法大暴処法弾圧裁判 無罪を死守したぞ! 検察の控訴を粉砕し尽くす 「控訴を棄却する」!

週刊『前進』06頁(2620号06面04)(2014/02/17)


 法大暴処法弾圧裁判 無罪を死守したぞ!
 検察の控訴を粉砕し尽くす
 「控訴を棄却する」!

(写真 〈上〉無罪をかちとり団結を固めた弁護士会館での総括集会【2月12日】)
(写真 勝利を喜ぶ鈴木弁護団長)

 東京高裁第12刑事部・井上弘通裁判長が判決文を読み上げた瞬間、法廷は歓喜の渦に包まれた。
 2月12日、法大「暴力行為等処罰法違反」弾圧裁判控訴審の判決公判が行われ、2012年5月の一審判決に続いて、被告人全員(新井拓、内海佑一、織田陽介、恩田亮、増井真琴)に「無罪」が言い渡された。
 無罪死守の大勝利だ!
有罪率99・9%以上の「反動・逆転有罪の牙城(がじょう)」である東京高裁を戦場に控訴審は闘われてきたが、国家権力を完膚なきまでにうち破った! 弁護団長である鈴木達夫弁護士を押し立てて12684票を獲得した東京都知事選に続き、14年決戦の冒頭で巨大な革命の火柱がうち立てられた!
 「現代革命への挑戦」はさらに発展している。
 「逆転有罪判決」を確信していた公安検事、法廷外の廊下にたむろする公安刑事どもは、何が起こっているのか分からず茫然(ぼうぜん)自失。デッチあげが完全に粉砕された敗北を突きつけられ、下を向いてガタガタうち震えるのみだ。傍聴席に潜り込んでいた法大当局側弁護士は、無罪判決を聞いた瞬間に脱兎(だっと)のごとく逃げ出していった。ぶざまな姿をさらす検察・警察・法大当局に、被告団と傍聴人から「謝罪しろ!」の怒りのシュプレヒコールがたたきつけられた。

 勇気ある決起が暴処法うち破る

 無罪判決の核心は一つに、「監視カメラ映像の不鮮明さ」だ。人物特定などとうてい不可能な粗い画像を見て、「私には見える」と言いきったエセ学者・橋本正次(日本歯科大学教授)の証言は完全に退けられた。法大極悪職員・小川浩幸証人と裏切り者・玉聞(ぎょくぶん)祐樹証人の人物特定も退けられた。星野文昭同志の裁判でも焦点となっている「既知関係にあるからより特定できる」という検事の主張は百パーセント否定された。
 二つに、法大OBのI君の「宣誓拒否」だ。第4回公判で、検察側証人として証言台に立たされたI君は「調書は警察に脅され自分の意志とは無関係に書かされたもの」と訴えて宣誓を拒否した。この勇気ある決起により、団結破壊が目的の暴処法弾圧はうち破られた。無罪戦取の決定的柱となった。検察は最終弁論で「I君は自らの意思で調書にサインした」などとぬけぬけと言い放ったが、判決では「信用できない」と却下された。
 三つに、被告団・弁護団の原則的で団結した闘いが高裁・国家権力を追いつめ、無罪を実力でもぎりとった。「一人の仲間も見捨てない」と団結して原則的に闘えば勝てることを示しているのが法大「暴処法」弾圧との闘いであり、法大闘争だ。この地平をあらゆる職場・キャンパスに広げよう!
 法大闘争は勝利している。弾圧は闘いへ転化し、文化連盟委員長の武田雄飛丸君を先頭にさらにキャンパスから決起が続き、全国大学での学生自治会建設へと突き進んでいる。また、鈴木達夫都知事候補の「戦争させない」「被曝させない」「貧困・過労死許さない」「だからオリンピックやらない」「弾圧と闘う」という鮮明な訴えが、青年労働者・学生に浸透し決起を生み出している。こうした闘いが再びの無罪をもぎりとる力となった。
 改憲・戦争・原発再稼働に突き進む安倍政権に、都知事選決戦と暴処法無罪は決定的な打撃となった。安倍は絶対に打倒できる。ロンドン・地下鉄労働者や韓国・民主労総のストライキと連帯し、14年決戦の大爆発へ突き進もう! 3年目の3・11郡山集会に駆けつけよう!

 国労臨大闘争弾圧の粉砕と一体

 法大暴処法裁判は、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いと並び、戦前来の治安弾圧法を打ち破り無力化させた。国鉄決戦を軸とする階級的労働運動と一体となり、全国大学に自治会を建設することが、この勝利をさら強固なものにする。
 何よりもわれわれは、法大闘争と日本学生運動の大爆発をかちとることを決意している。来る3月14日の「法大弾圧8周年デモ」に集まろう! 武田君への「無期停学」処分を撤回させよう! そして、この弾圧にくみした者すべてに絶対に責任をとらせる。これまでのご支援・ご協力に感謝し、勝利へさらに団結を固め闘います。(法大暴処法弾圧裁判被告団)
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