2010年5月 3日

“法大解放”の火柱 新入生と連帯、250人がデモ

週刊『前進』10頁(2438号4面1)(2010/05/03)

封鎖うち破り“法大解放”の火柱
 新入生と連帯、250人がデモ
 学生証チェックに怒り爆発

 4・23法大闘争は4・25沖縄県民大会10万人決起、4・26国労臨大闘争をはじめとした4月決戦と一体で闘われた。250人の労学が門前に結集し、キャンパス内での新入生の感動的な決起と合流して集会と2波のデモをうち抜いた。
 23日早朝、全国から結集した学生を先頭に市谷の東郷公園に結集した。デモに先立って倉岡雅美さん(人間環境学部、停学処分)が入学式以来のキャンパスの闘いの前進を報告した。
 「処分撤回署名は開講以来2週間で90筆を超え、新入生との結合が開始されている。恐怖した当局は偽装職員を動員し、新入生に学生証チェックを行って恫喝しているが、次々と新入生の怒りの反撃がたたきつけられている。100人〜200人で弾圧職員を包囲して撃退している。そしてついに、学生証チェック弾劾のクラス決議が満場一致で1年生のクラスから上がりました」
 「弾圧部隊の先頭に立つはずの市ケ谷学生センター長はいまだ公表されず、偽装職員=ヤクザ部隊しか動員できないほどに支配が崩壊している」
 そして、斎藤郁真・文化連盟委員長(法学部、退学処分)を先頭に150人のデモ隊がうなりをあげて法政大正門前に進撃した。
 法大当局は早朝から正門とキャンパス中央広場を完全に封鎖し、登校してくる法大生に何の説明も行わずに裏門へ誘導した。すべての窓のブラインドを閉め、学生センターのある外濠校舎1階フロアも封鎖した。
 いよいよ昼休み、労働者、弁護士など闘う仲間が続々と法大門前に集まってくる。斎藤君の「学生注目!」で集会を開始した。斎藤君は「自分たちに不都合なことは学生に見せない、聞かせない、参加させない。そして抗議のビラをまけば処分。この法大の姿に断固として抗議する」と弾劾した。続いて、恩田亮・文化連盟副委員長(文学部、無期停学処分)が「新入生と連帯するぞ! デモに出よう!」と力強くアピールした。
 法大生が集会に参加し始めたことに恐れをなした警察権力は機動隊を動員し、「無届け集会だ」と襲いかかり、デッチあげを策動した。「抗議の声すら認めないのか!」。外濠公園に結集した学生・労働者が戦闘的に対決し、権力の妨害を粉砕して最後まで堂々集会を貫徹した。続いて増井真琴君(文化連盟企画局)、倉岡さんが発言に立った。
 同時に、外濠校舎内の学生センター前では、洞口朋子さん(経済学部)がキャンパス封鎖、新入生に対する学生証チェックを徹底弾劾し、続々と集まってくる法大生に「デモに出よう!」と呼びかけた。そこに新入生も合流し、学生証チェックとビデオ撮影に対する追及に立った。決議を上げたクラスからも学生が合流してきた。学生に包囲された弾圧職員はいつものように弾圧することもできない。ついに戒厳体制下のキャンパスの中から新入生が文化連盟とともに立ち上がり、そのままデモに決起した。
 「デモに出るぞー」、斎藤君の合図とともにデモに出発し、総長室のある九段校舎前で徹底弾劾した。キャンパスの中から続々と飛び入りが生まれた。そして、警察権力の一切の弾圧を許さず闘いを貫徹した。
 4・23闘争には、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校、ドイツ・ハイデルベルグ大学、ハレ大学、マンハイム大学、マールブルク大学から連帯声明が寄せられ、国際連帯闘争としても大前進をかちとった。
 文化連盟の組織拡大を実現しながらかちとられた4・23闘争をもって、法大闘争は3万法大生の総決起に向かっての新たな段階に突入した。斎藤君・倉岡さんへの不当処分撤回署名運動をさらに前進させよう。全国学生は「教育の民営化粉砕!」のスローガンのもと、キャンパス・学寮攻防を発展させよう。そして5月、怒りのマグマが噴出する沖縄現地へ。改憲阻止、安保粉砕、鳩山政権打倒へ攻め上ろう!