仲井真(安倍と会談し埋め立て承認)に怒り 2千人が沖縄県庁ロビー占拠
仲井真(安倍と会談し埋め立て承認)に怒り
2千人が沖縄県庁ロビー占拠
12月25日の安倍・仲井真会談で仲井真弘多沖縄県知事は「140万沖縄県民を代表して心から感謝し、お礼を申し上げる」と安倍に頭を垂れ、27日には米軍普天間飛行場の移設先として名護市辺野古埋め立て申請を承認するという暴挙に及んだ。
「知事は県民の代表ではない!」「金で魂を売るのか!」「不承認!」「屈しない!」――安倍政権とそのお先棒を担ぐ仲井真への怒りが沖縄全島に渦巻いた。沖縄労組交流センターは仲井真弾劾にともに決起した。
25日、1500人が沖縄県庁を包囲、27日には仲井真知事の記者会見に対し、2千人が県庁に詰めかけた。県庁前で開かれた抗議集会の後、県庁ロビーに座り込んで知事を待ち構えたが、仲井真は姿を現すことすらできなかった。
昼休み時間の県庁前には、職場から駆けつけた労働者が次々と結集してくる。あるいは通りがかった青年労働者がそのまま包囲行動に合流しこぶしを振り上げる。小さな子ども連れの女性たちの姿も目立った。赤ん坊を胸に抱きながら「屈しない」というプラカードを掲げて唇をかみしめる若い女性。さらには学生もキャンパスから駆けつけて包囲行動に合流した。
「われわれは今(政権の)応援団」(12・25安倍・仲井真会談)、「一方で国際情勢は緊張していると認識しており、沖縄は一定の役割を果たさなければなりません」(12・27知事コメント)。この仲井真の姿こそ、危機に立つ日帝・新自由主義と安倍政権の姿そのものだ。14年の沖縄闘争=安保・沖縄闘争はこれとの非和解的な激突段階に突入した。
辺野古新基地建設は絶対阻止あるのみだ。普天間飛行場の辺野古移設の破綻性は、新自由主義の破綻と同義だ。96年SACO(日米特別行動委)最終報告以来の17年の闘いの歴史は、沖縄と全国の労働者階級が勝利してきた歴史であり、新自由主義の危機と破綻と崩壊の歴史そのものだ。
世界大恐慌と「3・11」の時代とは、米帝を基軸帝国主義とする帝国主義の戦後世界体制の最後的な崩壊過程の始まりの時代だ。新自由主義の崩壊が残存スターリン主義の危機の爆発とともに、東アジア全体の革命情勢を急速に成熟させている。東アジアが新たな世界革命の突破口を開く時代が到来した。
その最先端の攻防が国鉄決戦だ。鉄道民営化と対決する韓国の労働者階級のゼネストであり、辺野古新基地建設と闘う沖縄の労働者階級の闘いだ。沖縄の労働者階級と韓国の労働者階級の国際連帯の闘いが、東アジアを突破口とする世界革命の現実性をたぐり寄せている。「沖縄を『基地の島』から国際連帯の島へ!」の新たな挑戦をさらに前進させていこう。
一切の鍵は、闘う労働組合が沖縄の階級闘争の最前線に躍り出ることである。新自由主義と闘い、基地労働者を先頭にすべての産別で闘う労働組合をよみがえらせる。また学生自治会の建設に挑戦していく。この闘いにますます確信を持ち、現代革命への新たな挑戦を開始しよう。