安倍打倒!鈴木氏を都知事に 憲法と人権の日弁連をめざす会の決断支持し全国総決起で闘う

週刊『前進』06頁(2616号01面01)(2014/01/20)


 安倍打倒!鈴木氏を都知事に
 憲法と人権の日弁連をめざす会の決断支持し全国総決起で闘う

(写真 憲法と人権の日弁連をめざす会の鈴木たつお弁護士【中央】が東京都知事選挙への出馬を表明した。左から、めざす会の高山俊吉弁護士、森川文人弁護士ら【1月14日 都庁記者クラブ】)

 1月23日告示、2月9日投開票の東京都知事選挙は、新自由主義と金権腐敗の猪瀬前知事の辞任・打倒を受けて、危機と崩壊を深める日帝・新自由主義と極右・超反動の安倍政権を打ち倒す一大階級決戦となりました。すでに闘いは激しく火を噴いています。私たち革共同は、「憲法と人権の日弁連をめざす会」が推薦する鈴木たつお(達夫)弁護士を、労働者階級人民が唯一希望を託せる闘う候補者として支持し、ともに全力で闘うことを決断しました。今回の都知事選は首都の1千万の怒りで安倍政権を打倒し、現代革命の勝利を切り開く大挑戦です。全国のすべての労働者人民の総決起を訴えます。

 大恐慌下での安倍の凶暴化と支配の危機

 世界大恐慌の継続・激化と新自由主義の崩壊の始まりのもとで、脱落日帝の安倍政権は、絶望的に凶暴化する一方で、危機と崩壊の瀬戸際に立っています。全世界的な革命情勢の成熟と、労働者階級人民の怒りの反乱に恐怖する日帝・安倍は、衆参両院で「独裁権力」を確保している今のうちに、改憲と戦争のできる国をつくり、労働組合と労働運動を絶滅し、秘密保護法の強行など治安弾圧体制の強化も一気に進めようとしています。
 また安倍と日帝支配階級は、大恐慌下に東アジアをめぐる日・米・中国を軸とした争闘戦が激化する中で、1%のブルジョアジーの利益と生き残りをかけて、一方では99%の労働者人民への大リストラ・大合理化、民営化・外注化、総非正規職化、解雇自由、労組解体の攻撃を強め、他方では全世界に対して原発、鉄道、水道、医療などの侵略的なパッケージ輸出に全力を挙げています。
 この日帝・安倍への階級的怒りは、2013年以来、激しく爆発してきました。この中で国鉄闘争では国鉄とJRの国家的不当労働行為を認定した「9・25判決」がかちとられ、反原発闘争はすべての原発の即時廃炉に向けた、あいまいさのない根源的決起として継続・発展しています。だからこそ「汚染水は完全にブロックされている」という世紀の大ウソによる東京オリンピック開催に、労働者人民の怒りは爆発しているのです。この怒りと闘いこそ、新自由主義と金権腐敗の猪瀬を、1年もたたずに打倒した根源的力です。
 労働者人民の怒りと闘いはさらに、秘密保護法を改憲・戦争の攻撃であると見抜き、巨万の怒りと決起で国会を連日包囲しました。靖国神社参拝への怒りは日本と全世界で爆発し、逆に安倍を追い詰め、沖縄では安倍に屈服して名護新基地建設の埋め立て申請を受け入れた県知事・仲井真に対し、2千人が県庁を包囲しロビーなどを占拠して徹底弾劾しています。
 さらに韓国では鉄道労組と民主労総が、民営化絶対反対のゼネストで全国民的に新自由主義・パククネ政権打倒へ攻め上り、韓国は完全に革命的情勢です。この韓国ゼネストは、日本階級闘争への最大の援軍です。

 猪瀬の打倒で首都は大激動へと突入した

 猪瀬の辞任・打倒をもって首都・東京は階級的大激動情勢に突入し、日帝・安倍政権も最大の危機に逢着(ほうちゃく)しています。安倍は大恐慌と国際的争闘戦の激化にも直撃されて、政権崩壊の危機にあえいでいます。実際に昨年以来、安倍・自民党は各地の首長選挙で次々に敗北し、今また沖縄・名護市長選や安倍派の現知事の病気辞任に伴う山口県知事選でも、まったく予断を許さない状況です。
 そして都知事選では、自民党が分裂し、安倍は独自候補を擁立できず、自民党から除名・追放した舛添にすがりつく惨状です。安倍政権は凶暴だが根本は脆弱(ぜいじゃく)で、衆参での「独裁権力」は「砂上の楼閣」でしかないのです。こうした中で石原に支持された極右・ファシストの田母神が階級闘争の前面に引きずり出され、小泉と一体となった元首相の細川が、「脱原発」を掲げて登場してきました。これは日帝支配の危機と革命情勢に恐怖する支配階級の一翼による、福島を切り捨て反原発闘争を解体する反革命です。
 そもそも細川は、小選挙区制導入という戦後史上の大反動を強行した張本人であり、小泉は新自由主義の「構造改革」で民営化や非正規職化を推進し、青年を始めとする労働者の貧困化と、生きて行けない状態をつくり出した最大の元凶です。こんなやつらに首都・東京を明け渡しては断じてなりません!

 闘いを分断し体制内の枠に抑え込む日共

 ここで許せないのが、スターリン主義・日本共産党の推薦する宇都宮健児です(社民党も支持)。この共産党と宇都宮の本質は、革命的情勢のもとで、自己の力にめざめ社会を根本から変える闘いに決起してくる労働者人民の闘いを、現体制の枠内に抑え込んで解体しようとする点にあります。より直接的には昨年の山本太郎選挙が感動的につくり出した100万の絶対反対の決起を分断し、圧殺する大反動だということです。
 さらに宇都宮の共産党・社民党の体制は、国鉄闘争への敵対そのものです。それは「9・25判決」によって崩壊した4・9反革命(国鉄1047名解雇撤回闘争を解体する「政治和解」の攻撃)の体制を修復し、国鉄闘争解体のためにうごめく最悪の反動です。
 宇都宮の掲げる「世界一働きやすい都市へ」は、安倍の「世界一ビジネスがしやすい都市」とどこが違うのか! 「だれもが元気になれる五輪開催」とは、福島原発事故のもとで不安を抱えつつ放射能と必死で闘う福島県民の圧殺宣言ではないか! 「五輪開催」は共産党が「日の丸・君が代」を百パーセント認めるという宣言ではないのか! そもそも宇都宮は、日弁連会長として新自由主義攻撃である司法制度改革を推進し、現代の赤紙=裁判員制度に賛成してきた人物です。
 今や都知事選の舞台に、帝国主義の危機の時代の反革命として、極右・ファシストと同時に、スターリン主義がむき出しの姿で登場してきました。それは日本階級闘争が大恐慌のただ中で、支配階級が分裂し、スターリン主義とファシストが本格的に登場する、1930年代の階級闘争の様相をとってきているということです。まさに革命情勢の成熟のもとでの、歴史的な大決戦期の到来です。
 今回の都知事選こそ、首都の権力をめぐる革命的挑戦であり、現代革命を切り開く歴史的闘いです。すべての労働者人民の総力を挙げた渾身(こんしん)の決起を心から訴えます。

 労働者解放へともに闘ってきた鈴木氏!

 こうした大情勢の中で、「憲法と人権の日弁連をめざす会」が、鈴木たつお弁護士を押し立てて都知事選を闘うことを、切実なやむにやまれぬ要求として決断したのは、決定的なことです。しかもこれは日弁連会長選挙とも一体の闘いです。革共同は全面的に支持し、ともに勝利をめざして闘い抜きます。
 日共スターリン主義や、右翼・ファシストや、一切の反動候補と絶対反対で革命的に対決し、すべての労働者階級人民の怒りと要求を代表するのは、鈴木氏いがいには誰もいません。
 すでに鈴木弁護士は1月14日、高山俊吉弁護士らと都庁で記者会見し、「首都東京のど真ん中で真っ向から路線闘争に臨む」と立候補表明し、不屈の戦闘宣言を発しました。五つの基本政策を打ち出し、「1千万人の怒りで安倍を倒そう!」と、東京と全国の労働者人民に不退転の決起を呼びかけたのです。
 鈴木弁護士は、国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還の4大決戦はもとより、あらゆる闘いの最先頭でともに闘い抜き、何よりも労働者の最良の友として、プロレタリア自己解放のために奮闘してきた弁護士です。鈴木氏の闘争勝利にかける執念はすさまじいものです。この鈴木氏を知事として都庁に送り込み、首都に革命を起こし、日帝・新自由主義と安倍政権打倒に攻め上りましょう。
 全都・全国の力を総結集し、都知事選決戦を一個の政治的蜂起戦として闘い抜き、2014年の勝利へ進撃しましょう。
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