鈴木弁護士が出馬表明 1・14都庁 5本の革命的主張を掲げ
週刊『前進』06頁(2616号01面02)(2014/01/20)
鈴木弁護士が出馬表明 1・14都庁
5本の革命的主張を掲げ
改憲・戦争・人権侵害許さない
1月14日、「憲法と人権の日弁連をめざす会」の鈴木たつお弁護士が、東京都知事選挙(1月23日告示、2月9日投開票)への出馬を表明する記者会見を東京都庁で行った。鈴木弁護士は「1千万人の怒りでアベ倒そう! 改憲・戦争・人権侵害を許さない!」を掲げ鮮烈に登場した。会見では高山俊吉弁護士が司会を務め、森川文人弁護士らも同席した。(3面などに関連記事)
冒頭、高山弁護士が「1080万都民が本当に待っていた候補者が登場した。選挙が面白くなってきたということです」「(他の候補者に)真正面から路線論争を挑み、原発を論じ、安倍政権を論じ、改憲政策を論じ、秘密保護法を論じる。命をかけて闘う候補者です」と熱をこめて鈴木弁護士を紹介した。
鈴木弁護士は略歴を述べた上で、(1)戦争・改憲と人権侵害の安倍政権を倒そう! (2)すべての原発いますぐなくそう! (3)労働者の団結を破壊する民営化・非正規職化反対、過労死を許さない! (4)都民の生活と労働者の権利を破壊するオリンピックはやらない! (5)盗聴の拡大と労働者民衆に対する弾圧体制に反対! の5点を強調し、闘いの抱負を語った。
鈴木氏は「第一に私の中心的な主張は、戦争に向かって一気に走り始めた安倍政権を、都民1千万人の怒りでストップさせ、倒さなければならないということです」と切り出し、「私は60年、70年の安保闘争を経験していますが、秘密保護法反対の闘いの盛り上がりはそれを上回るものがある。『絶対に戦争は許さない』という声が満ち満ちている。私はその声を背負い、代表していきたい」と語った。
「第二に原発です。福島を切り捨てて原発再稼働や輸出を進めることを絶対に許さない。『核・原発と人類は共存できない』というのが私の根本的な考えです。とりわけ、原発労働者が強いられている被曝労働を大きな問題として取り上げていきます」と宣言した。
さらに「第三に、労働者の団結を破壊する民営化、非正規職化、過労死を許さない。特に今、若い人たちが過労死しています。こうした現実の根本原因は、中曽根政権による国鉄分割・民営化です。それに対し、私も顧問弁護団の一員である動労千葉を先頭に二十数年間の解雇撤回闘争を闘い、ついに国鉄分割・民営化は不当労働行為だったことを裁判所に認めさせました。今、最高裁に向かって10万筆署名運動が始まっています。労働人口の38%が非正規労働者という現実を国鉄解雇撤回闘争は食い破ろうとしている」と強調した。
第四として、原発再稼働を前提とした2020年東京オリンピックに対し、「都民の生活と労働者の権利を破壊するオリンピックはやらない。新国立競技場建設の予算がどんどん増えています。それをなぜ高齢者や貧困問題、被災者対策に振り向けないのか。さらに安倍首相の『汚染水はコントロールされている』というウソの上に立ったオリンピック招致は、必ず大問題になっていく」ときっぱり宣言した。
第五に、鈴木氏は「警察による盗聴の拡大反対、『現代の赤紙』=裁判員制度はいらない。弁護士と日弁連つぶしの『司法改革』はやめさせる。そして、獄中39年、無実の星野文昭さんを取り戻す。私は再審弁護団長として、検察が隠し持っている全証拠を開示させ、無実を明らかにして星野さんの釈放をかちとりたいと思います」と語り、立候補の宣言を締めくくった。
2・9都知事選に向かって首都・東京は今や政治決戦のるつぼとなっている。一方では、猪瀬の後釜を狙って自民・公明などが舛添要一(元厚生労働相)を担ぎ出し、他方では、安倍の体制的危機を救済しようと登場した「細川・小泉連合」や司法改革推進派の宇都宮健児(元日弁連会長、共産・社民が推薦)が立候補している。また、脱落日帝の絶望的な危機を体現して極右ファシスト・田母神俊雄(元航空幕僚長)も出馬を表明した。
こうした中で、首都・東京の労働者人民の圧倒的多数は、改憲・戦争と新自由主義の安倍政権に真っ向から対決する候補を求めている。反原発を徹底的に貫き闘う候補を求めている。鈴木弁護士の出馬は、この声に全面的に応えるものだ。
国際主義と階級的労働運動の発展をかけて、あらゆる職場や労組、街頭、地域、学園で鈴木氏支持を訴えよう!