1・10官邸前 新年初の金曜行動 “原発廃炉、安倍は退去”

週刊『前進』06頁(2616号05面03)(2014/01/20)


 1・10官邸前 新年初の金曜行動
 “原発廃炉、安倍は退去”


 1月10日の金曜日、今年最初の首相官邸前・国会前の反原発行動が闘われた。厳しい寒さにもかかわらず多くの人びとが駆けつけ、原発再稼働阻止・全原発廃炉の声を上げた。(写真)
 特に安倍内閣が1月末にも新しい「エネルギー基本計画」を閣議決定し、全面的な原発再稼働に踏み込もうとしていることに対して異口同音に怒りが表明された。
 最初に発言に立った女性は、「安倍首相、一日も早く、一刻も早く退陣してください。原発が大好きで、世界中にばらまくあなたは全生物の敵です。原発は廃炉、あなたは退去」と安倍打倒を熱烈に訴えた。
 次の男性は「新エネルギー基本計画が原子力は純国産エネルギーと言い出した。しかしこれは、破綻した核燃料サイクル再開と、高速増殖炉を新設し、電気と原子爆弾をつくることではないのか」と安倍内閣の狙いを鋭く喝破した。
 福島県いわき市から来た女性は、「全国各地の原発を誘致した皆さん。日本の豊かな自然を崩壊させるのは原発を推進してきた人たちです。町が豊かになるとか、お金や仕事にありつけるなどと、あたかもそれしか方法がないかのような錯覚をさせ、昔からの手口で政府と企業のアメとムチの使い分けに地方自治体が引き入れ役になり、それに賛同した住民たちが原発を誘致した。結果はどうでしょう。自分たちで自分たちの首を絞めていませんか」と被災地の立場から、原発に依存した今までのあり方が今回の福島原発事故をもたらした原因だと反省を込めて痛烈に批判した。
 常に参加している高齢の女性は、「私たちは怒っています。命の声を上げ続けます」と闘い継続の意思を表明した。
 国会前でも安倍内閣の新エネルギー基本計画の閣議決定策動への怒りが語られた。
 発言に立った女性は、「エネルギー基本計画を決めようとするプロセスは、民意無視、国民の声を聞く姿勢がない、まったくひどいものです。去年の今頃、安倍政権が発足して原発ゼロの方針をゼロベースで見直すと言った時からすでに原発回帰の方針は決まっていました。国民の声を聞くプロセスはわずかに1カ月のパブリックコメントだけです。公聴会すら開かれない。民意を無視するなということを訴えていきましょう」と切々と訴えた。福島から来た女性は、東電が福島第二原発の再稼働を画策している事実を怒りをもって暴露した。
 毎週金曜日に開かれる官邸前・国会前の反原発行動は86回目を迎えた。フクシマと一体のこの闘いが全国の闘いを支えている。反原発闘争高揚の力で都知事選勝利をかちとろう。
 (K)
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