2010年5月17日

日誌 2010年 4月28日〜5月11日

週刊『前進』06頁(2439号4面3)(2010/05/17)

日誌 2010年 4月28日〜5月11日
 辺野古に「桟橋滑走路」/韓国艦沈没「火薬の成分が検出」

●辺野古に桟橋滑走路 鳩山首相は、沖縄県宜野湾市の普天間飛行場の移設案を固めた。鹿児島県徳之島の既存の空港と、名護市辺野古沿岸に「桟橋方式」で新たに建設する滑走路を併用する。(28日)
●嘉手納地区騒音が最多 沖縄県嘉手納町は、米空軍嘉手納基地の09年度騒音発生回数を発表した。町の中央に位置する嘉手納地区で70デシベル以上の騒音が2万5170回を記録、96年の測定開始以来最多となった。深夜・早朝の騒音回数も最多だった。(28日)
●米、核5113発保有と公表 クリントン米国務長官は、国連本部で開幕した核不拡散条約(NPT)再検討会議で演説し、米国が保有する核弾頭数についての機密指定を解除、公表する方針を表明した。これを受けて国防総省は、昨年9月時点で、攻撃に使用できる5113発の核を保有していると公表した。(3日)
●鳩山が訪沖 鳩山首相が就任後初めて沖縄県を訪問し、「現実に日米の同盟関係、近隣諸国との関係を考えた時に、抑止力という観点から(国外移設は)難しいという思いになった」と説明し、米軍普天間飛行場の機能の一部を県内に移設させる方針を仲井真知事らに伝えた。(4日)
●もんじゅ運転再開 1995年のナトリウム漏れ事故で停止していた高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が運転を再開した。原発の使用済み燃料を再処理してプルトニウムなどを取り出し、再び燃料として使う仕組み。運転再開から3日目の8日、原子炉内で核分裂反応が連続して起きる臨界に達した。(6日)
●韓国紙「火薬の成分が検出」 韓国の東亜日報は、沈没した同国海軍哨戒艦の船体から、魚雷に使われる火薬の成分が検出されたと1面で報じた。沈没現場から回収された、哨戒艦と材質の異なるアルミニウム片は、魚雷の破片であることが判明。沈没原因は北朝鮮による攻撃との判断で米韓が一致したと伝えた。国防省報道官は、火薬成分検出とアルミニウム片に関する報道内容を否定。北朝鮮による攻撃との米韓の判断についてはコメントしなかった。(6日)
●徳之島3町長が拒否 鳩山首相は、鹿児島県徳之島の3町長と首相官邸で会談し、米軍普天間飛行場の機能の一部を受け入れるよう要請した。だが3町長は拒否し、今後の話し合いにも応じない考えを表明した。(7日)
●鹿児島市内で移設反対集会に5千人
 米軍普天間飛行場の移設問題で、政府が検討している鹿児島県徳之島への訓練移転などに反対する県民集会が鹿児島市で開かれ、約5千人が参加した。徳之島の3町長や伊藤鹿児島県知事も出席した。(8日)
●普天間閣僚協議で辺野古移設の原案確認 鳩山首相は、普天間移設問題で関係4閣僚と協議し、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の沖に、くい打ち桟橋(QIP)方式で代替施設を造る県内移設を中心にした政府原案を確認した。徳之島への一部ヘリ訓練の移転も追求する。(10日)