紹介 共産主義者179号 『革共同50年史』とともに2014年決戦勝利へ
週刊『前進』06頁(2619号06面04)(2014/02/10)
紹介 共産主義者179号
『革共同50年史』とともに2014年決戦勝利へ活用を
東京都知事選決戦をもって壮大な2014年決戦の幕が開いた。都知事選決戦は、青年・学生が闘いの中心となり、ラディカルな新しい層を獲得して、一日一日、大前進をかちとってきた。世代を超えた革共同の同志たちがこの歴史的決戦を一致団結して闘いぬき、東京都民1千万人全体に訴え、100万人を獲得する闘いを貫徹した。
本号はこの決戦の真っただ中で刊行された。巻頭には1月20日付『前進』に掲載された都知事選決戦勝利へのアピールを収録している。
青年・学生代表し提起された基調
学生戦線は都知事選決戦の先頭に立ち、闘いを牽引した。基調論文は、深田力革共同中央学生組織委員会議長による12・22革共同政治集会の基調報告だ。2013年決戦を組織的闘いの前進と一体で総括し、「革共同50年史」を踏まえ、新たな闘いへの決意を明らかにした報告である。深田同志は、「青年・学生は、生き方をめぐる苦闘・格闘も含め、その存在自身が無条件に革命的です。未来を体現し、未来社会を建設するのが青年・学生です。青年・学生にはブルジョア・イデオロギーやスターリン主義イデオロギーの鎖を引きちぎり、みずからの人生を選択する自由があります」「『50年史』を武器に、青年・学生の力で新自由主義を打倒しよう!」と訴えている。
「戦後労働運動をぬり替えた動労千葉の大ストライキ」と題する国木田論文は、分割・民営化と闘った1980年代の動労千葉の闘いが感動をもって生き生きとよみがえる意欲作だ。安倍政権が今日やっていることは、かつて中曽根がやったこととうり二つであり、80年代の動労千葉の闘いには、いま4大産別決戦で突きつけられている「壁」を突破する内容がちりばめられている。
9・25判決を闘いとった地平から、「動労千葉の国鉄分割・民営化阻止のストライキとこの闘いでの勝利は、世界史的意義をもっている……いわば、戦後労働運動史におけるひとつの『パリ・コミューン」の戦取」(『50年史』序章/清水丈夫革共同議長)という提起の具体的な中身を明らかにしている。動労千葉の国鉄分割・民営化阻止の大ストライキとその後の闘いの意義を根底的につかむ上で必読の論文だ。
3・11郡山闘争へ福島県党が訴え
福島県委員会論文は、3・11反原発福島行動14(郡山市)への渾身(こんしん)の訴えだ。福島の苦悩の中で、生きかつ闘う人びととの呼吸の中でつづられた一文一文は読む者の心をとらえる。とりわけ、国労郡山工場支部の被曝労働強制に反撃する闘いの前進、ふくしま共同診療所の開設は、苦闘の末かちとった偉大な成果だ。国や県、資本と非和解で闘い、熾烈な党派闘争にうちかった福島県委員会の勝利感があふれんばかりである。「闘いの中にしか希望はない」「福島を革命の根拠地に!」と決意をみなぎらせて訴えている。三条論文は「資本主義における農業・農民問題とは何か?」を根底的にとらえ、新自由主義―TPP(環太平洋経済連携協定)攻撃のもとで激しく進行する農業破壊を分析している。レーニンが確立した労農同盟論を土台にして、農民の未来、農民の解放は「労農同盟を強固に形成し、労働者階級とともにプロレタリア革命に突き進」むことにあるとダイナミックに論証している。新たな領域への踏み込みである。
女性解放組織委員会の論文は、ドイツの革命家クララ・ツェトキンがレーニンと討論して執筆しコミンテルン第2回大会で採択された「テーゼ」を踏まえ、プロレタリア革命の中に女性解放闘争を位置づけている。3・11以降、始まった女性たちの根底的な決起の意義を革命の立場からとらえ返している。3・8国際婦人デー闘争をかちとる上で重要な論文だ。
巻末には革共同政治局の2014年1・1アピールも収録している。「革共同50年史」(『現代革命への挑戦』)とともに、本号を闘いの一助として活用しよう。