ブラック企業CTS追及 動労千葉 新年待たず決起態勢 外注・ライフサイクル粉砕へ

週刊『前進』12頁(2614号02面01)(2014/01/01)


 ブラック企業CTS追及
 動労千葉 新年待たず決起態勢
 外注・ライフサイクル粉砕へ

(写真 幕張支部、車両技術分科会、青年部の代表が熱く決意を表明した【12月18日 DC会館】)
 動労千葉は12月18日、ブラック企業CTS(千葉鉄道サービス)徹底追及の新たな闘いに向けて総決起集会をDC会館で開催した。
 田中康宏委員長はまず「年末のこの時期に集会を設定したのは、年明けの旗開きを待たず、新たな闘いへの決起態勢を固めたかったからだ」と切り出した。田中委員長は検修外注化強行から1年余りの闘いを振り返った上で、「社会に蔓延(まんえん)し、人間としての生活を破壊しつくす外注化・非正規職化は絶対に間違っている。だから職場で外注化を粉砕するまで徹底的に闘い続ける。JR本体で闘うとともに、下請け会社のCTSでも全面戦争を構える必要があると決意した。その出発点が今日の集会だ」と述べた。
 エルダー社員としてCTSに出向して働いていた組合員の金子茂さんが8月に成田空港駅での勤務中に亡くなって以降、動労千葉はCTSでの労働実態調査に乗り出した。その中で、泊まり勤務では1勤務で4~5万歩も歩き、5日間連続で夜勤に入ることもあること、さらに食事や休憩もまともに取れない作業ダイヤ、マスクが真っ黒になるほどの粉じんの存在など、あまりにひどい現実が明らかになった。
 この過程で、CTSがJRから委託された車両清掃業務で不正を行っていた疑いも浮上した。やってもいない車両の「全般清掃」を完了したとJRに報告していたのだ。
 田中委員長は、こうした事実を組合員に報告し「検修・構内業務外注化のすべてが違法行為、偽装請負であり、CTSで働く1千人のうち9割が非正規職。典型的なブラック企業だ」と怒りを込めて弾劾した。
 さらにライフサイクル強制配転から3年を迎える北嶋琢磨青年部長を運転士職に奪還する闘い、貨物賃下げ攻撃との対決を焦点とする14春闘、すべての闘いを貫く最大の課題としての組織拡大への総決起を強く訴えた。
 幕張支部の山田護支部長は「金子さんの労災死について、CTSは現場の実態を調べもしないで『業務とは関係ない』と開き直っている。絶対に許せない。CTSの労働条件を変えるために全力で闘う。こんな会社は外注業務を請けることなどできない。直ちに出向者をJRに戻せ!」と怒りをあらわに発言した。CTSへの出向者である関道利執行委員、さらに車両技術分科会と青年部代表も「CTSという会社をぶっつぶしてJRに戻る」「外注化と安全は絶対に相いれない」「青年部が動労千葉の先頭に立って闘う」と述べた。
 貨物職場からは千葉機関区支部の斎藤隆男支部長、貨物協議会の佐藤正和議長が年末手当1・3カ月という超低額回答に強い怒りを表明し14春闘への決意を語った。
 木更津支部の久留里線ワンマン運転撤回に向けた発言、動労千葉争議団の中村仁さんのあいさつに続き、長田敏之書記長が、CTS追及と組織拡大、「外注化粉砕・1047名解雇撤回」を掲げた1・22総行動など当面する闘いの方針を提起。各支部からの決意表明と団結ガンバローで集会を締めくくった。
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外注化粉砕・1047名解雇撤回
1・22総行動に結集を!
◎動労総連合 出向無効確認訴訟
 1月22日(水)午前10時30分から
 東京地裁527号法廷(午前10時集合)
◎裁判終了後、「解雇撤回・JR復帰」最高裁
 署名の第1回提出行動

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