2010年5月24日

動労千葉の夏季物販 6・13大集会の組織化に

週刊『前進』06頁(2440号2面2)(2010/05/24)

動労千葉の夏季物販を新しい全国運動の柱に
 6・13大集会の組織化に全力を

 4月9日、政府と与党3党・公明党が国鉄1047名問題の「解決案」で合意した。前原国土交通相の「今後とも、国鉄改革の完遂に全力を挙げる」という談話の意味は、国鉄労働運動を根絶することだ。国鉄闘争の火を絶対に消してはならない。6・13大集会3000人結集を実現し、新たな全国運動の大前進をつくりだそう。その最大の武器は動労千葉の物販闘争だ。

 反合理化闘争復権させよう

 4者4団体は4月12日、「解決案」受け入れを決定した。この「解決案」は、民主党への白紙委任という形で推し進められた。その結果、当初は「三つの要求」として鳴り物入りで宣伝された「雇用・年金・解決金」は、ふたを開ければ「①すべての訴訟を取り下げる、②不当労働行為や雇用の存在を二度と争わない、③雇用は保障できない」という「和解3条件」に置き換えられてしまった。
 何よりも「動労千葉を除く」と明記してあり、1047名当該である動労千葉の9人を排除している。前原国土交通相の談話に示されているように、権力とJR資本は、1047名解雇撤回闘争に幕を引き、国労をJR総連・カクマルに代えて国鉄闘争根絶のために利用しきろうとしている。
 この攻撃に総力で反撃し、新自由主義と対決して、反合理化闘争を復権させることが求められている。その力は職場・生産点の労働者の中にある。反合・運転保安闘争と物販闘争の力で、合理化攻撃と闘えなかった戦後労働運動の壁を今こそ突破し、新しい労働運動の創成をやりとげよう。6・13大集会は、そのための決定的な跳躍点だ。

 検修外注化4月実施を阻止した

 動労千葉は5波にわたるストライキを闘い、検修・構内業務外注化の4月1日実施を阻止する歴史的大勝利をかちとった。反合・運転保安闘争路線で労働組合が闘えば、外注化は絶対に阻止できる。
 検修外注化計画は、JR東日本全体で5000人の検修職場の労働者のうち1500人の業務をまず外注化し、5年後には検修職場をすべて外注化するというものだ。そしてJR自体を数百の子会社・孫会社に分割し、JRの労働者の大多数を非正規職に置き換える大攻撃だ。
 こんなことが簡単にできるわけがない。千葉での外注先である「千葉鉄道サービス」は、検査・修繕のノウハウも体制もない単なる車両清掃会社だ。管理職も含め、業務を「丸投げ外注化」するしかない。それは「偽装請負」「強制出向」という違法行為のオンパレードになる。だから外注化は、労働組合が協力し、組合員に強制することによってしか成り立たない脆弱(ぜいじゃく)なものだ。
 しかも、先に国労本部やJR総連の協力で外注化された保線を始めとする保守3部門を見れば明らかなように、業務は完全に破綻している。これはJR自身が動労千葉との団交で認めていることだ。さらに車両故障による輸送障害が大手私鉄の平均の10倍以上に達しており、いつ第2の尼崎事故が起きてもおかしくない。運転台に「故障シール」が張られたままの列車や、車輪の「フランジ厚」が規定値を割り込んだままの列車が平気で本線を走っている状況だ。外注化は根本的に破綻しているのだ。
 同時に検修・構内業務外注化は、矛盾を平成採用の青年労働者にしわ寄せする。その中で動労千葉の6人の平成採用組合員が「外注化の問題はおれたち自身の問題なんだよ!」と声を発した時、東労組内部の青年労働者からも「ストを配置しろ!」という突き上げが噴出した。動労千葉の闘いが、ついに青年労働者の決起を引き出したのだ。これが最後的な決定打となって、4・1外注化実施は中止に追い込まれた。
 外注化は闘えば絶対に阻止できる。この動労千葉の勝利の地平と展望を全国の職場生産点に徹底的に持ち込むことが、何よりも求められている。動労千葉物販闘争こそ、その最大の水路だ。
 国鉄分割・民営化は、当時の首相である中曽根が言ったとおり、国鉄労働運動を根絶することにより総評労働運動を解体し、日本の労働運動それ自体を根絶する攻撃だった。したがって資本と労働者階級が力と力で激突する階級決戦であり、最初から力による決着以外ありえないのだ。

 職場の力関係が勝敗決める

 すべては職場生産点における力関係によって決する。職場の団結こそ労働者の力だ。そして解雇は団結の力で撤回させるものだ。船橋事故闘争も、裁判では負けたが、団結の力で職場復帰をかちとった。問題は、とことん職場生産点にこだわり、職場生産点から労働者の団結をつくり出していくことにある。
 4・1外注化実施阻止の勝利は、ストライキだけでなく、むしろこの10年間の職場生産点での反合・運転保安闘争路線に基づく地道な職場闘争の積み重ねの上にかちとられた。特筆すべきは、「業務外注化推進条項」を盛り込んだシニア協定との闘いだ。この勝利が実は生命線だった。
 当初JRは、シニア協定で、退職者を再雇用し、外注化の逐次実施をもくろんだ。だが、これに対して再就職をけって立ち上がったのは、定年を控えた現場組合員たちだった。「JRで働き続ける若い仲間のために」自分の定年後の再就職をけったのだ。外注化をめぐる死闘は、現場労働者の退職後の生活をかけた決起によって、その血路が切り開かれていった。
 動労千葉の組合員は、組合の危機を自らの決定的な決起によって切り開いてきた。動労千葉の組合員は、動労千葉を自分の組合だと感じ、指導者を自分たちの指導者だと思い、ものすごい力を発揮してきた。動労千葉の古参の組合員は言っている。「中野洋という指導者はおれたちがつくった。おれたちが育てたんだ」と。階級こそ最高の教師であり、階級から学ぶことに限りはない。反合・運転保安闘争路線とはこういう闘いだ。
 とことん職場生産点にこだわり、職場闘争をとおして職場支配権をもぎりとり、職場丸ごとの決起をつくりだす。団結の力で職場生産点から力関係を転覆していく。
 そのためにも、物販闘争をとおして動労千葉の勝利の教訓を持ち込むことが決定的だ。自分の職場で反合・運転保安闘争を実践する時、困難や壁をのりこえる最高の力は、動労千葉の闘いにじかに触れることだ。動労千葉と自分の職場の現実が同じであり、それが国鉄分割・民営化から始まったことを理解した時、動労千葉の闘いの中に自分の職場の現実を変える力があることを学べる。だから物販闘争は、反合・運転保安闘争の職場実践において絶対不可欠であり、組織化の最大の武器なのだ。

 物販は攻めの解雇撤回闘争

 国土交通省は、国労闘争団910人全員の署名入り承諾書の提出を要求している。「不当労働行為や雇用の存在を二度と争わない」と誓い、国鉄分割・民営化の正当化を認めるとは、今、全労働者に襲いかかっているあらゆる民営化−合理化−外注化−非正規化の攻撃を認めることだ。「国鉄闘争の火を消してはならない」という訴えは、どんな労働者もけっして否定しきれない。この大義を掲げて、思想も闘い方もまったく違う膨大な労働者階級の中に深々と分け入っていく。4・1外注化実施阻止の勝利の地平から、「民営化−外注化は絶対阻止できる。国鉄労働者は絶対に立ち上がる」という勝利の展望を語り尽くす。そのオルグの最大の水路が物販闘争だ。
 「新しい全国運動」の成功は、反合・運転保安闘争と物販闘争を全国の職場生産点で全力で実践する中にある。そのためにも動労千葉を支援する会を全国に結成し、組織化の柱に物販闘争をどっしりと据えきろう。
 日本の労働者は、20年以上にわたり1047名の物販闘争を支え続けた。24年も闘い続けた1047名もすごいが、20年以上も物販闘争を支えてきた労働者もすごい。そうした労働者が日本には100万人もいるのだ。今、この労働者とつながらなくていったい誰とつながるのか。今この労働者を獲得しなくて、いつ何をするというのか。日本の労働者階級を信じ切れるかどうかに勝負はかかっている。
 物販は1回や2回のオルグで白黒がつく闘いではない。10年通い続けて初めて注文が取れたという例は山のようにある。物販闘争の強みは、その正義性、大衆性にあるだけでなく、その継続性にある。反合・運転保安闘争が「攻めの反合理化闘争」なら、物販闘争は「攻めの解雇撤回闘争」なのだ。
 反合・運転保安闘争と物販闘争を車の両輪に、合理化攻撃と闘えなかった戦後労働運動の限界を突破し、新しい労働運動を創造する。ここに「新しい全国運動」の路線的核心がある。
 物販闘争を「新しい全国運動」の組織化の柱に据えきり、6・13大集会3000人結集を絶対に実現しよう。
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 ◇販売品目◇   (円)
1 天津甘栗       500
2 焼カシューナッツ   650
3 特選甘納豆      500
4 もずくスープ     550
5 オレゴンプルーン   900
6 ポケットチーズ    900
7 ビーフジャーキー   600
8 さつま芋甘納糖    450
9 スティッチバスタオル 1500
10 黒ウーロン茶     1200
11 北海道レアチーズケーキ 950
12 薩摩のいも焼酎    2900
13 山梨ワイン      2900
14 フルーツゼリー    1500
15 ロシアンケーキ    1000
16 くずきり3種     1300
17 野菜・果汁ジュース  1300
18 どんこ        1000
19 即席みそ汁      1300
20 野菜たまごスープ   1300
21 コンソメスープセット 1250
22 あさりの佃煮     1300
23 さんま丼       600
24 小魚の佃煮      1100
25 わかめちゃん     700
26 ブレンドコーヒー   750
27 静岡茶        650
28 寒干し味噌ラーメン  1300
29 もりおか冷麺     1100
30 北信濃手折りそば   1700
31 島原てのべそうめん  1300
32 稲庭うどん      2000
33 博多冷し中華     1200
34 梅にんにく      1300
35 日高昆布       1000
36 ひじき(房総産)   650
37 根昆布しょうゆ    600
38 天然だしパック    1300
39 ナガイの焼のり(5帖) 1700
40 紀州南高梅      1600
41 ビーフカレー     3000