2010年4月 5日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』08頁(2434号8面1)(2010/04/05)

団結ひろば 投稿コーナー

 「無償化」と朝鮮学校排除に抗議して街宣 杉並区議会議員 北島邦彦

 3月26日にJR阿佐ケ谷駅で「高校無償化」からの朝鮮学校排除に抗議する宣伝・署名活動に参加しました。地元の朝鮮第9初級学校のアボジの会・オモニの会中心に呼びかけられた行動です。
 民主党政権が進める「高校無償化」政策は、労働者人民の間に分断を持ち込み、増税と戦争にもつながるものであり、この施策には絶対に反対です。大恐慌情勢下、保護者の首切り・賃下げで高校に通えない、あるいは途中で退学を余儀なくされている青少年たちがいったい年間に何万人いることでしょうか! またいったん社会に出て家庭を持ち、そのうえで定時制高校で学ぼうとしている労働者は置き去りです。民主党政権はこうした生活現場における実態は一顧だにせず、あたかも労働者人民の生活を支援するかのような装いをもって「高校無償化」政策を打ち出しています。
 このなかで明確に、同年代の青少年たちを始め、労働者人民の中に分断が生み出されます。民主党政権による許しがたい攻撃です。
 その上で、「高校無償化」によって日本人と在日朝鮮人・韓国人の間に排外主義的な差別・分断を強いることをけっして容認することはできません。この日の街宣では、予想以上の人たちが署名に協力してくれました。労働者人民は帝国主義による排外主義攻撃を、その階級性にかけて必ず打ち破ることができます。国鉄決戦と安保・沖縄決選の爆発で民主党政権を打倒しようじゃありませんか!(写真は3月27日に行われた「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する緊急行動」の渋谷デモ)

 RMTが反合運転保安で一大スト構える 東京 川田誠

 イギリスのマスコミが「週明けの鉄道ストで混乱必至」「数百万人に及ぶ大型ストは16年ぶり」とけたたましく報じています。イギリスの鉄道インフラを管理するネットワーク・レール(NR)社に対して、RMT(鉄道海運運輸労組)とTSSA(英運輸事務職組合)が4月6日から4日間の一大ストを構えているからです(RMT信号手5千人の朝夕各4時間×4日間反復スト、RMTメンテナンス労働者1万2千人とTSSA800人の90時間スト)。
 21%もの経費削減を計画しているNR社は、メンテナンス部門1500人分の職場をなくすと宣言しています。そして、信号(ランプ)メンテナンスを、ただでさえオーバーワーク気味の信号手たちに肩代わりさせることさえ計画しているといいます。直ちに大事故につながりかねない、とんでもない話です。
 圧倒的にスト権を確立したRMTは、「違法ストだ」と騒ぎ立てる当局と対峙しながら闘争態勢を堅持しています。
 RMTのボブ・クロウ書記長は「NR社によって作成された計画はレールトラック社の暗黒時代に引き戻し、全鉄道の安全を崩壊させるものだ。第2のハットフィールド事故(00年、死者4人)やポッターズバー事故(02年、死者7人)、グレイリッグ事故(07年、死者1人)の惨事を不可避的に引き起こすものとなる」と警鐘を鳴らしています。「尼崎事故・羽越線事故・伯備線事故を繰り返すな」「検修外注化阻止」の闘いが時を同じくして闘われているのです。一方、NR社はJRとまさにウリふたつ! 「イギリスの鉄道はかつてないほど安全」と!
 動労千葉の反合・運転保安闘争が新自由主義をうち破るきわめて普遍的闘いであること、また検修全面外注化計画「4・1実施」を阻止した勝利の大きさをあらためて感じさせられました。世界の労働者と連帯しさらに闘いをおし広げよう。

 星野同志に連帯し吹雪の中で署名活動 北海道 Y・J

 北海道労組交流センターは3月28日、この日の三里塚現地闘争に代表を送り出すとともに、星野文昭同志の35年間の獄中闘争に連帯し、第2次再審請求の署名活動を行いました。
 春の陽気には程遠い吹雪で人通りも少ない札幌・大通公園でしたが、2時間の署名活動を行い、青年労働者はマイクで「革命に立ち上がろう」と訴えました。
 署名に応じてくれるのは、いつもであれば中高年の労働者・市民が多いのですが、この日は青年が多かったことが特徴的でした。やはり、失業・派遣労働など非正規労働者の不満の高まりや、国家権力や鳩山・連合政権を許さないという機運の表れと受け止めました。
 この日は北海道労連(全労連系)主催の全道春闘総決起集会後のデモ行進があり、参加者は「獄中35年 星野さんは無実だ」という横断幕に注目しながら目の前を通過していきました。デモの参加者がビラを求め始め、次から次へと受け取られたのでビラはあっという間になくなってしまいました。足が不自由だとのことで隊列に入らない労働者や、デモから飛び出した2人連れの労働者などが次々と署名に応じてくれました。
 署名活動後の反省会で参加メンバーからは、ビラが足りなかった、もっとたくさんの労働者・市民に配りたかったという意見が出されました。
 悪天候でも署名が集まるのは、昨年10月から月1回ではあるが継続してきたことが少しずつ浸透してきた成果だと確認し、今後も星野同志を奪還するまで継続することを確認し合いました。

 資本の延命をかけた外注映画「アバター」 東京・北部ユニオン あららぎ遊子

 今から10年程前の「タイタニック」以降ハリウッド映画が精彩を欠く中、デジタル版「スターウォーズ」が銀幕に躍り出ました。この映画の登場の裏で何かが起こっていました。フィルム映像堅持のユニオンとデジタル導入で合理化へ進むハリウッド資本との激しい攻防戦があり、その結果、美しいフィルム映像を創り出していたカメラ、照明、美術などの現場労働者の大量首切り合理化が行われました。
 その後、デジタルが主流となり、文芸作品よりも肥大化したCG加工の表現追求が激しくなり、加えて世界大恐慌の到来でハリウッド資本は企業買収、外注化へ突き進み、ついにニュージーランドのウェリントンで「アバター」が作られたのです。アカデミー賞こそ逃しましたが歴代最高の収益をあげています。
 ウェリントンの現場では「ウェリッド」(ハリウッドのもじり)などと言われ、世界中のIT産業であぶれた労働者が3Dプログラマーとして大量に送り込まれ、外注化されたハリウッド資本を支えています。そしてその上で、過去のあまたある大作映画を3Dでリメイクすることで、巨額の制作費を要することなく、濡れ手で粟の利潤を生む仕組みも作りだしたのです。そして、ハリウッド資本の生き残りをかけての外注化映画「アバター」が誕生したということです。
 そしてオスカーには、次のイラン攻撃の準備のための映画である「ハート・ロッカー」が選ばれたわけで、まさに米帝の本質が表れています。