“JRに責任あり”  闘争団・支援が緊急集会

 2000年6月27日、「JRに『法的責任』あり! 国鉄闘争の勝利をめざす緊急決起集会」が労働スクエア東京で行われた。
 この集会は、「JRに法的責任なし」と認める臨時大会に突き進む国労中央の転向と裏切りに怒りを燃やす支援の労働者や学者・文化人の呼びかけで開かれた。闘争団を先頭に国労や動労千葉の組合員、東京清掃労組を始め都職労の労働者などが続々と結集した。
 呼びかけ人としてあいさつした東京清掃労組の代表は、「いったんJRに法的責任はないと認めれば、国労は二度と立ち上がれなくなる。これは国労だけの闘いではない。私たちは、単に気の毒な人を助けようと思って支援してきたのではない。自らの闘いとして、日本の労働運動の大きな展望を開くために取り組んできた。東京清掃はJRに責任ありの立場から、今後も支援・連帯し続ける」と訴えた。
 労働法学者の佐藤昭夫早稲田大学名誉教授は、「政府・与党はJRの違法行為を見逃しているだけでなく、国労の運動方針に干渉して『JRに責任はない』と言わせようとしている。団結権を否定する行為だ。一方、国労本部は、大衆的な討議もせずに臨大を開こうとしている。これを許さない運動を広げていただきたい」と訴えた。
 次いで国労闘争団、動労千葉争議団、全動労争議団の労働者が壇上に並んだ。
 北海道の闘争団の労働者は、「このままでは国労は自滅の道を突き進む。支援への重大な背信行為だ。私たちは人生をかけて闘ってきた。汚点を残さない闘いをしたい。臨大の延期と四党合意の撤回を求める。ILO最終勧告を求め、大衆闘争を起こすのが解決の早道だ。納得できる解決のため、武装解除せずに闘う」と決然と発言し、惜しみない拍手を浴びた。
 九州の闘争団の労働者は、「マスコミは北海道と九州の闘争団に温度差があると書いているが、この13年、闘争団は上京行動をしてお互いに腹固めをしてきた。温度差は一切ない。臨大の中止を求める。闘いを継続し、勝利をかちとる」ときっぱりと述べた。
 動労千葉争議団の労働者は、「動労千葉は分割・民営化に対し2波のストを闘い、28人が解雇、12人が清算事業団に送られた。自分の解雇撤回だけでなく、全国で首を切られ、苦しめられている労働者の権利のために闘ってきた。JRに責任なしと国労が大会で決定するのは動労千葉として絶対に許せない。JR総連はガタガタで反撃のチャンスだ。闘う労働運動をつくろう」と発言した。国労闘争団と動労千葉争議団が、心の底からのエールを交換しあったのだ。
 さらに、「名誉回復、職場復帰、ここは一歩も引けません」と訴える国労闘争団の家族からのメッセージが読み上げられた。
 集会アピールが採択された後、都職労の代表が閉会あいさつをし、「何もやらずに悔いを残すより、力を尽くすべきと考えて呼びかけ人に名を連ねた。お互いに勇気を共有して、この局面の転換を図りたい。闘争団・家族が納得できる解決を」と訴えた。  闘争団を始め国労組合員と支援の労働者が、国労中央の裏切りを断じて許さず、臨大決戦を闘う決意を固めた集会となった。
 (投稿 民間労働者K)

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