日誌 2010年 5月19日〜25日
日誌 2010年 5月19日〜25日
鳩山「日米関係、何より大事」/北朝鮮が韓国イ政権に断絶宣言
●北朝鮮の魚雷と断定 韓国の哨戒艦「天安」が沈没した事件で、国際軍民合同調査団は、最終報告書を発表し、「北朝鮮製の魚雷による水中爆発」によるものと断定。「北朝鮮の小型潜水艦・艇による発射以外に説明がつかない」と指摘した。(20日)
●日本政府、北朝鮮を非難 韓国哨戒艦沈没の調査結果を受け、鳩山内閣は北朝鮮を強く非難し、韓国を支持する方針を決定した。鳩山は「韓国を強く支持する。北朝鮮の行動は許し難いもので、強く非難する」とのコメントを発表した。(20日)
●日米外相会談 岡田外相は、クリントン米国務長官と都内で会談。韓国哨戒艦沈没の調査結果を受け、クリントンは「岡田外相と懸念を共有する」と述べ、日米で共同して対処する考えを示した。(21日)
●辺野古を提示 鳩山首相が沖縄県を訪問し、仲井真知事と会談。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題について、名護市辺野古周辺の海域に代替滑走路を建設する考えを初めて提示。「『できる限り県外』という言葉を守れなかったことを、心からおわび申し上げたい」と陳謝した。(23日)
●「南北交流、原則中断」 韓国哨戒艦沈没についての調査結果を受け、イミョンバク大統領は、北朝鮮の責任を厳しく追及する談話を発表。北朝鮮船舶の韓国領海の通過禁止、南北交流・交易の原則中断など経済制裁を宣言し、国連安保理での協議を呼びかける方針を明らかにした。(24日)
●アフガン米軍9万4千人 米国防総省は、アフガニスタン駐留米軍の規模が、イラク駐留米軍の規模を初めて上回ったと明らかにした。アフガンには9万4千人、イラクには9万2千人が展開。オバマ米大統領が昨年12月に3万人の追加派遣を決めたことを受け、アフガン駐留米軍は今夏には約10万人規模に膨れ上がる予定。(24日)
●鳩山「日米関係、何より大事」 鳩山首相は、米軍普天間飛行場の移設先をキャンプ・シュワブ沿岸部としたことについて「現在の朝鮮半島やアジア情勢を考えたとき、日米関係をしっかりとした信頼関係の上にのせることが何より大事だと判断した」と述べた。(24日)
●米韓が海上封鎖訓練を準備 韓国哨戒艦沈没をめぐり、米韓両国は在韓米海軍と韓国海軍の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に基づく海上封鎖訓練の準備を始めた。(25日)
●北朝鮮が断絶宣言 北朝鮮の祖国平和統一委員会が、韓国哨戒艦沈没をめぐる韓国の独自制裁措置に対し、イミョンバク政権とのすべての関係を断絶し、南北協力事業を全面撤廃するなどとした報道官声明を発表。(25日)
●日米防衛相会談 北沢防衛相は、米国防総省でゲーツ国防長官と会談。米軍普天間飛行場移設問題を両国で協力して取り組むことを確認した。ゲーツは「まだ重要な作業が残っているが、これまでの進展についてうれしく思う」と述べた。北沢は「日米同盟の深化、抑止力の維持・強化の観点も大事だ」と述べた。(25日)