 駅前のラトブ6階で集会。多くのいわき市民が参加し、固い団結をうちかためた)
福島の子どもの74人が甲状腺がんだと発表されました。このことをいま一番考えています。福島の母親として心配でなりません。
福島医大の人たちが放射能の影響ではないと本当に言うのであれば、なぜ74人も甲状腺がんが出たのか、原因をはっきりさせていただきたい。がんの原因をごまかして、子どもたちにこの責任を押し付けないでもらいたいとすごく思います。
安倍首相は汚染水はコントロールできているとウソを言ってオリンピックを招致してきました。福島の子どもたちが甲状腺がんで苦しんでいるときに、そのお金を福島県の子どもの避難・保養に使わずに、オリンピックに使われるのであれば、それは許されないことだと私は思います。
ここにいる方々と全国の多くの方の募金や援助で一昨年の12月、ふくしま共同診療所ができました。この1年間で800名近くの子どもたちが甲状腺がんの検査を受けられました。ふくしま共同診療所は不安を聞いてくれ、代弁してくれる場所です。県立医大の言いなりになっているような福島県の医師会に対して、ものをいってくれる。こういう診療所こそ福島は求めていたんです。
具体的な希望を共に作っていく
ふくしま共同診療所医師・吉本哲郎さん
被曝は大変恐ろしいことだけども、被曝のこの土地に住み、生き続け、そのために働き、働くために友と手を結び、明日を信じて、ここでがんばっている福島のこの周辺の方々に、本当に心より感動と、ぼくも加わりますから、がんばっていこうという言葉をはじめにおくりたいと思います。
権力と権力側の科学者たちは全部知ってるはずなんです。データを持ってる。けど隠してるんです。いまは甲状腺がんのことばかり言われてるけども、甲状腺以外にも内臓がやられているはずです。放射能は体中に、内臓すべてに突き刺さっていく。自分が知っている元原発労働者は内臓がやられて体がボロボロでした。
昨日竜田駅に行ってきた。去年3・11のままだった竜田駅はきれいにペンキを塗られ、草だらけの線路はピカピカにされていた。富岡町に入ると線量計のアラームは鳴りっぱなしだった。そんな所に電車を走らせ、帰還させようとしてる。
いったい政府はどうしようと思っているのか?『福島の人たちはもう死んでいいよ。ぶつぶつ言わずに死ね。で、その代わりにほかの産業の人たちが入っていって、銭もうけの人たちが何とかするだろう』。そういう風な悪辣(あくらつ)なことが行われているんだろうと思います。
医者はがんを通告するけども、これから必要なのは、がんになった人をまわりで支えるということ。生きるための希望というものを一緒につくっていく。お互いに命を大事にするということさえあればできる。これから社会をつくっていく。それが具体的な希望になる。この世界をひっくり返しましょう! 駅前アクション
続けていきます
駅前アクション続けていきます
いわき駅前アクションの女性
3・11以降、この状況は何なんだと思い立って、毎週金曜日にいわき駅前で情宣活動を続けています。
一番怒っていることを話します。これまでいくつもの講演会や説明会を聞きに行きました。説明をする人、決定する人は東京の霞が関とかにいる人です。実際に健康被害を受ける私たちには決定権がありません。反対をして、ようやく止まるぐらいです。
だから、こういう集会に来るとほっとするんです。福島にいて感じることは、生命と生活が分けられているということです。地域によってそれぞれ生活がありますから、それをこえて連帯していくことがなかなか難しい。そして自分で被害を言いにくいようにされている。福島の人に責任を負わせようとしているように思えます。
近くの公園でさつきの葉っぱが変形してたり、大きな鳥もそこらへんで死んでたり、明らかに異常なことが起きています。
これからも駅前アクションを続けていきます。
あきらめられるか、忘れられるか
3・11反原発福島行動実行委・椎名千恵子さん
今日のこの集会はとてもいい。参加者一人ひとりが時代と呼吸しているという雰囲気。生き残りをかけた闘いをしている人たちの集った集会です。
都知事選の1万2千票は打算ではなく、決意と覚悟の1万2千票でした。
3・11反原発福島行動にいらしてください。IAEA(国際原子力機関)が福島支部をつくりました。福島は研究のためのリスクなんだといっています。佐藤知事はオリンピックを追い風に復興だと。3・11福島を第2の政治決戦として闘いましょう!
『あきらめられるか、忘れられるか』です。あきらめさせようとしてくるんです。忘れたいと思わされるんです。怒り続けましょう。責任取れと言い続けましょう。