反原発金曜行動 年末まで不屈の決起
反原発金曜行動 年末まで不屈の決起
12・20 安倍包囲する怒り
"黙ってはいられない!"
12月20日の官邸前金曜行動に参加しました。金曜行動には、これまでチャンスがあれば参加してきましたが、毎回違った様相で、3・11以降の階級の怒りの根底性に心が震えます。この日は、原発再稼働にとどまらず、原発の輸出や子どもの被曝、秘密保護法の強行採決、国家安全保障会議への弾劾など、安倍政権を包囲する怒りが爆発していました。
午後6時、周りは真っ暗になり、首相官邸前の道路を挟んで参加者と警察権力が向かい合う中で、「再稼働反対!」「輸出をやめろ!」「子どもを守れ!」と、怒りをたぎらせコールが始まりました。
参加者のアピールでは、初めに男性がマイクを持ち、12月1日の「NO NUKES えひめ集会」が8千人の規模でかちとられたことを報告。次に女性が発言に立って、「福島から避難をした子どもと話す機会があったんですけど、本当にショックを受けました。『SPEEDIの情報が国民に早く公開されていたら放射能に汚染されることもなかっただろうにな』と言うのです。本当に怒りを感じました。子どもたちに二度とこんな思いをさせないために、原発ゼロをめざして頑張るつもりです」と、決意を語りました。
おばあさんからも、「安倍さん、あなたの頭の中はどうなっているんですか? 本当に私たちは信じられません。どこが純国産なんですか。ウランを採掘するところから世界中に迷惑をかけているじゃありませんか。世界中から怒りの声が聞こえてきてますよ」「どうしてあなたがその首相官邸で頑張っているのかも、まったく信じられません。本当に私たちは情けなくって、またあまりの情けなさに、言葉も失いそうですけど、気を取り直して、こんなおかしなことを黙っているわけにはいかないと、今、みんな命がけで来てるんです!」と、怒りがたたきつけられました。
この日は首相官邸前だけでなく、文科省前でも朝鮮大学校生を中心に、高校授業料無償化から朝鮮学校を外したことに対して、1500人が建物を包囲して大規模な抗議行動が闘われました。
全学連は3・11から2年半以上たち、金曜行動が2年近く続いている中で、労働者階級の怒りとともに進み、拠点大学で学生自治会の再建を次々とかちとってきました。
3・11以降、首相官邸前や国会前、日比谷野音などを埋め尽くす人民の決起が何度も闘われていますが、それらの闘いの土台として金曜行動は不屈に闘い続けられてきました。
ここに学生自治会の旗とともに学生が登場し、労働組合旗とともに青年労働者が駆けつけたときにもう一段情勢は動く。そのためにも、拠点建設、拠点攻防を闘おう。
(全学連・U)
12・27 "来年も頑張る!"
福島の亀屋さんがアピール
12月27日、首相官邸前・国会前で2013年最後の金曜行動が行われた。午後6時、官邸前でコールが始まった。「原発やめろ!」「再稼働反対!」「子どもを守れ!」。参加者が一体となった大音量のコールは師走の厳しい寒気を吹き飛ばし、次第に全身が熱くなった。
スピーチの開始だ。中野区から参加した女性は「これまで多くの人が原発に反対し、仕事も休日も返上して訴えているにもかかわらず、その思いも踏みにじり、安倍首相は原発を日本の基盤電源に位置付けようとしています。『福島の問題が収束した』と世界に向かって大うそをつき、さらに特定秘密保護法を成立させて原発問題をすべて秘密にしようとするあなたは悪の権化です。どうしても原発を推進するなら、ここ首相官邸前に造ってみろ! 私たちは原発をすべてなくすまで絶対にあきらめない!」と声を張り上げた。
毎回参加している女性は「安倍首相! 早く原発をなくせ! あなたはエネルギー基本計画で原発推進路線にかじを切ろうという魂胆ですか。私たちは絶対に許しません」と怒りを表明した。
続けて若い女性が、「安倍首相! エネルギー基本計画で原発を基本電源にすることなどナンセンスです。あなたが守りたいのは利権だということはもう分かってるんです。あなたの『美しい日本』も『アベノミクス』ももうネタがばれています。来年はクビを洗って待ってなさい!」と宣言した。
国会前でもいつものように多くの人がマイクを握り発言に立った。福島県双葉町から東京に避難している亀屋幸子さんは「皆さん、寒い中ご苦労様です。安倍総理は『国が責任を持って収束させる』と言いましたが、福島原発は汚染水も流れっぱなしでますますひどくなっています。あと、石原大臣は地元の意見も聞かないで『双葉町を国有地にします』と言いました。双葉町の住民はそんなこと聞いてないんです。何を勝手に言っているんでしょう。順序が間違っています。これが国のやり方です。皆さんこんなに私たちがいじめられていいんでしょうか。双葉町の住民は絶対に反対します」「正義は必ず勝ちます。私も、皆さんのおかげでここまで頑張ることができました。来年も、もっともっとパワーをつけて頑張ります。私は、事故から逃げる時は地獄でした。双葉町には一生帰れないんです。この苦しみを他の人に味わわせないために、再稼働は絶対に反対です! 皆さん、再稼働だけはさせないで下さい! 来年も頑張ります」と心からの訴えを発した。
14年の首相官邸前・国会前金曜行動は1月10日から始まった。1、2月は開始時間を遅らせて、午後6時30分~8時の1時間半となる。今年も全国で「金曜行動」を闘いぬこう。
(H)