2・2大阪 橋下打倒集会 労組拠点建設へ “橋下を辞任に追い込んだぞ”

週刊『前進』06頁(2619号05面02)(2014/02/10)


 2・2大阪 橋下打倒集会
 労組拠点建設へ次々発言
 “橋下を辞任に追い込んだぞ”

(写真 「橋下を打倒した力は民営化攻撃と闘ってきた現場労働者の団結にある」。力強い基調提起に会場は熱気に包まれた【2月2日 大阪市】)

 2月2日、大阪市中央会館で橋下打倒集会が開催され、270人の労働者が結集した。前日、「大阪都構想」が完全に暗礁に乗り上げ、橋下徹・大阪市長が辞任を表明。「自分たちの闘いが橋下を打倒した!」という勝利感に満ちあふれる中での集会となった。
 司会の大阪市の教育労働者が勝利宣言を発して集会が始まった。
 まず動労千葉の中村仁執行委員が、「解雇撤回の闘いはついに不当労働行為を裁判所に認めさせた。さらに解雇撤回まで闘い抜きます」とあいさつ。全日建運輸連帯労組関生支部の武谷新吾書記次長は、「資本主義の終焉(しゅうえん)がはっきりする中、支配層による政策は味方の団結の基盤をつくっている。橋下打倒は目前だ。組織拡大と思想闘争を重視し、闘争を現場で組織して完全勝利を」と訴えた。
 全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員は「労組つぶしで民営化を進める攻撃が破綻し、橋下打倒という決定的な勝利をかちとった。職場に闘う労組をつくって橋下を追い詰めている。全国に旗を広げ、春闘を闘おう」と力強く発言。動労西日本の山田和広書記長は「定期大会で春闘スト方針を確立し、青年主導の労組をつくることを決定した。青年労働者を使い捨てにする外注化は撤廃だ。労働者の団結と怒りを引き出して春闘を闘おう」と宣言した。
 基調報告を大阪市の自治体労働者が提起した。「橋下を打倒した力は民営化攻撃と闘ってきた現場労働者の団結にある。絶対反対の闘いが労働者の結集軸になっている。東京都知事選での安倍政権と労働者階級の正面激突もまったく同じだ。どの勢力も労働者の怒りにぐらぐらで、革命に恐怖し階級的労働運動の圧殺のために動いている。橋下打倒―道州制粉砕で闘う労働組合を大阪市に打ち立てよう。青年労働者はすべてを自己責任にされてきた。だが『一切の責任は資本にある』とはっきりさせ、労働組合の方針を確立した時、青年は必ず決起する。国鉄決戦が9・25判決をかちとったように、どんな攻撃でも闘えば勝てる」。力強い提起に、会場全体が熱気に包まれた。
 泉佐野市議の国賀祥司さんが東京都知事選決戦と泉佐野市議選勝利を訴えた後、全国水平同盟が大挙登壇、「住宅明け渡し地裁判決で仮執行付きの超反動判決を出してきたが、本当に追い詰められているのは敵の方だ。絶対反対を貫き二審、最高裁まで闘う」と戦闘宣言を発した。婦人民主クラブは「福島支部がついに建設された」と報告、全学連は新自由主義粉砕への決意を表明した。

 民営化絶対反対の闘いが大前進 

 大阪市で民営化攻撃と闘う労働者が次々と発言に立った。保育所の民間移管と闘う市職・民生支部の労働者は「橋下が出てきて、労働組合として思い切り闘おうという思いがヒートアップした」と発言、指導研修攻撃と闘う市教組の労働者は「一人じゃない。みんな同じ怒りをもっている」と語り、交通局の労働者も「仲間がどんどん増えている。さまざまな民営化攻撃との闘いと結びついて闘い続ける」と訴えた。自治体の非正規労働者は「反撃を組織しない労組幹部に現場の怒りが燃え上がっている」と報告。
 豊中市職の労働者は「非正規職の労働者が欠勤を理由に解雇された。事故を個人責任にする当局に対して、ストライキをやって不当労働行為を引き出す闘いをやろう」と訴えた。
 さらに、関西各地で民営化攻撃と闘う労働者も次々と職場での闘いを報告した。「清掃の民間委託などの攻撃と闘う中で組合権力をとれる展望が見えてきた」(奈良市従の労働者)、「過重労働や無給出勤など黙っていたら殺される。絶対反対の団結の拡大を」(日教組奈良市の労働者)、「評価シートの提出を拒否したら管理職も組合本部もパワハラをやってきた。しかし組合の中で団結が広がっている」(草津市教組の労働者)。
 関西合同労組の労働者は「動労千葉と同じ闘いを民間で闘い、解雇撤回をかちとった」と報告、高槻医療福祉労組の労働者は「勤務時間変更による賃金カットに団交で闘っている」と発言した。
 最後に八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長が「都知事選も橋下打倒の情勢も、絶対反対を貫く闘いが情勢を切り開き、本当に闘う者が責任勢力として登場していることを示している。さらなる拠点建設の闘いにうってでよう」と宣言し、集会を締めくくった。
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