2014年日誌 2月4日~10日 安倍が「96条改憲」に意欲/集団的自衛権行使で具体例
週刊『前進』06頁(2620号04面04)(2014/02/17)
2014年日誌 2月4日~10日
安倍が「96条改憲」に意欲/集団的自衛権行使で具体例
●首相、96条改憲に意欲 安倍晋三首相は衆院予算委員会で、憲法改正の手続きを定めた96条を「改正すべきだと思っている」と答弁し、改正にあらためて意欲を示した。(4日)
●アジアの国防費、3年間で11%増
英国際戦略研究所が世界の軍事情勢についての年次報告書「ミリタリーバランス2014」を発表。13年のアジア全体の国防費が10年より11・6%増えたとし、背景に日中間などの領土を巡る緊張の高まりを挙げた。(5日)
●ストロンチウム500万ベクレル 東京電力は、福島第一原発の護岸の観測井戸の地下水に含まれる放射性ストロンチウムの値が過去最高の1㍑あたり500万ベクレル検出されたと発表した。当初はストロンチウムを含むベータ線を出す放射性物質全体の値を同90万ベクレルと発表していた。(6日)
●首相、武器使用緩和に言及 安倍首相は参院予算委員会で、海外で緊急事態が起きた時の日本人救出について「今の法体系では自衛隊は何もできない」と、武器使用基準を緩和し可能にすべきだとの見解を示した。(6日)
●百田演説に米国務省が反論 百田尚樹NHK経営委員が東京都知事選の応援演説で、米軍による原爆投下や東京大空襲を批判し「東京裁判は大虐殺をごまかすための裁判だった」などと述べたことに対し、米国務省の報道官は「不合理な示唆だ、地域の緊張を高める」と反論した。(7日)
●警察の通話盗聴、倍増 通信傍受法に基づき、昨年1年間に警察が電話での会話を傍受(盗聴)した件数は前年の2倍の64件(番号)、通話回数は計1万9346回で、いずれも過去最多に達したと谷垣禎一法相が閣議で報告した。(7日)
●主権回復式典見送り 安倍政権は、沖縄では米国統治下に置かれた「屈辱の日」と呼ばれる4月28日に、1952年のサンフランシスコ講和条約発効から61年を機に昨年初めて開催した「主権回復の日」式典を、今年は見送る方針を固めた。(8日)
●都知事選投票率、過去3番目の低さ
猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選で、舛添要一元厚労相が初当選した。投票率は46・14%で過去3番目の低さだった。(9日)
●建国記念の日へ首相がメッセージ
安倍首相は11日の「建国記念の日」を迎えるにあたり、現職首相として初めてメッセージを発表した。「愛国心」を訴える内容。(10日)
●首相、再稼働発言を再開 安倍首相は都知事選の結果を受け、衆院予算委員会で「原発再稼働の状況などを見極め、できるだけ早くエネルギーのベストミックス(最適な電源構成)の目標を設定していく」と答弁。(10日)
●集団的自衛権行使で具体例 安倍首相は衆院予算委員会で、集団的自衛権を行使するケースについて①北朝鮮に武器弾薬を運ぶ船舶への検査②米国に向け発射されたミサイルの迎撃、を例示し、憲法解釈変更による行使容認にあらためて意欲を示した。(10日)
●米韓演習、24日から 米韓連合軍司令部は、米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」と「フォール・イーグル」を24日から開始すると発表。(10日)