市東さん耕作権裁判 更新意見でNAAを追及
市東さん耕作権裁判 国家的地上げ許さぬ
更新意見でNAAを追及
4月26日、千葉地裁で三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんの耕作権裁判が開かれ、労働者・農民・学生・市民が駆けつけて傍聴席を埋め、反対同盟とともに闘いぬいた。今回は白石史子裁判長に交代したことに伴う更新意見陳述が行われた。
成田市天神峰で営農を続ける市東さんが耕している畑の一部に対して、NAAが「不法耕作」と一方的に決めつけ明け渡しを求めて提訴したのがこの裁判だ。葉山岳夫弁護士を始め反対同盟顧問弁護団が次々と立ち上がって更新意見を述べ、農地強奪を狙う国家権力とNAAを満身の怒りを込めて弾劾した。
「暫定滑走路建設を理由に、祖父の代から90年も耕しつづけてきた農地を強奪することは許されない。これは公共性に名を借りた強盗行為、国家的地上げだ。裁判所はNAAの手先となるな!」との厳しい断罪が、NAA代理人弁護士と裁判官を突き刺した。
さらに、原告NAAによる土地の位置特定はまったく誤っており(市東家が一度も耕したことのない土地を賃借地としている)、測量や境界確認すら満足に行っていないこと、原告の前身である空港公団は本社が東京にあり農地法6条に違反する「不在地主」であったことなど、これまで明らかにされたNAAの違法・脱法行為や、ずさんで恥知らずな居直り強盗的主張をまとめてたたき切った。
白石裁判長は「双方の今後の主張の予定を明らかに」などと無表情のまま促し、たんたんと手続きを進めようとしているが、追及は始まったばかりだ。早期反動判決など絶対に許さない!
次回弁論は7月26日と決まった。
閉廷後に弁護士会館で報告集会が開かれた。北原鉱治事務局長があいさつに立ち、「200億円もかけて第3誘導路を建設し、市東さんの自宅を空港の中に囲い込もうとしている。あからさまな農民殺しを許さず5・16現地闘争に大結集を」と訴えた。
この日、市東孝雄さんと萩原進事務局次長は沖縄県民大会からの帰途にあり、司会の萩原富夫さんが市東さんから届いたばかりのメッセージを読み上げた。
「昨日の県民大会は大変盛り上がり、私自身感動しました。9万人の人たちが集まり、反対同盟の旗を真ん中に立ててがんばりました」
続いて弁護団がそれぞれ法廷でのやりとりを振り返り、今後さらにNAAを追い詰める展望と決意を語った。
最後にまとめとして事務局員の鈴木謙太郎さんが、5・16闘争への全力結集と白熱する5月現地攻防突入を訴え、これに応えて参加者全員が決意を固め闘志を激しくかきたてた。
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三里塚裁判傍聴を!
◎市東さん行政訴訟
5月25日(火)午前10時30分 千葉地裁
◎市東さん農地法裁判
5月25日(火)午前11時10分 千葉地裁
※同日に同じ法廷で連続して開かれます。
傍聴券抽選のため午前9時半に集合を