解雇撤回・外注化粉砕を 1・22総行動から2・16集会へ

週刊『前進』06頁(2615号02面04)(2014/01/13)


 解雇撤回・外注化粉砕を
 1・22総行動から2・16集会へ


 1月22日、外注化粉砕の動労総連合出向無効確認訴訟と「解雇撤回・JR復帰」最高裁署名の第1回提出行動が行われる。これは、解雇撤回・JR復帰と外注化粉砕をなんとしてもかちとる2014年の闘いの出発点だ。そして、鉄道民営化とゼネストで闘う韓国・民主労総との揺るぎのない連帯を貫く闘いだ。
 1・22総行動に大結集し、万余の署名を最高裁にたたきつけて、裁判所とJRを圧倒しよう。これを跳躍台に、国鉄分割・民営化による不当解雇から27年を迎える2・16集会を民営化・外注化阻止、非正規職撤廃に向けた大集会としてかちとろう。

 解雇撤回もぎり取る一歩手前に

 民主労総本部に数千人の機動隊を突入させたパククネ政権の大弾圧をはねのけ、民主労総は第2波、第3波のゼネストを構えて闘いを継続している。その闘いは韓国全土に民営化反対の世論を巻き起こす歴史的な事態を切り開いた。全世界の労働者を鼓舞する民主労総と固く連帯して闘おう。
 国鉄1047名解雇撤回闘争は、ついに国鉄分割・民営化を打ち破る展望をつかみ取った。JR不採用基準を国鉄幹部とJR設立委員会が綿密に打ち合わせて作成した決定的な証拠を見つけ出し、「国鉄とJRは別法人」のうそを暴き出した。そして、東京高裁・難波裁判長を、採用差別を不当労働行為と明確に認定せざるをえないところまで追い込んだのだ。
 労働運動が後退し、2千万人もの労働者が非正規職に突き落とされた。そのすべての出発点が1987年の国鉄分割・民営化だった。いったん全員解雇―選別再雇用方式、看板だけを掛け変えて「採用の自由」の名のもとに強行された得手勝手な解雇。これは、前年に制定された派遣法とともに全労働者への巨大な攻撃だった。それ以降、「国鉄方式」による攻撃で労働者の権利が奪われ、膨大な労働者が生きていくこともできない現実にたたき込まれた。
 この現実すべてをひっくり返すため、動労千葉とともに全力で解雇撤回をかちとろう。この二十数年、労働者が強いられてきた無念や悔しさ、怒り、そのすべてをたたき返す時だ。その闘いは同時に、安倍政権が現在進めようとしている公的部門の全面的な民営化と解雇自由・総非正規職化の攻撃を打ち砕くものでもある。すべての力を傾け、最高裁10万筆署名を集めきろう。1月22日、巨万の署名を最高裁に突きつけよう。

 外注職場の現実暴きJRと対決

 同日に行われる動労総連合出向無効確認訴訟も決戦を迎えている。当初、「反論の必要はない」「早く結審を」という態度だったJR側は、原告による職場の実態の具体的な暴露に対し、反論せざるをえなくなった。今回の裁判は、JR側のうそとペテンに満ちた反論を迎え撃ち、徹底的にJRと裁判所を追い詰めて反転攻勢に打って出る重要な闘いだ。傍聴に大結集しよう。
 JRの主張は許し難いうそとペテンに満ちている。昨年10月8日に幕張車両センターで発生したポイント割り出し事故について、JRは所定の手順に従わなかった労働者個人の責任であり、外注化は関係ないと言う。
 しかし、この事故は外注化が強行されていなければけっして起こらなかったものだ。これまでJRの労働者同士が直接連絡を取り合って行っていた業務が、外注化によりCTS(千葉鉄道サービス)の作業責任者を介して連絡を行わなければならなくなった。その連絡過程でのミスが事故の直接の原因だったのだ。
 密接に連動しながら列車を移動させなくてはならない現場の業務が、外注化によってバラバラにされ、互いに連絡を取り合うこともできない状態にされた。外注化が安全を破壊し、事故を引き起こしたことは明らかだ。しかし、JRは全責任を労働者個人に押しつけている。
 JR東日本はまた、JR北海道の安全崩壊について他社のことだから関係ないと開き直っている。しかし、外注化とコストカットによる安全の崩壊は、JR東日本でこそ起きてきた。2001年から線路の保守点検部門の全面的な外注化を強行し、徹底的に保守部門を切り捨てようとした。その後わずか5年でレールが次々と折れる異常な事態が引き起こされた。これに対し、動労千葉は不当処分を受けながらも闘い、数百キロにわたりレールを交換させた。
 JR東日本が北海道の安全崩壊と無関係を装えるのも、動労千葉の闘いがあったからだ。

 最高裁揺るがす巨万の署名を!

 JR北海道の現実は、外注化の矛盾とともに国鉄分割・民営化そのものの破綻を突き出している。極限的なスピードアップ、徹底した保守部門の切り捨て、全面的な外注化。そのすべては国鉄分割・民営化が元凶だ。そして、JRの外注化攻撃は「第2の分割・民営化」と言うべきものだ。
 動労千葉は国鉄分割・民営化に真正面から立ち向かい、団結を守り抜いて30年を超え闘い続けてきた。外注化攻撃と対決し12年にわたって阻止し抜いた。そして今、外注化が強行された職場から外注化を粉砕する歴史的な闘いを開始し、JR本体と外注先のCTSの双方で猛然と闘いに立ち上がっている。
 正規・非正規の分断を打ち破って組織と団結を拡大して闘うことは、誰もが必要だと分かっていながらできなかったことだ。この新たな挑戦と一体となり、解雇撤回・JR復帰まであと一歩に迫った1047名解雇撤回闘争が闘われている。
 2月16日は7628人の国鉄労働者がJR不採用=解雇を言い渡された、けっして忘れることのできない日だ。JRへの怒りを燃え立たせ、絶対に解雇撤回をかちとる決意を固めて闘いに立ち上がる日だ。1・22総行動から2・16集会へ全力で立ち上がろう。最高裁10万筆署名を貫徹し、解雇撤回・JR復帰をかちとって外注化を粉砕しよう。
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