闘いは進む 青年の職場から 合同労組 合同労組が地域の労働運動に責任を取って闘う みやぎ連帯ユニオン 熊手蒼

週刊『前進』12頁(2614号02面04)(2014/01/01)


 闘いは進む 青年の職場から
 合同労組 合同労組が地域の労働運動に責任を取って闘う
 みやぎ連帯ユニオン 熊手蒼


 私はビルメンテナンスの仕事をしている労働者です。市立病院に派遣されて2年半が過ぎました。私は防災センターなので、仕事は待機がほとんどで、自分は労働者なのか分からなくなる時もあります。給料の話をすると「死なない程度の賃金はあげている」と管理職に笑いながら言われます。「生きられる賃金をよこせ」と誇りを持って堂々と怒れるように、職場に団結をつくりたいです。
 病院は外注化が進み、職員は800人くらいいますが半分は民間の下請け会社が担っています。入札の度に下請けの職員は入れ替わり、労働条件が下がっても入札した会社に転籍するか、他の現場に移るか(枠がなければ解雇)という現実に直面します。形さえ成り立てば安全が崩壊しようが労働者の生活がどうなろうが構わないのでしょうか。
 外注化と非正規職化がもたらす貧乏枠の拡大をぶちこわす路線こそ国鉄闘争全国運動のもとに労働者が団結することだと思います。
 この秋、動労千葉鉄建公団訴訟の高裁判決が出る過程では、私も思いきって職場で署名を集め始めました。昔、物流会社で労組執行部だった同僚は、常日頃から「国鉄職員は遊んでいた。民間では通用しない」と言っていて躊躇(ちゅうちょ)の原因でもあったのですが「遊んでいた人間は26年間も闘わない」と快く署名してくれました。国鉄闘争は偉大だなとあらためて実感しました。さらに一歩踏み出し、署名のさらなる拡大と『前進』の提起で団結を拡大していく決意です。
 みやぎ連帯ユニオンでは、私たちこそが地域の労働運動の結集軸になるという気概から国鉄を始め4大産別決戦に責任を取る立場で闘っています。今年は仙台市職労拠点化を最重要視して、市役所前街宣に責任を取り始めました。朝ビラと夕方の国鉄解雇撤回の署名集めにユニオン執行部が立っています。継続的活動が市職労の仲間の闘いを支え、団結拡大に結びつくと確信しています。
●東北石けん闘争は中労委での闘いに
 10月、宮城地労委は東北石けん不当労働行為救済申立事件で申し立て棄却の反動命令を下しました。許せません。地労委は組合つぶしの解雇であることを覆い隠し、会社解散に伴う合理的な解雇だとしています。
 東北石けんは、工場移転を提案した際、組合が労働条件の確認などを求めたことに嫌悪感を示し団交拒否や個別ヒヤリングなど組合切り崩しの不当労働行為を行いました。それでも闘う意志を曲げなかった組合に対する回答が解雇でした。この過程は不当労働行為のオンパレードです。しかし地労委はそのすべてを無視・容認し、むしろ原則的に組合として対応したことに解雇の原因があるとしています。
 東北石けんの闘いが、地域の団結の要となり、労働委員会の反動性を暴き出している。ここからが本番です。中労委では組合の基礎的な団結権の侵害を焦点としたバトルを開始します。団結権の侵害には団結で返す。さらなる怒りで団結を拡大し解雇撤回をかちとりたいと思います。みなさんともに闘いましょう。

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