2000年6・30 「国鉄闘争勝利! 全国集会」に1050人が結集

全国から結集した闘争団と家族

 2000年6月30日夜、東京中野区の中野ZEROで「“JRに法的責任あり” 労働委員会制度を守り、ILO勧告に基づく解決を勝ち取ろう 国鉄闘争勝利! 全国集会」が開かれ、国労闘争団と家族を先頭に、国労や動労千葉の組合員、国鉄闘争を支援する全国の労働者1050人が結集し大成功した。
 集会では、「4党合意」と闘争団切り捨てのための「臨大開催」への批判が行われ、「4党合意」受け入れを撤回すること、臨大開催は認められないこと、などの集会アピールが採択された。

 「4党合意撤回、臨時大会中止を求めるために、私たちとともに闘ってください」という闘争団家族の発言を紹介します。(『前進』ホームページ編集委員会)

 

 



私たちに、臨時大会をくい止める

大きな力を与えてください!

 

音威子府闘争団家族 藤保(ふじやす)美年子さん   

 集会にお集まりのみなさん。大変ご苦労様です。私たちの闘いに物心両面にわたりご支援をいただいている仲間のみなさん。そしてJR内で差別をされ、厳しい状況の中、国労の旗を守り、私たちを支えてくださっている国労の仲間のみなさん。みなさんに大きな力をいただき、この14年間の怒りをもって、「4党合意撤回、臨時大会中止」を求めるために、音威子府からやってきました、藤保と申します。

 私たちの夫、闘争団員は、国労の旗に自信と誇りを持って、分割・民営化に闘い、解雇されました。不当なことは不当だと言い続け、赤々とあげる、国労の全面解決要求を、夫たちは自信と確信をもって、闘争団を結成しながら、頑張ってきています。私たち家族も、夫の解雇撤回・JR復帰の闘いを、今年こそ、今年こそ勝ち取りたい、その一心で闘い続けてきました。14年間です。悔し涙はいつかきっと喜びの涙に変える、そう自分に誓い、歯を食いしばって、いろいろな困難を乗り越え、頑張ってきたんです。

 私たちを応援してくださる仲間のみなさんが、こんなに、こんなにたくさんなのに、どうして本部は私たち闘争団を切り捨てようとするのでしょうか。国労を信じ、闘ってきた私たちの14年間は、どうなるのでしょうか。ILOの勧告が出され、世界中に支援・連帯の輪が広がり、私たちに希望と勇気を与えてくれた、夫のJR復帰まで、もう少し、あと一歩、勝利解決まで目の前にしながら、それなのに、どうして、それなのに本部は、闘いを放棄するのでしょう。こぶしを下ろさないでください。

 みなさん。私たちは今、山の頂上を目の前にして、必死で国労の旗にしがみつき、「切り捨てないで」。泣き叫ぶ姿が見えますか。このなかには、差別という大人社会の犠牲になり、心傷つきながらも、「お父さん、正義は勝つんだよね」と、一緒にこぶしを掲げてきた、今もなおJRで働く父親の姿を求めて頑張っている子どももいるんです。息子の正しさを証明したいと、いろいろ、数々の署名を集めて、肩身の狭い思いをしながら、精神的苦痛に耐え続けて耐えている親たちもいるんです。

 その私たちのすべてを、国労本部は、国労の旗とともに、根こそぎ切り捨てようとしているんです。国労、身内であろうとも、絶対許せない!

 JRに責任がないことを認めることが、今解決することが、家族にとって、勇気だ、希望であるなどと、本部の勝手な都合のいい解釈で、私たちの人生を語って欲しくない! 私たちになんの相談もなく、なんの担保もないということをわかっていながら、無責任に私たちの人生を勝手に決めないでください! 私たち闘争団も、家族も、まだまだ頑張れます。私たちの要求は、夫の解雇撤回、政府・JRの責任で、夫をJRに戻すこと、私たちが悩み苦しんだ14年間に謝罪すること、要求は一歩も譲れない!

 お集まりのみなさん。4党合意を受け入れし、悪の道へ進む本部に、正義の心を与えてください。私たちは、国労の旗に自信と誇りを持って、不当なことは不当だと言い続けてきた、真の国労を取り戻したいんです。私たちに臨時大会をくい止める大きな力を与えてください。私たちは、ILO勧告を生かした、国労の全面解決要求を勝ち取るまで、これからも頑張っていかれますから。

 みなさん、4党合意撤回、JRを許さずに、政府を許さずに、臨時大会中止を求めるために、今一度みなさんの大きな力をいただきたい。私たちとともに闘ってください。お願いします。



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