金曜行動 福島から怒りの発言 仮設の今を知ってますか

週刊『前進』06頁(2620号05面05)(2014/02/17)


 金曜行動 福島から怒りの発言
 仮設の今を知ってますか

(写真 寒さを吹き飛ばし、「原発やめろ!」の熱いコールが響いた【2月7日 首相官邸前】)

 東京都知事選挙直前の2月7日、首相官邸前・国会前にはいつも以上に多くの参加者が集まり、原発をなくそう、フクシマとつながろうと声を張り上げ、闘いぬいた。
 官邸前ではドイツから参加した若い女性が日本語で「原子力は世界のどこでも危険です。世界中の原発を止めましょう! 日本でも頑張ってください」と呼びかけた。
 国会前ではギターを抱えた青年が開口一番、「きょう、福島の県民健康管理調査で74人の子どもが甲状腺がんかその疑いがあると発表されました」と報告。さらに自作の歌で「がん宣告された子どもは、いったいどんな気持ちになるんだろう。夜泣くぜ、親に抱きつくぜ、つれえ気持ちずっと続くぜ」と、子どもたちに寄せる気持ちと政府への怒りを表した。
 福島県から参加した年配の女性は「福島から出て来るには時間がかかります。やっと来られました。福島ではどんな思いで新しい年を迎えたか、どんなに悲しい思いで、どんなに悔しい思いで、どんなに恐ろしい思いで今、生活しているか。みなさんにはおわかりいただけますでしょうか」と話し始め、思いのたけをとつとつと語った。
 「原発の事故現場はまだ収束していません。首相は『汚染水はコントロールされている』と言いました。何がコントロールされているでしょうか。私は明日、命を落とすかもしれません。福島では今、本当に病人が多くなっています。仮説住宅の状態をご存知でしょうか。一人4畳半、トイレ・お風呂付。でもお風呂は寒空の中で、入った時は熱くても、お湯が冷たくなり、寒くて出れなくなるんです」
 「私たちの浪江町と、小高町との境に東北電力が原発を建てる計画でした。でも建てさせなかったんです。福島県民は賠償金をもらって、仕事もしないで遊んでられるだろうと言われます。そんなことはありません。節約して、お金を貯めてまたみなさんに訴えに参ります」(H)
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