NAZENいわきを結成 “地元の団結の結集軸になろう”
週刊『前進』06頁(2617号05面04)(2014/01/27)
NAZENいわきを結成
“地元の団結の結集軸になろう”
(写真 いわきNAZENを大きく発展させようと「団結ガンバロー」【1月12日 いわき市生涯学習プラザ】)
1月12日、福島県いわき市生涯学習プラザで「NAZENいわき」結成集会が開催されました。動労水戸、いわき合同ユニオンを始め、地元の労働者・農民・市民が呼びかけ人となり、昨年末から準備会議を重ねて結成集会に至りました。
集会冒頭、呼びかけ人を代表して和牛農家で全国農民会議世話人でもある斎藤栄一さんが開会あいさつに立ち、放射能問題を直視し、生産者・消費者の軋轢(あつれき)をのりこえる運動が求められていることを訴えました。
基調提起に立った地元の青年労働者は、いわきで生活する地元住民、避難者、原発・除染労働者の団結を組織し、安倍政権の進める原発再稼働を阻止するために「退路を断って闘っていきたい」と力強く決意を表明。
NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)の織田陽介事務局長は「原発・放射能問題の地域性を踏まえ、現場で働く者が直面する具体的課題が重要だ。ふくしま共同診療所建設、福島との結合、そして労働運動を軸にNAZEN運動を展開してきた中で『資本主義のシステムそのものとの対決が必要だ』という結論が、多くの人たちの確信となりつつある」と訴えました。
福島第一原発の避難区域で働く労働者は、福島を「核の最終処分場」にしようとする動きに対し、「政府がこれまで『除染すれば故郷に帰れる』と言って、労働者に被曝を強制してやってきた除染作業とはいったい何だったのか!」と弾劾し、過酷な被曝労働に従事する労働者の結集軸としてNAZENが結成された喜びを、万感の思いで表明しました。
NAZEN福島の渡辺馨さんは「いわきの地で診療所建設運動と連帯するNAZENができたことに、心からの感謝と連帯を伝えたい」と述べ、「福島の現実と真に向き合い団結を求める反原発運動にこそ、資本主義社会を根底から変える力がある」と訴えました。
怒りのいわき行動の成功を
動労水戸の辻川慎一副委員長は「私たちの組合は国鉄分割・民営化の渦中で、どんなことがあっても仲間を守りぬくために結成された組合だ。間違っていることには間違っていると筋を通すことで、労働者は団結し社会を変えることができる。『あなたこそが主人公なんだ』と労働者を心底大事にする労働運動こそ本物の労働運動だ。動労水戸は被曝労働絶対反対を貫き、JR水戸支社による『ポケモントレイン』のいわき―広野運行阻止を闘う」と力強く呼びかけました。2月2日にはふくしま共同診療所報告会がいわきで開催されます。安倍政権による原発事故避難者の帰還強制政策の旗振り役を担っているJR東日本の「ポケモントレイン」運行を阻止するため、闘う動労水戸と連帯し、いわきに暮らすあらゆる人びとの団結の結集軸となれるようNAZENいわきは闘いぬきます。2・23「怒りのいわき行動」の大成功から3・11反原発福島行動14(郡山)へ、ともに大結集をかちとりましょう!
(いわき合同ユニオン・N)