5・23狭山闘争に総結集を 鳩山政権打倒・狭山再審勝利へ
5・23狭山闘争に総結集を
国鉄−安保・沖縄決戦の爆発で鳩山政権打倒・狭山再審勝利へ
国鉄決戦勝利の全国大運動に合流しよう
世界大恐慌の進行は帝国主義・大国間の争闘戦を激化させ、世界経済の分裂化・ブロック化、世界戦争への道を促進している。この激動の中で帝国主義の最弱の環=日帝は、生き残りをかけて労働者階級の団結を破壊し、帝国主義的抑圧に組み敷こうと一段と激しい階級決戦をしかけてきている。新自由主義が歴史的に破綻して行き着いた大恐慌をのりきろうと、新自由主義攻撃を極限的に強めている。
その最大の攻防点が国鉄1047名解雇撤回闘争根絶攻撃と検修全面外注化との闘いだ。
新自由主義化攻撃の最基軸としてあった国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から対決し、団結を守りぬいた動労千葉と動労水戸・動労西日本—動労総連合は1047名解雇撤回を貫き、検修外注化に対してストライキで闘い、外注化4月実施を阻止し、数年がかりの国鉄決戦に突入した。
ついに大恐慌のもとでの大失業と戦争の過程が階級的労働運動の爆発過程として進行する時代に入ったのだ。それは、部落解放運動がプロレタリア革命運動に合流する歴史的情勢に入ったことを意味する。動労千葉が呼びかける国鉄決戦勝利の全国大運動に部落解放運動も大合流していこう。
西郡住宅闘争が示す部落解放闘争の路線
大阪・西郡では、2〜3月の国鉄決戦と一体で八尾北医療センターの3月末売却を阻止する勝利をかちとった。この勝利は、八尾北医療センター労働組合と八尾北命と健康を守る会、部落解放同盟全国連西郡支部との階級的団結によってかちとられた。とりわけ労組、支部に結集する青年たちが層として決起したことが決定的だった。
八尾北医療センター売却攻撃は道州制・民営化攻撃であり、階級的団結破壊攻撃だ。西郡住宅闘争の発展に追いつめられた八尾市のあがきだ。新自由主義による民営化の核心は労働者階級の団結破壊にある。これは動労千葉のように「絶対反対」「階級的団結」で打ち砕くことができる。八尾北の勝利は新自由主義—道州制・民営化攻撃を根幹で打ち破ったのだ。
ここで西郡住宅闘争が切り開いた地平の大きさを確認したい。
戦後同和対策の歴史的条件は74〜75年恐慌で完全に吹き飛んだ。日帝は87年国鉄分割・民営化をもって戦後同和政策を転換し、さらに95年の日経連プロジェクト報告路線で露骨な民営化攻撃に踏み切った。公営住宅法の改悪—応能応益家賃制度の導入は民営化の全社会的拡大だった。
これを西郡では、階級的団結を破壊する攻撃ととらえ、供託闘争で反撃してきた。追いつめられた八尾市は08年2月、供託者の貯金を差し押さえる暴挙に出た。これに対し裁判闘争と09年2・26森本政二さんへの住宅追い出し強制執行実力阻止でうち破ってきたのだ。八尾北労組のストライキを先頭に労組が軸になり闘いを支えた。階級的団結で新自由主義攻撃と対決するという路線的確信が深まり、団結はますます強固になっている。ここに大恐慌のもとで部落解放闘争が進むべき道が示されている。
一方、新自由主義に屈服した既成の部落解放運動はどうなっているか。
部落解放同盟は本部書記長の参院選一色だ。民主党の一角を占めることが至上目的であり、ほかは何もない。住宅闘争では応能応益制度に屈服し、幹部は資本・権力の手先となって住民追い出しに加担してきた。
全国連本部は3月7日に前進社を襲撃し東京で反革命集会を行った。断じて許さない。4月の第19回全国大会は「広島差別事件糾弾闘争は一定の決着」と幕引きを宣言、「部落実態調査」の方針を打ち出した。資本・権力との闘いを公然と投げ捨て、闘わないことを権力に売り込むためのものだ。「実態調査」は「広島問題」の帰結だ。
そもそも闘いのないところで調査などありえない。部落の現実は、新自由主義と対決し、階級的労働運動を実践する以外につかみとることはできない。部落差別による階級分断を階級的団結の力で打ち破り、現実を変革するのだ。全国連中央は、部落解放闘争とは無縁なファシスト運動に転落している。粉砕・一掃しよう。
3者協議路線は差別糾弾闘争解体策動だ
狭山闘争は、民主党・連合政権のもとで重大な局面に入っている。3者協議路線による狭山闘争解体攻撃と対決し、安保・沖縄、国鉄決戦と結合して狭山闘争の歴史的勝利を切り開こう。
狭山差別裁判の階級的本質は、国家権力が部落差別をもって労働者階級を分断し団結を破壊する攻撃だ。
1963年、埼玉県狭山市で女子高校生誘拐殺害事件が起こった。犯人を取り逃がした国家権力は、市内の被差別部落に集中的見込み捜査を行い、5月23日、別件で無実の石川一雄さん(当時24歳)を不当逮捕し、殺人犯に仕立て上げた。6カ月で結審し、翌年3月死刑判決。その間、マスコミを使って部落差別をあおった。石川さんは二審冒頭、「俺はやっていない」と真実の叫びを上げ、孤立無援ともいえる状態から獄中での闘いを開始した。石川さんへのデッチあげと狭山差別裁判の強行は、60年安保闘争の高揚に対する反動であり、階級圧殺攻撃だった。
狭山闘争は、70年安保・沖縄闘争と結合し、学生・青年労働者の決起で国家権力を震え上がらせる差別裁判糾弾闘争として爆発していった。それは、部落解放闘争をプロレタリア革命運動の一環として打ち立てる過程だった。同時に、体制内指導部の制動を超えた部落大衆、とりわけ部落青年の自己解放的決起の過程でもあった。
70年決戦と合流して闘われた狭山闘争への反動が、75年の東京高裁・寺尾による無期懲役判決だった。国家権力に対する差別徹底糾弾闘争として今日まで闘いぬかれてきた狭山闘争は、石川一雄さんの非妥協・不屈の闘いと結合して労働者階級に対する分断を打ち破り団結を回復する闘いだ。
民主党・連合政権による3者協議路線は、狭山闘争からこの階級性を奪い、政権へのお願い運動に変質させ、和解によって団結を破壊し差別糾弾闘争を解体する攻撃だ。1047名闘争圧殺攻撃とまったく同質の攻撃だ。絶対に許せない。狭山闘争解体策動を打ち破り、階級的労働運動路線のもと差別糾弾闘争の階級的発展をかちとろう。
4・25沖縄県民大会の10万人決起に続き、基地撤去を求める沖縄の怒りと結合して4・28沖縄闘争が大高揚した。国鉄、安保・沖縄闘争が爆発する時こそ狭山闘争に勝利する時だ。国鉄、安保・沖縄、三里塚、法大闘争を闘い、鳩山政権を打倒し、大恐慌をプロレタリア革命に転化しよう。西郡・八尾北の勝利の地平をさらに押し広げ、階級的労働運動路線の貫徹の中に部落解放の道があることをはっきりと示そう。
再審実現へ不屈に闘う石川一雄さんと固く連帯し、5・23石川さん不当逮捕47カ年糾弾、狭山第3次再審闘争勝利へ突き進もう。東京・大阪・広島で開催される5・23狭山集会に結集しよう。
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集会要項
5・23狭山集会
東京
5月23日(日)午後1時
東京/水道会館
主催 部落解放東日本共闘会議
大阪
5月23日(日)午後2時
八尾市/桂人権コミュニティセンター
主催 部落解放同盟全国連西郡支部/八尾北医療センター労働組合/八尾北命と健康を守る会/関西労働組合交流センター/道州制・民営化と闘う共闘会議
広島
5月23日(日)午後2時
広島市西区福島町/西地域交流センター
主催 部落解放広島共闘会議