10回目の三里塚一斉行動 周辺住民の支持拡大を実感

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週刊『前進』06頁(2621号05面03)(2014/02/24)


 10回目の三里塚一斉行動
 周辺住民の支持拡大を実感

(写真 辻演説に立つ北原鉱治事務局長)
(写真 一斉行動を終え市東さん宅で集約)

 反対同盟は2月16日、第10回目の周辺地域一斉行動に立ち上がった。市東孝雄さん宅離れでの打ち合わせも息が合ってきた。
 市東孝雄さんは「今年2回目の一斉行動だ。3月26日の署名提出には3千筆を実現できるようにがんばろう」と檄を発した。
 「反対同盟ニュース第5号」が運び込まれた。今回のニュースは、1面で開始された署名運動が前進している模様を伝えるとともに、2面で国土交通省による「成田空港の容量拡大」攻撃を弾劾している。さらに3面で「減反廃止」に走る安倍政権への怒りを表明。4面の「地域住民の声」では芝山町と成田市の住民の直接の怒りを紹介。さらに4面のコラムでは、1月27日発で届けられた韓国の大学生からの市東さん署名について紹介している。ソウル大発の同署名簿には、手紙が添付してあった。韓国の民主労総が2006年から毎年11月に三里塚を訪れ、交流してきていることに触れ、「自分たちも国際連帯の発展に貢献するつもりです」と記し、「急逝されました萩原進さんに、心より哀悼の意を申し上げます」と書かれていたことが紹介されている。
 各担当地域に分かれた同盟、支援はそれぞれ目的地に出発。宮本麻子さんは、成田市多良貝地区を一軒一軒訪ねて回った。「署名してくれる人はあまり説明しなくてもすぐ署名してくれるね」と宮本さん。それだけ市東さんの農地問題について、住民の意識が広がってきたということだ。
 今回の一斉行動は北原鉱治事務局長の提起もあって、三里塚地区を重点的に行った。北原事務局長が先頭に立って、地元三里塚〜長原地区を中心に、辻立ち演説を精力的に行った。これまでは3〜4カ所で行ってきた演説をこの日は8カ所で貫徹。「市東孝雄という専業農家の畑を守るため署名に協力して下さい」と訴えた。事務局長の気迫が伝わって来た。辻立ちに合わせて周辺でビラまきも行った。いったん通りすぎても演説を聞いて戻って来て、ビラを受け取る人もいた。
 午後4時、再び市東さん宅離れに戻って報告・集約が行われた。当初予定していた2月15日が、大雪のためこの日に延期となり、参加できない人が出たにもかかわらず署名数は85筆。まずまずだ。三里塚を回った支援の人からは「ある商店で市東さんの支援に積極的なお客がいるという話になった」と、場をわかせた。また、「芝山町川津場では相変わらず反応がいい」との報告。さらに芝山町菱田・中谷津地区を回った仲間から「3本目の滑走路が大きな話題になっていた。みんな知っている。新しく移り住んだ〝新住民〟も署名してくれた」と成果が。B滑走路北側直下の十余三地区でも「3本目の滑走路」が問題になっているとのことだった。
 次回は3月16日に一斉行動を行うスケジュールを確認して行動を終了した。

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