2010年5月24日

5・15沖縄 米軍基地撤去・安保粉砕へ闘い爆発 青年労働者と学生を先頭に 沖縄・三里塚の高揚を6・13国鉄大集会へ

週刊『前進』06頁(2440号1面1)(2010/05/24)

5・15沖縄 米軍基地撤去・安保粉砕へ闘い爆発
 青年労働者と学生を先頭に
 沖縄・三里塚の高揚を6・13国鉄大集会へ

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 5・15〜17の3日間の沖縄闘争が大爆発した。「今年の5・15闘争でついに国鉄と沖縄が結びついた。ここに70年安保・沖縄決戦を超える闘いの壮大な展望をつかんだ」。5月15日夕方、那覇市民会館中ホールに350人を結集して開催された「『復帰』38年5・15沖縄集会」の基調報告で、うるまユニオンの富田晋副委員長がこう宣言した。そして「9万人が決起した4・25県民大会。『革命の火薬庫』沖縄は導火線に火がついて、爆発寸前だ。だがこの炎に冷や水をかけている勢力がいる。これを私たちの力でぶっとばそう。沖縄を安保粉砕の決戦場として大爆発させる鍵は労働運動の復権と学生運動の発展だ。国鉄1047名闘争を軸に反合・運転保安闘争路線を各職場で実践しよう。5・15沖縄から6・13大集会へ全力で闘おう!」と呼びかけた。国鉄、沖縄、三里塚、法大の攻防を闘い抜き、6・13と全国大運動へ突き進もう。(3面に関連記事)
 5・15沖縄闘争は38年目を迎えた。4・25県民大会の9万人の怒りが民主党・連合政権に向かって解き放たれている。新たな安保・沖縄闘争が爆発を開始している。
 青年労働者・学生を軸に全国から結集した闘う部隊は、普天間基地包囲を始めとした今年の5・15闘争の先頭に立った。1047名解雇撤回と全国大運動のビラ・賛同署名をもって圧倒的に登場し、5・15〜17の3日間を猛然と奮闘した。
 15日昼の県庁前街宣では194筆の沖縄米軍基地に反対する百万人署名が、宜野湾海浜公園の平和行進・県民大会では6・13賛同署名58筆が集まった。2人の青年労働者が6・13チケットを購入し参加を約束した。
 そして県庁前ひろばで集会を開き、那覇国際通りを戦闘的にデモ。さらにその夜、「復帰」38年5・15沖縄集会を圧倒的戦闘的にかちとった。
 続いて16日、普天間包囲行動に参加した後、那覇市内で5・16全国青年労働者交流集会、全国学生集会を開催。17日は早朝から各地で宣伝活動を行い、辺野古現地集会で闘いを締めくくった。

 国際通りデモ

 15日午後4時すぎ、沖縄労組交流センターを始め約300人が沖縄県庁前で決起集会を開いた。織田陽介全学連委員長が「鳩山への怒りは渦巻いている。腹案の正体は辺野古だった。ふざけるな!」と断罪、「私たちのとるべき道は、安保そのものを粉砕することだ」と大演説した。
 激しい雨の中、午後5時前、県庁前のスクランブル交差点からデモが出発した。数十㍍進んだところで高校生3人がデモに合流し、バス停で並んでいるオバーたちが一斉に手を振る。圧倒的な注目と共感を集め、国際通りから与儀公園まで進んだ。

 「復帰」38年集会

 そしてメイン企画の「復帰」38年5・15沖縄集会。主催者あいさつに立った柿本博人沖縄労組交流センター代表(沖縄バヤリース労組)は、「72年5月15日、この那覇市民会館で本土復帰を祝う記念式典が開かれ、隣の与儀公園で土砂降りの雨の中、『沖縄処分抗議、佐藤内閣打倒5・15県民総決起大会』が開かれた。38年の時を経て基地撤去、沖縄奪還・安保粉砕を掲げた沖縄労働運動の大転換を実現していくスタートの集会をこの場で開いていることが誇らしい」と語った。
 集会は前述の基調報告を柱に、沖縄、国鉄、三里塚、法大を結ぶ総決起の場となった。1047名解雇撤回を貫く国労九州小倉地区闘争団の羽廣憲さん(国労5・27臨大闘争弾圧被告)、動労千葉・佐藤正和新小岩支部長、動労水戸・石井真一委員長が特別報告に立ち、羽廣さんは「われわれの時代が来た。一歩前に出ていって日本の労働運動を牽引(けんいん)する」と宣言した。
 動労西日本の山田和宏副委員長を先頭に教労、全逓、自治体、民間の青年労働者、さらに法大文化連盟、全学連が次々と発言し、職場闘争と一体で沖縄闘争を闘いぬく鮮明な決意を表明した。
 連帯のあいさつで、百万人署名運動の西川重則事務局長、同沖縄の会共同代表の崎浜秀俊さん、宮城盛光さんが口々に反戦を貫く沖縄を語り、基地撤去を訴えた。大挙結集した星野文昭さんを取り戻そう全国再審連絡会議が登壇。「基地撤去・安保粉砕を沖縄と本土の労働者人民が分断を打ち破って闘い、プロレタリア世界革命を!」と訴える星野文昭さんのメッセージを、星野暁子さんが読み上げた。
 最後に沖縄の民間パート労働者が、安保粉砕・基地撤去と1047名解雇撤回の新たな全国運動を訴え、6・13大集会への結集を呼びかけた。
 5・15闘争を打ち抜いた地平から、6・13大集会へ全力で突き進もう。