韓国ゼネストと共に3・11へ ライフサイクル粉砕・組織拡大―国鉄最高裁決戦10万署名推進を 2・25JR貨物本社抗議に立とう
韓国ゼネストと共に3・11へ
ライフサイクル粉砕・組織拡大―国鉄最高裁決戦10万署名推進を
2・25JR貨物本社抗議に立とう
東京都知事選決戦は、首都と全国の党と労働者の総決起で、階級的労働運動と国際連帯を決定的に発展させる闘いとして、巨大な地平を切り開いた。これを受けて直ちに2月16日には、東京、北海道、九州で、国鉄解雇撤回・最高裁決戦と新10万筆署名推進に向けた国鉄集会が圧倒的にかちとられた。今こそ都知事選を闘った力で、極右超反動の安倍政権打倒へ、さらに決起する時だ。韓国の2・25国民ゼネストと固く連帯し、2・25JR貨物本社抗議行動に立とう。3・11反原発福島行動(郡山)に全力結集しよう。動労千葉を先頭に、ライフサイクル粉砕・組織拡大と14春闘の爆発へ力強く前進しよう。
国鉄闘争は今も労働者の中に生き続けている
2月16日、動労千葉を先頭に、都知事選を闘いぬいた首都圏・全国の労組・労働者は、東京・錦糸町のすみだ産業会館に655人が結集し、JR解雇撤回、外注化粉砕・組織拡大と14春闘方針で熱烈に団結した。都知事選は、この14年から2010年代中期の日本階級闘争、労働運動の展望を開く歴史的な闘いとしてかちとられた。今や2月から3〜4月に向けた国鉄・反原発決戦と14春闘の過程が猛然と開始されている。都知事選と2・16国鉄集会は、労働者階級全体に多くのことを教え提起している。
第一に、まず何よりも国鉄闘争は今現在も全国の職場で労働者の中に生き続け、闘われているということだ。このことに心から確信を持とう。この力が2012年〜13年の動労千葉を先頭とした外注化粉砕のストと、偽装請負弾劾の職場闘争と結びついて、昨年9・25には東京高裁で国鉄分割・民営化における国家的不当労働行為を認定させたのだ。
動労千葉と国鉄闘争全国運動の陣形は、今や国鉄分割・民営化の核心的な狙いである日本の労働運動の分断と破壊を阻み、大恐慌と3・11情勢の中で、戦後労働運動の限界をのりこえプロレタリア革命の勝利までまっすぐに突き進む反転攻勢の展望をつかみつつある。新10万筆署名を大胆に全労組、全職場に持ち込もう。1人の首切りも許さない!――ここにこそ闘う労働者の魂が宿っている。
第二に、動労千葉と階級的労働運動の実践の正しさが今日ますます輝いているということだ。
動労千葉の1985〜86年の分割・民営化絶対反対の大ストライキの決断と決行。2000年前後の第2の分割・民営化攻撃ともいうべき外注化攻撃との闘いの決断と攻防。2010年4・9政治和解攻撃を拒否した原則的な決断。まさに、05年の尼崎事故やここ数年のJR事故、とりわけJR北海道の安全崩壊が示すJR体制の破産と崩壊は、この分割・民営化絶対反対の闘いの正しさをより一層鮮明にさせている。
絶対反対の闘いこそが労働者の雇用と安全を守るのだ。1月に出されたJR北海道の現場労働者への首切り処分など断じて許されない。裁かれるべきは政府・国交省と中曽根や葛西であり、その共犯者であるJR幹部と大資本のブルジョアジーだ。しかし労働組合が闘わなかったら安全崩壊と雇用破壊はこれからもっともっと進む。全面外注化・総非正規職化攻撃との闘いは、全労働者の緊急の課題であり、14春闘の最大焦点でもある。
大恐慌と新自由主義の崩壊下で、労働組合の団結と階級的な時代認識が何よりも必要であり、今春闘でもそれが直ちに試される。
すでに動労千葉が闘いぬいているように、正規職中心の労組がライフサイクル粉砕や非正規職化絶対反対を闘い、CTS(千葉鉄道サービス)の外注職場や非正規職労働者を組織化して闘うことは、組織拡大と国鉄決戦勝利の展望を示している。実際に動労千葉は、青年部の北嶋君をライフサイクルの強制配転から運転士に戻す勝利をかちとりつつある。
この闘いを引き継ぎ、何よりもJRで、郵政で、そして3・14全国統一行動を跳躍点にした自治体や、教労をめぐる公務員労働運動の一大決戦として、闘う春闘を打ち抜こう。
これと一体で、合同・一般全国協を先頭とする合同労組の組織拡大をかちとろう。
労働運動の地殻変動に断固として切り込もう
第三に、戦争・改憲と解雇自由・総非正規職化の安倍への怒りを組織し、今こそ階級的労働運動が大発展する時だということだ。
昨年の山本太郎選挙の勝利や秘密保護法反対闘争の爆発は、安倍を追いつめ猪瀬を打倒した。反原発闘争への数十万人の決起が、職場生産点の闘いと一体となって発展することに恐怖した日帝権力とブルジョアジーは、都知事選で内閣情報調査室(内調)・公安警察をフル動員し、舛添を勝たせ、鈴木候補を無視・抹殺することなどのために全力を挙げた。ファシスト・田母神を石原が応援し、安倍自身も陰に陽にこの田母神にテコ入れした。
鈴木候補と階級的労働運動派は、原則的で革命的な政策・主張を真っ向から訴え、多くの労働者民衆と合流して、ファシストやスターリン主義との1930年代型の階級情勢に躍り込み、総転向・総翼賛のおぞましい情勢を突き破った。確かに54%もの労働者民衆が既成の腐りきった労働組合と政党に愛想をつかし、選挙を棄権した。しかし労働者は階級的な訴えと荒々しい革命的な闘いの方向が示されれば、必ず原則的で階級的な闘いをもって歴史の中によみがえる。
都知事選でつかんだ首都の労働運動の現実と地殻変動の兆しは、必ず現実の闘いに転化する。全世界のわずか85人のスーパーリッチが35億人分の資産を占有しているという腐り果てた帝国主義・新自由主義に断じて未来はない。しかも今春、消費大増税とともに医療や介護など人間が生きていく術(すべ)を奪う攻撃が一斉に襲ってくる。これはもはや格差というレベルではなく犯罪だ。こんな社会は今すぐ終わらせなければならない。
日米争闘戦と東アジアめぐる戦争危機の切迫
14春闘は巨大な規模で爆発・高揚する可能性に満ちている。何よりも2月のロンドン地下鉄ストライキに続き、民主労総を先頭とした昨年来のゼネストを引き継ぐ韓国2・25国民ゼネストと固く連帯して、日本での春闘と2・25JR貨物本社抗議行動に決起しよう。そして3年目を迎える3・11反原発福島行動(郡山)に全国から総結集しよう。全世界で新自由主義の崩壊とそれが繰り出す攻撃への労働者の闘いが火を噴いており、これと日本の闘いは一つにつながっている。
大恐慌と新自由主義の崩壊の開始は、米帝経済の危機と破綻を最大の震源として、東アジアを先端とする帝国主義間・大国間の矛盾と争闘戦を果てしなく激化させている。こうした情勢は大失業と同時に戦争を生み出す。特に東アジアではこの2月から4月にかけ、米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」と「フォール・イーグル」が強行される。
これは中国や北朝鮮をにらんだ激しい戦争挑発の形をとっている。だがこの東アジアの戦争危機の根底には日米争闘戦がある。アベノミクスの「賞味期限」はすでに尽きている。日帝の絶望的な財政赤字、貿易赤字・経常赤字の深刻化は、脱落日帝の象徴だ。こうした体制崩壊の危機に震え上がる安倍は、集団的自衛権行使を軸とする改憲と戦争に突き進もうと絶望的にあがいている。この安倍を頂点とする反米右翼勢力と国家主義・愛国主義・排外主義の台頭が日米矛盾と争闘戦を歴史的に激化させている。それこそが戦争危機の最大の原動力である。
脱落日帝のいま一つの危機は、福島原発事故の深刻さだ。福島の子どもたちの甲状腺がんとその「疑い」の激増、ストロンチウム90など高濃度汚染水の大量漏れがそれだ。東京電力は2月20日、1㍑あたり2億4千万ベクレルもの超高濃度の汚染水が100㌧もタンクから漏れたと発表した。原発事故はまったくコントロールできていない。だがこの中で安倍は原発再稼働に突進している。
3・1ビキニデー集会をかちとり、3・11反原発福島行動(郡山)に総結集しよう。福島の怒りと固く結び、動労水戸、国労郡山工場支部と階級的に団結してともに闘おう。ふくしま共同診療所を支え発展させよう。
国鉄闘争・外注化阻止闘争と反原発闘争は、生きるために絶対に必要な一つの闘いだ。最高裁決戦の勝利へ新10万筆署名を推進し、階級的労働運動の拠点建設をかちとろう。