2010年5月17日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2439号6面3)(2010/05/17)

団結ひろば 投稿コーナー

 オーストリアで法大闘争をラジオ放送 東京 沢崎翔太

 昨年8月、全学連にオーストリアの女性ジャーナリストから取材をしたいというメールが入りました。そこで法大生の洞口さんと全学連書記長代行の松室さんが会うことになり、私が通訳として同席しました。
 法大近くの喫茶店で話は1時間半に及びました。その前に、洞口さんとそのジャーナリストは一緒に大学構内に入り、大学当局の監視状況を「視察」しながら話ができたそうです。
 そしてそれが、今年4月26日、オーストリア国営放送のラジオ番組で取り上げられました。タイトルは「日本の大学における言論の自由のための闘い」。30分のルポルタージュです。番組は昨年末の8学生同志の感動的奪還から始まり、この間の日本の大学の、とりわけ法政大学の新自由主義的変質が相当詳しく紹介されていきます。また、警察が「学生運動の難攻不落の拠点」をなんとかつぶそうと大学当局と一体となって襲いかかったことが指摘されています。06年3月から4年間で実に118人が不当逮捕され33人が起訴、「営業権」を盾にキャンパスから半径200㍍以内での一切の政治活動の禁止、そして戦前1926年に労組弾圧のためにつくられた暴処法が発動されたことなどが、非常な驚きをもって紹介されています。
 洞口さんや松室さんのインタビューでの発言も多く取り上げられ、きちっとした報道番組になっています。法大闘争は全世界・全人民を獲得できると強く感じました。

 4・25沖縄県民大会で10万人の怒りと結合 神奈川労組交流センター 秋田一雄

 4月25日の沖縄県民大会闘争に参加し、10万人の基地反対の怒りと結合してきました。
 会場入り口付近での宣伝行動では、準備した1万枚以上のビラが参加者にどんどん吸い込まれ、集会開始を待たずになくなりました。多くの人が「ごくろうさま」「がんばって」と声をかけてくれました。全学連の仲間と、沖縄現地で闘う青年労働者の力強いアジテーションにも皆真剣に聞き入っていました。
 年配者から青年、学生、子ども、労組の旗を掲げた労働者など、あらゆる人たちの途切れることのない波をみて、基地を撤去する力、戦争を止める力がここにあると感じました。その力は、選挙などの資本家を守るための「民主主義」の枠内にとどまらない革命的なものです。
 集会では議員や首長らが発言していましたが、「基地絶対反対!」で決起した10万人の力こそすべてを決めるのであって、鳩山や国会議員、知事・市長が決めるのではないのだとあらためて確信しました。また基地の撤去・閉鎖のみならず、鳩山政権打倒、安保粉砕の現実性がここにある、という大集会でした。
 この沖縄の怒りは、沖縄だけでなく、すべての労働者階級の怒りと一体です。出口のない大恐慌下、首切りと戦争を労働者に強制する攻撃が、沖縄では基地強化、国鉄労働者には1047名闘争解体攻撃だと思います。

 ソビエト形成展望し泉佐野市議選を闘う 神奈川 野田利一

 革命へ向けた最先端の闘いが泉佐野で始まっています。
 今回の泉佐野市議選は「財政健全化」計画との対決です。労働者住民に536億円も負担させるなんて誰しもおかしいと思っています。しかし「夕張のようになるな」と財政危機の責任が労働者住民にあるかのように宣伝されています。
 財政危機は当局も認めているように関空の膨大な赤字によるものです。労働者には何一つ責任はないのです。本当はわかりやすい話です。しかしこのことを真正面から言い切る勢力がいるかどうかです。
 資本主義の打倒なのか、救済なのか——。問題の核心はこれです。「絶対反対派」の国賀祥司候補の闘いは、大恐慌下、民主党・連合政権の登場の中で、より鮮明に道州制・改憲攻撃と対決し、労働者の団結した力で資本主義を打倒する闘いそのものとなっています。動労千葉労働運動の実践そのものです。
 私たちもこのことを真正面から支持者に訴え、「こんな資本主義は倒していいんだ。そう言っていいんだ」と討論の中で相互に解放されていく、こんな自己解放的決起が始まっています。泉佐野10万労働者住民全体を対象にした選挙闘争は間違いなく地域ソビエトの形成へ向けた闘いにも直結しています。

 星野文昭さんの誕生日ライブに参加して 東京西部 黒島保子

 4月25日、渋谷の「公園通りクラシックス」で星野文昭さんの誕生日ライブ「あふれる光の中の対話」が行われました。同時刻に沖縄で開催されている普天間基地撤去・辺野古新基地建設反対の県民大会と呼応したイベントとなりました。
 最初に田沼雄一さんのギターの伴奏で星野暁子さんが詩を朗読しました。スクリーンには文昭さんの絵が大きく映し出されました。
 暁子さんは、静かに、時には力を込めて詩を朗読しました。裁判の傍聴や面会をとおして文昭さんの生き方・人柄に感動し、当時、最愛の兄を失った喪失感に苦しんでいた暁子さんと獄中で闘う文昭さんが真剣にお互いを必要とし、結びついていったこと。獄中結婚から24年、夫婦として同志としての年月を積み重ね、闘いの中でどんな力でも断ち切れない絆(きずな)をつくりあげてきたこと。暁子さんの表情、言葉から、文昭さんとともに歩んできた誇りと自信を感じました。
 ピアノの丸尾めぐみさん、ギターの福山竜一さんの演奏、暁子さんとのジョイントは、星野さんの闘いと存在の中にある全世界を揺るがす力を示していました。福地一義さんが文昭さんの手紙を読みました。 
 3月10日に星野さんに戒告処分がかけられました。消灯直後に手紙を一行だけ書き直したのが理由とのことです。ぜんざいを冷ますための行為を理由に1週間正座を強制するという不当な懲罰も、3月末にかけられました。この処分で面会の回数などが減らされました。星野さん自身は冷静に受け止めているようですが、許せません。抗議を集中し、星野さんとの結合を強めましょう。
 安保沖縄・国鉄闘争と結びついて、第2次再審請求は権力を追い詰めています。星野文昭さんの不屈の闘いがついにデッチあげ弾圧を打ち破る時が来たのだと思います。