2010年5月 3日

4・28東京 沖縄と連帯 800人が集会とデモ

週刊『前進』10頁(2438号1面2)(2010/05/03)

4・28東京 沖縄と連帯 800人が集会
 “安保つぶせ”と銀座をデモ

 沖縄米軍基地への根底からの怒りを解き放った4・25沖縄県民大会と連帯し、「普天間基地即時閉鎖、辺野古新基地建設阻止、4・28沖縄デー集会」が4月28日、東京・日比谷野外音楽堂で開催された。800人が結集し「沖縄からすべての基地を撤去し、日米安保をうち砕こう!」「鳩山政権打倒!」などの決意を固め、夜の銀座を戦闘的なデモが席巻した。
 冒頭、織田陽介全学連委員長が開会宣言で「沖縄の怒りで民主党政権は崩壊寸前だ。社会党も日本共産党も没落し、極右的ファシズム的勢力が台頭している。労働者階級を代表する勢力こそが時代の主流派となる時だ」「沖縄闘争を正面課題で闘う労働運動と学生運動の復権を」と訴えた。
 連帯アピールで、三里塚芝山連合空港反対同盟の宮本麻子さんが、沖縄県民大会に反対同盟も参加したことを報告、「団結街道の廃道、市東さんの農地を囲い込む第3誘導路の工事策動が迫っている。反対同盟は沖縄と心を一つにして絶対に阻止すると決意した。5・16の現地闘争への参加を」と呼びかけた。憲法と人権の日弁連をめざす会事務局長の武内更一弁護士が「私たちは戦争に絶対反対の弁護士集団。沖縄基地『移設』は欺まんだ。裁判員制度は労働者を戦争に動員する“現代の赤紙”だが、8割の人が拒否し抵抗運動が広がっている。裁判員制度にとどめを刺す5・18大集会へ」と訴えた。
 動労千葉の田中康宏委員長が特別アピールに立った。「自民党から共産党まで全党派が日米安保を擁護する中で、沖縄基地闘争は日米安保体制を粉砕する以外に出口のない局面となった。日米の労働者が団結・連帯し、安保をぶっ飛ばして戦争機構を粉砕する時だ」「民主党政権の国鉄1047名解雇撤回闘争の『和解』は、闘争団全員が屈服にサインすることが条件だ。23年間闘った労働者の誇りを捨てろというのだ。こんな屈辱には絶対負けられない。国鉄労働運動の火を消すなという全国大運動を総力で開始する」と、渾身(こんしん)の力で訴えた。
 ブラジルの戦闘的労働組合「コンルータス」と、アメリカの「校内における軍国主義に反対する連合」世話人のアーリーン・イノウエさんからの連帯メッセージに続いて、全国労組交流センターの青年労働者が基調報告を行った。自らが闘いに目覚めた沖縄闘争の体験を語り、「支配階級は沖縄戦の歴史を教えず本土と沖縄の労働者を分断してきた。4・28は帝国主義の延命のために沖縄が売り渡された屈辱の日。これを今こそ革命に転化する時だ」「国益を守るとは侵略戦争の歴史だ。戦争こそ最悪の分断攻撃であり絶対許せない。日米安保を粉砕し、連合もろとも鳩山政権打倒へ!」と呼びかけた。
 医療労働者からのカンパアピールを受け、続々と決意の表明。とめよう戦争への道・百万人署名運動の仲間は「新たな署名運動を始めた。行動する仲間を増やそう」と訴えた。星野さんを取り戻そう・全国再審連絡会議は、獄中35年を闘い抜く星野文昭さんの「民族・国境、あらゆる分断をのりこえた労働者人民の団結で全未来を獲得しよう」というメッセージを紹介し、星野暁子さんは「星野闘争のある沖縄闘争を! 星野闘争のある階級的労働運動を!」と熱烈に訴えた。
 戦後50年を問う8・15実行委員会の葉山岳夫弁護士が「基地撤去の闘いは鳩山政権を打倒する一大政治闘争」と提起。沖縄民権の会の座覇光子さんは「『県外・国外に移設せよ』の主張は間違い。沖縄で苦しい思いを重ねた結論は基地閉鎖・廃絶・撤去だ。世界の労働者階級が一緒に解放されなければならない」と呼びかけた。坂野陽平全学連委員長代行は「日米の学生と労働者が一つになれば基地と戦争は止められる。5・15沖縄決戦へ」と訴え、法大文化連盟の斎藤郁真委員長は「民主党頑張れではダメだ。労働者人民のゼネストが戦争を止める。体制内派をぶっ飛ばそう」と檄(げき)を飛ばした。
 最後に日逓中野で解雇撤回闘争を闘う労働者がまとめの発言に立ち、闘う国労闘争団員の参加者を紹介し、行動提起。ただちに銀座への戦闘的デモに出発し、あちこちで労働者とデモ隊の熱い交流が生まれた。